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2015年2月15日 (日)

積極的平和主義

危うさを見えなくする★積極的平和主義

http://www.shinmai.co.jp/news/20150215/KT150214ETI090002000.php
信濃毎日新聞」より抜粋

 「武器を売り、原発を復活し、いつでも戦ができるよう準備するのだという。それが愛国的で積極的な平和だとすれば、これを羊頭狗肉(くにく)という」

 アフガニスタンで医療や農業支援活動に携わる非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の中村哲さんの言葉だ。

 先月、ある雑誌の巻頭言で安倍晋三首相が盛んに唱える「積極的平和主義」に疑問を呈した。名前こそ立派だが、中身が全く異なるというのだ。

  【首相の口から突然】

 安倍首相は一昨年秋から公の場で突然、この言葉を使い始めた。同年12月に閣議決定された国家安全保障戦略では「国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定を実現しつつ、国際社会の平和と安定及び繁栄の確保にこれまで以上に積極的に寄与していく」と記した。

 外交と安全保障の包括的な指針の中に明記されたことで、政権の基本理念となった。

 実際に進めてきたことは何か。

 ▽国民の「知る権利」が狭められる特定秘密保護法の整備▽歴代の政府が慎んできた武器の輸出を幅広く認める新原則の決定▽自衛隊の海外での武力行使に道を開く集団的自衛権の行使容認▽政府開発援助(ODA)を見直し、これまでは対象外だった他国軍支援を一部容認…。
 
 「積極的平和」という概念は平和研究から生まれた。第2次大戦後、欧米で研究が盛んになった。戦争の背景を分析し、回避方法や平和構築のあり方を探るもので、平和学として定着した。

 ノルウェーのヨハン・ガルトゥングさんは1959年にオスロ国際平和研究所を設立し、本格的に学問化に取り組んだ。

 概念自体が曖昧な平和について、ガルトゥングさんはコインに表と裏があるように平和にも二つの側面があるとした。積極的平和と消極的平和である。

 大ざっぱにいうと、消極的平和とは戦争のない状態を意味する。積極的平和とは社会に根差す貧困や抑圧、差別など「構造的暴力」がないことだ。両方が達成されてはじめて平和といえると説いた。多くの人が思い浮かべる平和とは消極的平和の方だろう。

 世界各地にネットワークを持つNGO、京都YWCAはガルトゥングさんを招いて勉強会を開いたり、講義の内容を翻訳したりしてきた。有志で積極的平和の担い手になることを目指し、今も活動を続けている。

*******

安倍首相は自衛隊を積極的に海外に派遣し、他国の軍隊と協力することを積極的平和主義と言い換えている。「備えあれば憂いなし」というが、むしろ「備えが憂いを生む」のではないか。私たちは、安倍に反対して、むしろ消極的平和主義だと主張した方がよさそうだ。

これに限らず、安倍首相の言葉は、言葉の意味とは裏腹になったウソがたくさんある。だまされてはいけない。

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