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2013年3月16日 (土)

日本農業新聞

TPP参加表明 主権放棄の売国許すな (2013年03月16日)

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=19794
「日本農業新聞」

 満腔(まんこう)の怒りをもって、安倍晋三首相の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加表明を糾弾する。表明は民意無視の暴挙であり、重大な公約違反と断ずる。国益に反する「壊国」協定に何の成算もないまま突き進むことは、主権放棄に等しい。情報開示や国民的議論がないまま、国家の根幹に関わる政治決断が下されたことは、不信任に値する。売国的参加に一片の大義なし。首相は国民に信を問え。

 多くの心ある生産者、消費者はいま、失望と憤怒の中にあるだろう。「民主党に期待して裏切られ、自民党に期待してだまされた」という農家の声が、その心情を代弁する。

 だが絶望には早い。TPP参加阻止に向けた長い闘いは、これからだ。事前協議、参加承認、全体協議の過程で、国益を守れない不平等協定の実態が明白になるだろう。圧倒的に不利な後発国に「聖域」など用意されていないことも露呈する。参加しても自民党が公約に掲げ、党が決議した順守すべき国益が勝ち取れなければ、脱退すべきだし、国会批准などできまい。

 われわれは、三つの危機に立ち向かうことになる。まず「国家主権の危機」。TPPの本質は、一握りのグローバル企業による経済覇権にある。それを可能にするため、米国基準の規制緩和とゼロ関税を押し付ける。しかもグローバル企業に進出先の政府を訴える「訴訟権」まで付与する。強欲な新自由主義とマネー資本主義に染まった大企業が、国家を超えて富を収奪する「1%」支配の構図だ。

 アジア・太平洋を舞台に、米国主導の排他的なブロック経済圏をつくることは、対中国包囲網という緊張も引き起こす。それは世界貿易機関(WTO)が希求してきた「自由・無差別・互恵」と異なる競争原理による優勝劣敗の世界だ。

 二つ目は、主権侵害による「命の危機」である。関税自主権の放棄による1次産業、物づくりの衰退は、農村、地域社会の崩壊、人心の荒廃を招くだろう。食の安全・安心基準や公的保険制度、金融・共済サービス、労働、知的財産など、暮らしを支えるセーフティーネットは過度な競争原理にさらされる。その最たるものが投資家・国家訴訟(ISD)条項だ。参加後の近未来は、米国と自由貿易協定(FTA)を結んだ韓国の先例を見れば明らかだ。

 最後は「メディアの危機」。本来、「不都合な真実」を伝えるはずのメディアの多くが、政府・財界主導の推進論を無批判に受け入れ、世論誘導の一端を担った。時に農業対工業の対立をあおり、時に重要品目の例外が勝ち取れるかのような根拠なき楽観論を流した。そして一貫して自由貿易こそ成長の源泉という幻想を振りまいてきた。

 われわれは「3・15」を忘れない。亡国の道を許さない闘いの始まりの日とする。阻止運動の再構築と戦線拡大を急ごう。

********

この記事になにを付け加えることがあろう。3つの危機を実に的確に言い当てている。「国家主権の危機」でTPPの本質を言い、「命の危機」で国民生活の破壊を予測し、「メディアの危機」で嘘と欺瞞に満ちたマスコミの罪を断罪している。
「3.15」亡国の道を許さない市民たちの怒りを力にしよう。

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新BNW通信No,539四国地方特集【2013-3-18】
http://blogs.yahoo.co.jp/biwalakeseven/11205596.html
:↑をクリックすると、下記のみなさんの記事タイトルとURLがでてきます。
是非相互訪問して、交流を深めてください。
★正メンバー8名
徳島県―悲願正希さん、悲願哀花さん、、黒マグロさん、
愛媛県―ロートル医師さん。そふいあのブログさん、はなことりさん、
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4.本人が、会員(准・正)になることを求めた時、可否の判断は、琵琶の判断による。
荒しや、成りすましを防止するためです。
《今回のお勧め記事》―以下略

投稿: 琵琶玲玖 | 2013年3月18日 (月) 14時02分

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私はこのように彼から聞いた。 本日、TPP/環太平洋パートナーシップ協定に向けた交渉で売国する決断をいたしました。その旨、交渉国に通知をいたします。 国論を二分するこの問題について、私自身、数多くの様々な御意見を承ってまいりました。そうした御意見を十分に吟味した上で、本日の売国決断に至りました。なぜ私が売国するという判... [続きを読む]

受信: 2013年3月17日 (日) 19時22分

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