« 県警、特定秘密2件保有 | トップページ | 自民党が報ステに「圧力文書」 »

2015年4月12日 (日)

翁長知事発言

歴史に刻まれ、歴史を動かす――翁長知事発言
=梅田 正己

http://jcj-daily.seesaa.net/article/417170207.html
「日本ジャーナリスト会議」より抜粋

「私は、今日まで、沖縄が自ら基地を提供したことはないんだということを強調しておきたい、と思います」

「自ら奪っておいてですね、県民に大変な苦しみを与え続けておいて、今や世界一危険だから、という話になって、その危険性の除去のために沖縄が負担しろ、と言われている。お前たちは代替案は持っているのか、日本の安全保障はどう考えているんだ、と。こういった話が出ること自体、私は日本の国の政治の堕落ではないかと思っております」


「サンフランシスコ講和条約で日本の独立と引きかえに、米軍の軍政下に差し出されて、その間、日本は高度経済成長を謳歌し、私たちは米軍を相手に過酷な自治権獲得運動をやってまいりました。想像を絶するものでした」

「官房長官と私は、法政大学で一緒でありましたけれど、私は22歳までパスポートを持って、ドルで仕送りの送金を受けていたのですよ」

「官房長官が『粛々と』という言葉を何回も使われるんですよね。僕からするとそれが、埋め立て工事に関して問答無用という姿勢が感じられて、その突き進む姿が、米軍の軍政下時代の最高権力者が弁務官でしたが、その一人、キャラウェー高等弁務官が、1963年のことですが、『沖縄の自治は神話である』と言った。  私たちの自治権獲得運動に対して、キャラウェー弁務官は「沖縄の自治は神話だ」と言ったのです。
 官房長官の『粛々と』という言葉がしょっちゅう全国放送で出てまいりますと、このキャラウェー高等弁務官の姿が思い出されて、重なり合うように感じます。そして、私たちの70年間は何だったのか、と思われてなりません」

「こうして、みんなで力を合わせて(土地取り上げを謀った)プライス勧告を阻止したんです。ですから、基地の土地(の所有権)はいまも私たちの手の中に残っているんですね。
 こういった自治権獲得の歴史は、『粛々と』という言葉で決して打ち消されるものではない、と私は思っております。
 上から目線の『粛々と』という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れて、怒りは増幅されていくのではないか、とこのように思っております。
 ですから、(このような歴史を持つ沖縄において)私は辺野古の新基地は絶対に建設することは出来ない、という確信を持っております。
 こういった県民のパワーというものは、私たちの誇りと自信、祖先に対する思い、将来の子や孫に対する思いというものが全部重なっていますので、私たち一人ひとりの生きざまになってまいりますから、かりに『粛々と』進めようとしても、私はこれは絶対に建設することは不可能になるだろうなと思います」

「普天間基地を視察したラムズフェルド元米国防長官が、普天間は世界一危険な飛行場だと言われました。世界一危険な飛行場をこのままほうっておくことはできない。官房長官も、県民を洗脳するかのように、普天間の危険性を除去するためには、辺野古が唯一の選択肢だとおっしゃっています。  では、辺野古の基地ができなかったら、本当に普天間は固定化されてしまうのでしょうか。ラムズフェルドさんも官房長官も、その他多くの識者も、普天間は世界一危険な基地だと認識しているのに、辺野古の新基地ができなかったら、普天間を現状のまま固定化してしまうのか、そんなことがほんとにできるのかどうか、ぜひお聞かせ願いたいと思っております」


「昨日、官房長官のお話の中に、昨年の選挙とからめて沖縄県民の民意についてのご発言がありました。選挙の公約にはいろいろな要素が含まれていて、したがって争点もいろいろとある、と。
 しかし、昨年の名護市長選挙、とくに沖縄知事選挙、衆議院議員選挙とありましたが、争点はただ一つだったんですよ。では、その争点は何だったかと言うと、前知事が埋め立ての承認をした、そのことに対する審判、これ一点だったんです。
 テレビ討論や新聞討論では、たしかに教育、福祉、環境問題などいろいろと取り上げました。しかし、前知事と私の政策については、突き詰めると、埋め立て承認問題以外に、決定的な違いはなかったんです」

「ですから、埋め立て承認の審判が、知事選挙の最大・唯一の争点となりました。その結果、埋め立て反対の私が、10万票の差をつけて当選したのです。もろもろの政策を勘案した結果の当選ではない。
 したがって、この選挙結果には、辺野古基地建設反対という県民の圧倒的な考えが示されたものだと思っております。そのことをぜひご理解いただきたいと思います」
 
 「振興策も話されていましたので、私も最後にこの問題についてお話します。
 沖縄においては、経済の問題も基地問題と密接にかかわっております。
 基地があることによってどういう困った事態が生じたかというと、たとえば、ニューヨークの超高層ビルに旅客機が突っ込んだ、あの9・11の時です。世界中の米軍基地が厳戒態勢に入りました。
 その結果、沖縄で何が起こったかというと、観光客からのキャンセルが相次いで、一週間後には観光客が4割に減ってしまったんです。観光が主産業になった沖縄にとって、観光客が半分以下に減ったというのは大変なことです。

 あの時の沖縄の苦しみは大変なものでした。
 
尖閣の問題にも危ういものがあります。尖閣は日本固有の領土でありますし、それを守るのは結構でありますが、しかし尖閣でもし何か小競り合いがあったりしたら、いま石垣島には年間100万人の観光客が訪れていますけれども、小競り合いが生じたら、その100万の観光客はたちまち10万人くらいに減ってしまう。そういう危険性が、十二分にあるんですね。
 
そういう意味で、沖縄は平和の中でしか生きられない、発展できない、と私は考えています。平和の中にあってはじめて沖縄は、そのソフトパワー、自然、歴史、伝統、文化、万国津梁の精神を生かして、世界の架け橋になれる、日本のフロントランナーになれる、と私は思っています。
 そうして経済的にも伸びていき、平和の緩衝地帯となって、他の国々と摩擦が起きないように努める、そういう関係の中に沖縄を置くべきだと思うのです」

|

« 県警、特定秘密2件保有 | トップページ | 自民党が報ステに「圧力文書」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/212229/59621438

この記事へのトラックバック一覧です: 翁長知事発言:

« 県警、特定秘密2件保有 | トップページ | 自民党が報ステに「圧力文書」 »