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2014年12月 9日 (火)

泥憲和さん(元陸上自衛隊)

安倍首相から『日本』を取り戻そう

2014年12月1日
http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20141201_02.html
「法学館憲法研究所」より抜粋

泥憲和さん(元陸上自衛隊三等陸曹)


 朝日新聞の誤報を理由に、「国賊朝日新聞打倒!」のスローガンを掲げた右翼団体が不買運動や広告不掲載運動を展開し、果ては朝日新聞社を襲撃するなどの事件が頻発、言論はテロと戦わなければならなくなりました。
 現代の話ではありません。1928(昭和3)年に実際にあった話です。言論に対する攻撃を批判するどころか、そういった暴力をライバル紙攻撃に利用する新聞社まであったというのですから、ますます現代と瓜二つです。
 戦争への傾斜と情報操作、言論閉塞、そして世論の右傾化という現代社会の様相は、今のところ規模こそ小さいながら、戦前の日本と二重写しになって見えます。

 私がこのように考えたのも、自衛隊の教育によります。ベトナム反戦デモが繰り広げられていた1969年のことです、あるとき、国防という職務がなぜ誇りうるものであるかを、ひとりの幹部教官から教えてもらいました。その幹部はこう語りました。

「国民の中には自衛隊に反対し、その存在を認めない意見もある。しかし一朝事あらば、諸君はそういう意見を述べる国民をも、命をかけて守るのが使命である。諸君の任務は、国民がわれわれを否定することもできる、自由な社会を防衛することである。ゆえに、われわれの任務は重く、崇高なのである」

 自衛隊の任務とはこういうものであると、私はいまも信じています。ですから、一国民としては、自衛隊は常に国民とともにあって欲しい。自由の守り手であってほしい。縁もゆかりもない外国で大義の定かならぬ戦いを繰り広げ、あまたの人を傷つけ、自分も傷つく、そんな自衛隊であってほしくありません。

 日本国憲法第12条の条文を思い起こしてください。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」
 自由や権利は天から降ってくるものではありません。自らの努力で保持することを、憲法は私たちに求めています。
 日本国憲法第97条は「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」だと訴えかけています。
 

 憲法は神棚のお飾りではありません。生きたものとして使いこなさなければ錆び付いてしまいます。そう考えて、一冊の本を書きました。タイトルは「安倍首相から『日本』を取り戻せ」。この中には私の考える「憲法の精神」をぎっしりと詰め込んであります。憲法がただのお題目ではないこと、現実力をもって世界を変えていることを、軍事的な事例も含めて、豊富な具体例で示しています。多くの方に手に取っていただきたいと願っております。                       
以上

◆泥憲和(どろ のりかず)さんのプロフィール

元陸上自衛隊三等陸曹。元法律事務所勤務。戦争する国づくりを許さないはりま共同行動代表。

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