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2014年3月21日 (金)

放射能“大量放出”真相は

3月16日(日)午後9時「NHKスペシャル メルトダウン最新報告

   放射能“大量放出”事故最大の謎の真相は

   あの日の原発全映像化」を見て
  冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

○ この事故で放射能を最大に放出した2号機のドライべントのことを言ってない?!
 番組の趣旨はこれまで考えられていたよりも大量の高濃度放射能が出ていた、ということです。いくつか新発見の事実を報告しています。

一、2号機格納容器が破壊されていた!
 メルトダウンしたデブリが格納容器の壁の近くまで押し寄せ、600度Cまで温度が上昇したと考えられます。壁の物質は熱膨張し、継ぎ目に想定以上の力が加わり、破壊されたと考えられます。2011年3月14日、2号機はベントの弁の不具合でベントができず、格納容器の圧力が上昇した。建屋の放射線量が数十ミリシーベルトに上昇し、建屋に水蒸気が充満した。この番組でいうベントはウェットベントのことです。圧力容器から水蒸気をサプレッションチェンバーに送って水をくぐらせて濾過したのちに排気する仕組みです。格納容器がまだ健全なのに、建屋に高放射能の水蒸気が充満したのは、RCIC(非常用冷却装置)をつなぐパイプのパッキンに隙間が空いたからだとわかりました。四重のパッキンの間の蒸気を吸い取るには電気が必要だったのです。

二、3月12日1号機が爆発しますが、実はそれ以前に大量の放射能が1号機から放出さていたことが、最近わかりました。事故から2年以上たってから、双葉町上羽鳥のモニタリングポストの放射線量記録が読めるようになり、爆発(14時40分)前の14時01分に4.6mSv/hが記録されていました。これは1号機のウェットベントのためです。ベントのフィルター(水)は放射線量を千分の一に減らすはずですが、サプチャンの水が実は水でなく熱湯で、表面が蒸気化しており、フィルター効果が半減していた可能性があるということです。フィルター付きベントがついていても、実際機能するかどうか疑わしいのです。

三、しかし番組ではこの事故で一番放射能を放出した2号機のベントがどうなったか報告していません。3月15日10時に2号機から白い蒸気がでているのが外から見えたと言っています。高濃度の放射能が出ていたわけですが、これで福島県中通のみならず、関東を広く汚染した2号機の放射能大量放出の説明にはなりません。東電テレビ会議49時間の記録で明らかになったのは、ウェットベントができなくなって、やみくもにドライベントをして想定の1000倍の放射能を人為的に放出したことです。これを言わないでは、放射能“大量放出”の謎は依然謎です。

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