シリア 米、軍事介入を示唆
シリア化学兵器 政権側使用の確証なく 米、軍事介入を示唆
2013年8月27日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013082702000228.html
「東京新聞」より抜粋
【ワシントン=竹内洋一】ケリー米国務長官は二十六日、シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑をめぐり、現地の映像や証言から、国務省で声明を発表し、大規模かつ無差別な化学兵器の使用は「否定できない」と指摘した。ケリー氏はアサド政権による使用との見方を重ねて示した上で、「オバマ大統領は最も凶悪な兵器を使った者の責任を明確にする決意だ」と述べ、軍事介入を示唆した。
米メディアでは米国が欧州の同盟国と近く軍事介入に踏み切るとの見方が強まっている。
米メディアによると軍事介入として、アサド政権の軍事拠点に対する洋上からの巡航ミサイル攻撃が最も有力視されている。米海軍は現在、ミサイル駆逐艦四隻をシリア沖の地中海に展開しているという。米政府高官によると大統領は地上部隊の派遣や飛行禁止区域の設定には慎重な姿勢を示している。
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化学兵器使用は昨年から時折言われていたことだ。しかし、アサド政権は一貫して否定しつづけている。兵士でもない自国の民衆を、毒ガスで殺すなど考えられないと思うのだが。
その一方で、反政府武装勢力には、アメリカの請負業者、警備会社などを通して化学兵器についての特殊訓練が行われている。
どちらが使用したか、明確な証拠もなく、アサド政権のしわざだと大声で世界に言い続けるアメリカと欧州である。圧倒的なプロパガンダの前に、事実はうやむやにされ、くりかえし流されることで、世界はいつのまにか洗脳され思い込まされていく。
イラク攻撃の口実は、次々と変わっていったことを忘れはしない。イラク、リビア、そしてシリアだ。リビア政府が崩壊していった経過と実によく似ていないか。シリアの次はイランであろうか。いつの時も、戦争はつくられる。
イスラエルの思惑とアメリカの軍需産業の利害は一致するのだ。殺されていく民衆の命など、なんの関心もないことだ。
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