« フクシマの嘘 其の弐 | トップページ | アベノミクスの経済効果?! »

2014年3月 4日 (火)

河野談話の検証、秘密裏

河野談話の検証、なぜ政府は秘密裏に進めようとするのか。

http://worldhumanrights.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-59b2.html
「伊藤和子」 抜粋

1 河野談話の検証

政府は、従軍慰安婦問題に関するいわゆる河野談話を検証するという。

報道はこうだ。


菅義(よし)偉(ひで)官房長官は28日午前の衆院予算委員会で、慰安婦募集の強制性を認めた「河野洋平官房長官談話」の根拠となった元慰安婦の聞き取り調査などの再検証について「秘密を保持する中で、政府としてもう一度確認することが必要だ」と述べ、政府内に検討チームを作る方針を表明した。
出典:産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140228/plc14022811480013-n1.htm


2 そもそも、河野談話とは何か。

これは、「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話 」(平成5年8月4日)のことである。

すでに知っている人も多いと思うけれど、その重要部分は以下の通りだ。

省略


3 「検証」すること自体の異例さ

このように、いったん国として責任をもって調査を実施し、責任を認めた植民地支配、侵略の過程での人権侵害について、いまさら検証するということ自体は、極めて異例である。

そして、その責任を否定する方向で検証が行われるとすれば、あまりにも恥ずべきことと言わざるを得ない。

一度認めた他国への罪、人権侵害の事実を、時が経過したから、「責任はなかった」「責任は軽かった」などと開き直る国を私はあまり知らない(例えば殺人事件の犯人、レイプ事件の犯人が、いったんは明確に自らの責任を認めて判決が確定した後、20年以上たって、「責任はなかった」「責任は軽かった」などと言いだしたら、どう思うだろうか、最低の卑怯な人間のようなふるまいを主権国家がやってよいのか)。

人権侵害の規模や性質は異なるものの、ナチスドイツの行為の責任を徹底して検証し、認め、謝罪し、補償をしてきたドイツでは、歴史の再検証など到底あり得ないことである。

国際社会は人権問題にセンシティブであるが、人権問題のうち、最もゆるがせにしてはならないのが、戦時下の「戦争犯罪」「人道に対する罪」に該当する重大犯罪である。そして、戦時下の性暴力はそうした最も許しがたい人権侵害に分類されている。

そのような過去を経験した国が、その歴史の修正を試み、人権侵害を直視しない、ということになれば、人権感覚として極めて問題のある国、という評価を受けることになる。その重大性をどこまで現内閣は認識しているのだろうか。

4 なぜ非公開なのか

最近ではNHK籾井会長や橋下維新の会共同代表はじめ、極めて遺憾なことに、従軍慰安婦の加害責任をきちんと認めない問題な言動が相次いでいる。

従って、仮に、安倍内閣が再度徹底して透明性の高い調査をし、人権侵害の事実と責任の所在について改めて明確にしよう、というのであれば、意義のあることかもしれない。

しかし、冒頭の官房長官談話をみれば、この調査は秘密裏に実施されるという。懸念は増すばかりである。

なぜ秘密なのか。どうして透明性の高い公明正大なプロセスとして、有識者、法律家等などを入れた公開のプロセスとしないのか。

不信感を抱かざるを得ない。

このようなやり方は、こうした過去の人権侵害の検証プロセスに関する国際スタンダードに明らかに反しているのである。

過去の人権侵害の検証プロセスはしばしば移行期正義(Transitional Justice)と言われるが、調査委員会、法廷などその形式の如何を問わず、公開性はイロハのイである。独立した専門家が委員に選任され、公開の公聴会が行われ、証拠は公開され、調査結果とその根拠も公表される(南アフリカでも南米でも、アジア諸国でもそのようにしている)。

政府がこっそりと密室で人権侵害の歴史を検証することなど、現在の国際社会の常識では到底ありえない。

まして、日本のあり方に深くかかわる歴史認識の問題に関して、政府の秘密会のようなところでこっそり話しあって、万一にも従前の認識を勝手に覆すようなことがあれば、きわめて非民主的というほかなく、国際社会も、近隣諸国も、被害者も到底納得しないであろう。

私たち主権者も一切かかわれない、一切情報から遠ざけられたまま、ある日突然歴史に関する新しい歴史の事実が「上からお達し」されるということでよいのか。私たちはいかなる時代のいかなる国に生きているのだろうか。

5 そもそも安倍内閣の事実認定のあり方には重大な疑問

省略

|

« フクシマの嘘 其の弐 | トップページ | アベノミクスの経済効果?! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/212229/55225862

この記事へのトラックバック一覧です: 河野談話の検証、秘密裏:

« フクシマの嘘 其の弐 | トップページ | アベノミクスの経済効果?! »