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2014年3月27日 (木)

被ばく「安全」の細工

お母さんのための原発資料探訪(8) 「安全」と言っている人たちの細工

http://takedanet.com/2014/03/post_947e.html

「20140325910910.mp3」をダウンロード

被曝は安全だと言っている人たちは、データをどのように改ざんしているかの具体的な例がでてきました。もちろん、食材にしろ、空間線量にしても、インチキをしているのですが、その人たちも「正義感」があるのです。

つまり「被ばくは安全だから、法令を違反することが日本のためになる」と確信しているのです。その一例(最新、読者の方からの資料提供)をご紹介します。

「内閣府原子力被災者支援チーム」というのがあり、原発の近くの住民の被ばく状況や、もしそこに住んだらどのぐらい被曝するかというのを測定したり、計算したりしていました。

ところが、2013年に避難指示の解除予定地域で、個人線量計で被曝線量を調査したところ、予想した被曝量より大きく、とても法令の基準である1年1ミリには収まらなかったので、データを操作し、住民の被曝予想線量を低くして福島県の関係自治体に連絡することにしたというのです!!

本来、国民の税金で生活しているお役人が、国民の被曝が法令を超えるので、データを改ざんして、法令の範囲に入れるというとんでもないことをしたのです。通常の計算をすると最大で住民の被ばく量は1年6.6ミリシーベルトになるので、NHKの計算方法にしたがって、1年1ミリになるようにしたのです!!

計算しなおした人は支援チームの田村参事官で、「悪げはなかった」と釈明しているらしい。でも、「支援チーム」というのは住民の支援であり、住民の帰還時期を早めるために、データを操作するのであれば、支援チームなどいらない。

これはかなりはっきりしたものだが、原発再開自体が同じ論理だ。たとえば、原発再開を唱えている人に、「原発は安全ですか?」と聞くと、再開を支持しているのだから「安全だ!」と答える。その同じ人に「なぜ東京の電気を300キロ近く離れている新潟で作って(原発の発電)、送電ロスをして東京に送っているのですか?」と聞くと、「危険だから」と言う。

電気が欲しいから「安全」、被曝したくないから「危険」というのだから、論理がさかさまだ。今度もそうで、被曝量を測って1年1ミリ以内ならOK、それを越したらNOなのに、1ミリを超えたから1ミリを超えないように計算するというのでは、これも論理が逆転している。

現在でも、「食材を売るためにはストロンチウムを測定しない」、「食材を売るためには外部被曝はゼロとして基準を決める」などもまだ横行している。政府は国民が法令を超えて被曝することを心配するより、無理にでも帰還させたいということだ。これでは日本国の役所として恥ずかしい! 誠実な役人になって欲しい! 私たちはまだ、原発のことは決して信じてはいけない。


(平成26年3月25日)

武田邦彦


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