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2016年2月25日 (木)

原発推進側の悪質な2つ

原発推進側の悪質な2つ=60年延長とメルトダウン5年隠し
老朽・故障だらけの原発を利益のため動かしたい電力会社・事故必至
メルトダウンを5年間隠した東電。背景は、責任者は…?

柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

●ひどい・悪質な2つの発表-規制委員会も共謀罪だ
 きのう、今日、ひどい・悪質な原発の2つのニュースがあいついだ。老朽原発を60年まで延長すること(高浜1、2号機)を規制委員会が認めた(新規制基準の適合と判定)ことと、東電が福島第一原発の炉心溶融(メルトダウン)を「基準文に明記されていたがその存在に5年間気づかなかった」という大ウソを発表したこと。前者は金もうけだけ(国民の命はあとまわし)を考える電力会社の本音を示し、後者は東電は原発を運営する資格がないことを示した。

●老朽原発の延長は「例外中の例外」という約束だった
 2月20日(土)から21日(日)たんぽぽ舎も加わる「再稼働阻止全国ネットワーク」は、大型バスと乗用車10台強で関西電力高浜原発4号機の再稼働反対行動を福井県高浜町などで展開してきた。このとき、「60年延長が心配」の声が参加者から多く出された。今後の重大課題だ。2011年3月の東電福島第一原発事故も老朽原発だった。故に老朽原発を放置してはいけないとして、2012年原子炉等規制法が改正され、運転期間を40年に制限することになった。60年延長はあくまで「例外中の例外」が当時の政権の約束だった。しかし、規制委員会は電力会社のもうけ主義に加担した。今後、老朽原発がどんどん再稼働すれば事故は必至だ。

●メルトダウン基準文5年隠し-東電の悪質さ・きわまれり
 原発の心臓部の炉心溶融(メルトダウン)についての東電の大ウソにあきれる。東電株主代表訴訟でも東電のウソやゴマ化しが続々発表されているがこういう会社をこのままにしておいたら、日本は危ういと思う。
 なお、この件については、新潟県泉田知事の怒りと的確なコメントが出ています。あわせてごらん下さい。

●今後-
 (1)原稿募集…老朽原発60年延長と東電のメルトダウン5年隠しの2つについて、メールマガジン読者からの投稿募集(800文字以内)
 (2)追及する方法もみんなで考えを出し合っていきたい。
(3)識者の原稿をざんじ掲載します(メールマガジン編集部として)

※関連 新潟県泉田知事が的確なコメント発表

◎メルトダウンの公表に関する新たな事実の公表についての知事コメント

  本日、東京電力から、福島第一原発事故の炉心溶融(メルトダウン)の公表に関し、新たな事実が判明したとの報道発表がありました。
 これまで東京電力は、県の安全管理に関する技術委員会において、メルトダウンの定義がなかったため、炉心状況の解析結果に基づき、メルトダウンの公表が2か月後となったと説明してきました。
 このたび、社内調査で当時のマニュアルにメルトダウンの定義が記載されていることが判明したとのことです。
 社内で作成したマニュアルであり、事故当時にあっても、この定義は組織的に共有されていたはずです。
 事故後5年もの間、このような重要な事実を公表せず、技術委員会の議論に真摯に対応してこなかったことは、極めて遺憾です。
 ようやくこのような事実が公表されましたが、メルトダウンを隠ぺいした背景や、それが誰の指示であったかなどについて、今後真摯に調査し、真実を明らかにしていただきたいと思います。 (新潟県HPより転載)
 ◎メルトダウン等の情報発信の在り方
   http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/1356773832365.html

※関連記事
 ◆福島事故 「炉心溶融」基準あった 東電で使用されず
  2ヵ月「損傷」と説明

  東京電力は24日、福島第一原発事故の対応をめぐり、核燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)の定義を明記したマニュアルが事故当時、存在していたのに、使用されていなかったことを明らかにした。結果的に炉心溶融の公表が約2カ月遅れる原因になった。
 当時東電は、「炉心損傷」と説明し、「炉心溶融」という言葉を使っていなかった。事故から5年が経過するのを前に、同社の危機管理体制や情報公開の在り方が改めて問われそうだ。
 事故では1号機から3号機で炉心溶融を起こした。東電が炉心溶融を正式に認めたのは発生から約2カ月後の2011年5月で、東電は公表が遅れた理由を「炉心溶融を定義付けるものがなかった」としていた。 (後略)
    (2月25日東京新聞2面より抜粋)

 ◆東電の作為感じる

 吉岡斉九州大教授 (科学技術史)の話
  事故から5年となるこのタイミングで発表することに東京電力の強い作為を感じる。福島第一原発の建屋が水素爆発した時点で炉心溶融が起き、大量の水素が発生していたことは明らかだった。そこから官邸も炉心溶融を前提に動いていたわけで、ピントがずれている。東電に何らかの意図があるのは明らかだ。
   (2月25日東京新聞2面より抜粋)

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