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2014年4月24日 (木)

オバマ米大統領 書面インタビュー全文

オバマ米大統領 書面インタビュー全文

2014年04月23日 03時05分
「読売新聞」より抜粋

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140422-OYT1T50185.html
 Q アジア政策、日米安保

 A 
 我々の戦略は、この地域と人々に長きにわたって関わっていくことであり、これまでの前進に誇りを持っている。日本を含む我々の同盟はかつてなく強固であり、我々は地域全体で防衛態勢を近代化している。我々の貿易は拡大しており、環太平洋経済連携協定(TPP)の妥結を目指し取り組んでいる。

 中国に関して言えば、我々両国の間で模索する新しいタイプの関係は、地域的にも世界的にも共通の利益にかかわる課題で共に取り組むことができるという私の信念、そして、回避できなくはない紛争に陥る危険を食い止めねばならないという信念に基づいている。

紛争は、脅しや威圧ではなく、対話と外交で解決する必要がある。米国の政策は明確であり、尖閣諸島は日本の施政下にあり、それ故に、日米安全保障条約第5条の適用範囲内にある。そして我々は、これらの島々の日本の施政を阻害するいかなる一方的な試みにも反対する。

          
 Q TPP、アベノミクス

 A
 日本のTPP交渉への参加は、TPPが地域でのより大きな経済統合への推進力となり得るというさらなる希望をもたらした。

 TPPが、米国同様、日本で議論をかき立てたのは知っている。私は、どのような合意も、労働者や環境への強い保護措置が含まれなければならないと明確にしてきた。この議論が進むにつれ、我々の国民は、TPPが米国や日本も含めた我々すべての国(交渉参加国)にもたらし得る重要な利益を認識すると信じている。関税やその他の障壁を減らすことにより、商品の市場がより開放され、輸出を増やし、世界経済の中で我々の企業をより競争力のあるものにしてくれる。
TPPはまた、国有の企業による不公平な競争から我々の企業を守り、デジタル世界での知的財産保護を改善してくれるだろう。簡潔に言えば、TPPは我々全ての国の雇用と成長を支える助けとなり、米国と日本の経済再生をさらに押し進めるだろう。

          ◇

 Q 女性登用

 Q 普天間移設

 A 
 日本における米軍再編の一環として、我々は普天間の施設を閉鎖して新たな場所に移設し、沖縄の部隊を統合し、多くの部隊をグアムとハワイに移転するべく取り組んでいる。これらの取り組みはすべて、米軍基地の地元社会への影響を軽減することになるだろう。

 同時に、沖縄における米海兵隊の存在が、我々相互の安全保障にとって極めて重要であることを覚えておくことが大切だ。日本の防衛において主要な役割を果たしているのだ。
          ◇

 Q 集団的自衛権

 A 
 このため、我々は国際的な安全保障に対するより大きな役割を果たしたいという日本の意欲を、熱烈に歓迎している。集団的自衛権の行使に関する現在の制限を見直すことなどで、自衛隊の強化と米軍との連携を深める努力を行っている安倍首相を称賛する。自衛隊が日米同盟の枠内でより多くの役割を担うことが、両国の利益にかなうと信じている。同様に、国連の平和維持活動も、日本の参加拡大により恩恵を受けるだろう。

          
 Q 北朝鮮
 
 A 
 最近のミサイル発射など、北朝鮮のいかなる挑発も、3か国が一丸となった反応に直面するだろう。日本と韓国の安全保障に対する米国の決意は、今後も揺らぐことはない。我々は引き続き外交的、軍事的な協力を深め、合同演習やミサイル防衛を含めた同盟関係の近代化を進める。

 
 ※英語の原文は、23日の英字紙ジャパン・ニューズと読売新聞に掲載。

**********

http://www.amakiblog.com/archives/2014/04/23/#002953
「天木直人」のブログ

オバマ・安倍首脳会談を吹っ飛ばした読売のオバマ単独インタビュー

 オバマ大統領の国賓訪日を目前にして、きょう4月23日の読売新聞が大スクープを掲載した。

 それは訪日を前にして行われたオバマ大統領に対する独占書面インタビューの全文掲載である。

 そこには今度の日米首脳会談で取り上げられると思われる主要問題のすべてに関するオバマ大統領の考えが述べられている。

 一言でいえばこういうことだ。

 すなわち安倍首相が一番こだわる尖閣問題に関する米国の日本防衛義務について、明確に次のように述べている。

 「・・米国の政策は明確であり、尖閣諸島は日本の施政下にあり、それゆえに、日米安全保障条約第5条の適用範囲にある。そして我々は、これらの島々の日本の施政を阻害するいかなる一方的な試みにも反対する・・・」

 これは一見すれば米国の日本支持の表明のように見える。 安倍首相もメディアも、これを大きく取り上げて日米同盟強化の証だとはしゃぐだろう。

 しかし、これはすでに米国が従来から繰り返し表明してきたことだ。目新しいことは何もない。

 その一方でオバマ大統領はそのインタビューの中で、日本に対し、集団的自衛権の行使容認を歓迎し、普天間移設を求め、TPP合意の重要性を説き、北朝鮮の核を認めない方針を伝え、それらに対する日本の協力を迫っている。

 日本にとって重要な事は、米国が尖閣は日本の領土であることを明確に表明し、その日本の領土を中国が武力もしくは武力の威嚇で変更しようとした場合、米国は日米安保に基づいて日本の為にこれを阻止するとオバマ大統領が明言するかだ。

 それを安倍首相がオバマ大統領に迫ることができるか、である。

 残念ながら安倍首相にはその度量も覚悟もない。

 かくして安倍首相は今度の日米首脳会談で日米同盟強化という「おまじない」と引き換えに、日本経済や日本国民の暮らしも、日朝国交正常化も、沖縄住民の基地反対の声も、すべて米国に差し出すことになる。

 米国に譲歩させられて終わるのは、これまでのどの政権も同じだ。

 しかし、戦後レジームを変えると大見得を切る安倍首相の譲歩ほど屈辱的な事はない。

 それにしても安倍首相との日米首脳会談の直前に読売新聞にこのような書面単独インタビューに応じるオバマ大統領は、頭から安倍首相を馬鹿にしているということだ。

 安倍首相の応援団長であるナベツネの読売新聞が安倍首相に恥をかかせたことになる。

 きょうの読売新聞のオバマ大統領単独書面インタビューは歴史に残る衝撃的な大スクープである(了)

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