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2016年3月 5日 (土)

高浜原発4号機自動停止現場ビデオを見て

高浜原発4号機自動停止現場ビデオを見て
   大勢いる運転員がみなボーッとしているだけで統制された
   動きがみられない
  上岡直見 [環境経済研究所(技術士事務所)]

  福井新聞のウェブ版に、高浜原発4号機の原子炉自動停止の瞬間の制御室の動画が掲載されているのを知り、閲覧した感想を述べたい。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/movieheadline/90432.html
 このようなナマの場面が配信されるようになったのはさすがに福島第一原発事故の深刻さが辛うじて反映しているからなのだろうが、筆者のプラント運転経験(原子力ではないが)からみて、全く統制がとれていない頼りない体制にあきれた。
 送電のスイッチを入れたとたんに警報が鳴り、担当者が「おっ」と発声するのが記録されている。
 しかしその後、指令者が誰なのかはっきりせず、大勢いる運転員がみなボーッとしているだけで統制された動きがみられない。
 米国のスリーマイル島原発事故で「たくさんの警報ランプが点灯し何をしていいかわからなかった」との証言が残っているが、まさにその状態から進歩していない。
 原子炉のスクラムは自動で入ったと思われるので良かったが、もし本当に緊急事態で、防護システムが起動せず、手動で対処しなければならないとしたら、こんな体制ではとても対処できないだろう。
 緊急事態には、状況を素早く判断して優先度の高い操作から実施する必要があり、現場にも飛んで行かなければならない事態もあるだろうが、そうした機敏さが全く感じられない。
 書類をいじっているだけの規制委員会にはこの問題はわからないだろう。

※なお新聞社の動画は、掲載期日が切れると見られなくなるかもしれません。その場合は申しわけありません。

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