« 三田茂院長に聞く | トップページ | 法人税下げにも改めて意欲 »

2014年4月17日 (木)

このような自主規制は

このような自主規制は民主主義を掘り崩すことになる

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-04-16
「五十嵐仁の転成仁語」より抜粋

 今日の『東京新聞』の一面を見て、驚きました。「千葉県白井(しろい)市が、市民団体などが開く集会やイベントの共催・後援要件を厳しくする規約改定を行い、本年度から憲法や原発など世論を二分するテーマの行事は事実上、後援しない方針を決めた」という記事が出ていたからです。

 これは、「市が後援した護憲団体主催の講演会に対する保守系市議の批判に配慮した」ものだと言います。このように、「自治体が『政治的中立』を理由に市民団体が主催する憲法の集会などの後援申請を拒否するケースは長野県千曲(ちくま)市や神戸市などで相次いでいるが、他の自治体にも自主規制が波及している実態が明らかになった」と、この記事は指摘しています。

 しかし、私が驚いたのは、このような自主規制が行われたということではありません。そのきっかけになったのが「『しろい・九条の会』による『平和憲法と日本の将来』と題した講演会を市が後援したこと」だったからです。
 この記事によれば、このことが2月下旬の市議会一般質問で保守系市議によって取り上げられたそうです。市の総務課長は「この質問が規程改正につながった」と認めているといいます。

 私の2月17日付のブログ「大雪の中での最後の入試監督」を覚えておられる方なら、もうお分かりでしょう。この「『しろい・九条の会』による『平和憲法と日本の将来』と題した講演会」で講演したのが、ほかでもないこの私でした。

***********


護憲PR電車中止 土佐電鉄「意見広告」批判受け

2014年4月16日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014041602000226.html


 高知市の土佐電気鉄道が、五月三日の憲法記念日に合わせ走らせてきた、護憲をPRする路面電車の運行を今年から中止することが十六日、分かった。車体には市民団体の負担で「守ろう平和憲法」などのメッセージが描かれていたが、市民から「意見広告だ」と批判されたのが理由。市民団体からは異論も出ている。

 土佐電鉄によると、PR車両は市民団体などが企画し、二〇〇六年から一両を、昨年は二両を五~八月ごろ運行した。

 昨年五月、市民から電話やメールで指摘を受け、運行終了後、土佐電鉄が今年は走らせない旨を市民団体に伝えた。

 土佐電鉄は内規で意見広告を禁じているが、昨年まで「国民の義務として憲法を順守しよう」との趣旨で認めていた。だが、安倍政権下で改憲論議が活発化していることを受け「意見広告と取られかねない」と判断。経営企画室の入交(いりまじり)聡室長代理は「議論があるテーマについて、公共交通が一方の意見を流すのは本意ではない」としている。

 PR電車の企画に関わった高知県平和運動センターの中野勇人事務局長は「数年続けていることができないのはおかしい。社会が右傾化しているのだろうが、土佐電鉄は屈せずに走らせてほしい」と話した。

***********

憲法を守るのは、天皇や議員、公務員などの義務であり、当然のことだ。権力者に憲法を守らせることで、国民は自らの人権を守り実現させてきたのだ。

安倍政権になってから、憲法を守ると主張することが、何かいけないことでもあるかのような雰囲気が出てきつつある。当たり前のことが当たり前でなくなってきつつある。恐ろしいことだ。

権力の顔いろをうかがう、自己規制がこれほどまでなっていくのは異常だ。今後ますます連鎖反応のように、委縮効果が広がっていくだろう。憲法を掲げたら、会場は貸せないということになっていくだろう。反撃の声を各地であげなくてはならない。手遅れにならないうちに。

|

« 三田茂院長に聞く | トップページ | 法人税下げにも改めて意欲 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/212229/55823975

この記事へのトラックバック一覧です: このような自主規制は:

« 三田茂院長に聞く | トップページ | 法人税下げにも改めて意欲 »