« 声明 経産省前テントひろば | トップページ |  政府高官「勝手にすれば…」 »

2015年2月28日 (土)

テントひろばを守る好論文

特集:経産省前テントひろばを守る好論文-内藤光博論文紹介

経産省前テントひろば」は憲法21条1項の「集会の自由」の保障を受けるものである

テントひろばの正当性を憲法学的理論付けしたという点で画期的な論文だ
  山田和明(たんぽぽ舎会員)

○2月20日にテント裁判弁護団が裁判所に提出した、いわゆる「経産省前テントひろば」に関する憲法学的意見書 ―表現の自由と「エンキャンプメントの自由」― 内藤光博(専修大学法学部教授・憲法学) は「経産省前テントひろば」の正当性を憲法学的理論付けしたという点で画期的だ。

「経産省前テントひろば」は憲法21条1項の「集会の自由」の保障を受けるものであることを明確にした。以下具体的にその主な論点を記す。

第1に、集会とは「多人数が政治や経済、芸術、宗教などの問題に関する共通の目的を持って一定の場所に集まること」をいう。
一定の場所とは公園、ひろば、道路、公開空間及び公会堂など屋内の公共施設を含む。

第2に、「集会の自由」とは「多人数が共通の目的をもって集合する自由」をさすのではなく、「集団としての意思形成やその意を実現するため、集団としての行動をとることが、その自由の内容となっている」といえる。
「集会の自由」が保障されるためには施設の管理者である公権力はこれを妨げてはならない。

第3に、「集会の自由」の意義として巨大な資金力を持つマスメディアによる言論市場の支配的独占状態により阻害されている「一般市民」の意見表明権の保障という点にある。
もう一つの意義としては現代の議会政治における少数派の意見表明権の保障にある。

○以上のように「経産省前テントひろば」を民主主義の基本的な表明権の保障として、位置付ける氏の論点は実に明解であり、私たちの主張を見事に代弁している。
そして「経産省前テントひろば」は「テントを設営し、泊り込む」(英語で「エンキャンプメント」という)そして集会を行なうことは「実現行為」として、マスメディアに対抗する効果的方法であるという。

さらに「ひろば」を持続的、平和的に占拠し、複数の人間による討議空間として確保することは思想的、政策的な表現の自由、事実上の「請願権」を直接に行使することになるとも。
また、3,11原発事故は「人間に値する生存」の基盤を奪い去るものであり、「経産省前テントひろば」は「やむにやまれぬ意思表示・請願行動の」一環であるという。
それは憲法で保障された人格権、「個人の尊重(尊厳)」に直接関わる問題であると。

○「経産省前テントひろば」のテント設営地は経産省の敷地(国有財産)ではあるが、敷地を区切る柵外にある半円形をした形状の空間である。一般市民の利便のための「公開空地」と評価できる。経産省も「ポケットパーク」と呼んでいた。
つまり、「一般市民が自由に出入り出来る場所」として、憲法が保障している自由な言論活動を行いうる空地であると考えられる。

○その「公開空地」、経産省にとって何ら逸失利益のない空間にテントが設置されたとして、土地の明け渡し、高額な損害賠償を請求するのは、市民の言論活動に対する弾圧である。
言論を封じ込めるいわゆる「スラップ訴訟」(大企業や政府機関が一般市民など弱いものに対して威嚇し、行動を萎縮させる裁判)に他ならない。

○以上のように意見書は過去の判決例を踏まえながら「テントひろば」に対する私たちの気持ちを憲法学的にあますところなく立証してみせた。
この意見書を私たちは100万の力強い味方にし、自信を持って「経産省前テントひろば」を守り、闘いましょう。

|

« 声明 経産省前テントひろば | トップページ |  政府高官「勝手にすれば…」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/212229/59098056

この記事へのトラックバック一覧です: テントひろばを守る好論文:

« 声明 経産省前テントひろば | トップページ |  政府高官「勝手にすれば…」 »