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2012年12月31日 (月)

鳥見

ぎっくり腰になって動けない。仕方なしに、大晦日だというのに家で寝ている。部屋から隣の家の柿の木が見える。例年ならもぎ取られて無いはずの柿の実が、今年はまだ木にぶら下がっている。しかもたわわに、だ。その御馳走を目指して、小鳥たちがひっきりなしにやってくる。
一番多いのはメジロだ。月並みだが、仕草が誠に愛らしい。昔神社などでおみくじ引きの芸をしていたヤマガラも団体様でご来場だ。それに交じってヒガラも見える。シジュウガラのネクタイもきれいだ。アオジは相変らず落ち着きが無い。時々ヒヨドリが来て、先客を威嚇し我が物顔でのさばっている。ツグミも来た。シロハラも来た。ここでは初お目見えのマミチャジナイも柿をほおばっている。柿の木には来なかったが、少し離れたところにあるナンキンハゼの白い実をついばみにヤマバトも出入りしている。逆光で、はっきりとは見えなかったが、独特の冠羽とシルエットからヒレンジャクかキレンジャクと思われる鳥も3羽電線にとまっていた。ジョウビタキのメスも梅の枝で体をゆすっている。
 わが部屋は、さながらバードウオッチングの会場だ。腰は痛いが、誠に平和な一時である。
 馬鹿な政治家のことなど忘れよう。その馬鹿に投票する国民のことも忘れよう。憲法・原発・TPP・沖縄・福島・税金、すべて忘れよう。
 「高知戦線異状なし。報告すべき件なし。今日も小鳥たちは元気なり」 
 今年は鳥見の寝正月に決めた。      エピゴーネン

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2012年12月28日 (金)

ドイツにおける極右・排外主義と日本

極右非合法化に反対も ドイツ、失敗なら存在是認

2012.12.27『産経新聞』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121227/erp12122716180005-n1.htm

-----------引用ここから--------------
 極右のドイツ国家民主党(NPD)の非合法化手続きが始まることになった。ネオナチによるトルコ系移民らの連続殺人事件で党関係者の関与が判明、批判が高まったためだ。ただ非合法化の申請は過去に一度却下されたことがある。再度の非合法化失敗はNPDの存在を是認する効果を持つ恐れがあり、申請に反対する意見もある。

 NPDは国政には進出していないが、二つの州議会で議席を持つ。移民排斥を主張し、前党首は独裁者ヒトラーを偉大な政治家と呼んで批判を浴びた。

 ドイツでは「民主的秩序を侵害する政党」の活動が禁じられ、連邦政府、連邦議会(下院)、連邦参議院(上院)が連邦憲法裁判所に非合法化を申請できる。参院は今月14日、申請を決定した。(共同)
-----------引用ここまで------------

日本ではあまり報道されていませんが、今年のドイツのホットイシューの一つです。
ネオナチの非公然活動家が複数の移民を殺害し、その様子をビデオ撮影までしていました。公安機関は活動家の情報をつかんではいたのですが犯行は続き、最終的には警察官まで殺害されてようやく犯行の全貌が明らかになりました。
在特会をはじめ「普通の市民」が排外主義を公然と語る様子を見るに、早晩、日本でもこのような問題が起こる可能性は高いと思われます。できるだけ早い段階で食い止める必要があるのでしょうが、どうすればよいか途方に暮れてしまいます。


ちなみに安倍政権はさっそく以下のような動きを見せています。


「河野談話」見直しを視野 安倍首相、有識者会議を検討

2012.12.28『産経新聞』
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121228/plc12122800060000-n1.htm

----------引用ここから------------
 安倍晋三首相は27日、旧日本軍による慰安婦募集の強制性を認めた「河野洋平官房長官(当時)談話」について、有識者の意見を聴取し、見直しを視野に検討に入る方針を固めた。菅義偉官房長官が同日の記者会見で明らかにした。女性の視点を反映することも念頭に、有識者会議の設置も検討する。

 河野談話は戦時中の慰安婦募集に旧日本軍や警察が強制連行に関与したとする内容で、自民党の宮沢喜一内閣が平成5年8月に発表した。菅氏は第2次安倍内閣として河野談話を踏襲するかを聞かれ「踏襲する、しないではなく、政治、外交問題にさせるべきでない」と強調しながらも「閣議決定を踏まえ、内外の有識者、歴史学者の研究を検討するのが望ましい。私がそういう立場の人に聞くこともあり得る」と述べた。

 慰安婦問題をめぐって第1次安倍内閣は19年に「政府が発見した資料の中には強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった」との答弁書を閣議決定している。菅氏の発言は、閣議決定されていない河野談話について、この答弁書を踏まえた再検討の必要があるとの認識を示したもの。

 首相は河野談話など歴史認識に関する政府見解に関し、今年8月の産経新聞のインタビューで「全ての談話を見直す必要がある。新たな政府見解を出すべきだ」と強調。9月の自民党総裁選討論会でも「河野談話で日本は不名誉を背負っている。前回の安倍政権で強制性を証明する証拠はなかったと閣議決定したが国内外で共有されていない」と問題視していた。
------------引用ここまで--------------

(ぐるり)

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朝鮮学校の無償化除外――政府による違法行為

2012年12月28日『朝日新聞デジタル』より
http://www.asahi.com/politics/update/1228/TKY201212280332.html

--------------引用ここから---------------

高校無償化、朝鮮学校を適用除外に 安倍首相が指示

安倍晋三首相は28日、高校授業料の無償化を朝鮮学校に適用しないよう下村博文・文部科学相に指示した。菅義偉官房長官が同日午前の記者会見で明らかにした。適用するかどうかを判断するための審査手続きを中止し、省令を変更して適用を不可能にする。

 菅官房長官によると、閣議後の閣僚懇談会で、下村文科相が「現時点での適用は国民の理解を得られない」と適用除外を提案。安倍首相が「その方向でしっかり進めてほしい」と指示した。菅官房長官は「政府全体の方針で、文科相は指示を踏まえ対応してほしい」と述べた。

-----------引用ここまで------------

「省令を変更して適用を不可能にする」ということは、現在の省令では朝鮮学校を適用除外することができない、言い換えれば、現在の政府は省令に違反して朝鮮学校を無償化から除外しているわけです。
こんなことを許していたら、似たようなデタラメが今後どんどん出てくると思います。(ぐるり)

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小泉・竹中・従米

消費税増税を実施するために、財務省も安倍晋三も、一時的であれ、見かけ上であれ、景気の上向きを図る。

来年夏までは大型補正で土建業界中心にバラマキをやる。

参議院のねじれを解消した後、改憲の牙をむく。

消費税増税、原発推進、TPPに、米国のための改憲が加わり、阿鼻叫喚になる。

内閣官房参与に飯島勲がなった。

これは安倍政権の正体が小泉・竹中政治であることを証明するものだ。

一方日本維新の会の背後には小泉・竹中がいた。

これで日本維新の会の正体が第2自民党であること、第3極の仕掛けは、日本維新の会の大宣伝(日本未来の党の、政策隠し)の檻であったことがわかる。

米国ヘリテージ財団ブルース・クリングナー論文「日本政府に対して、自国の防衛と同盟国アメリカの安全保障に必要なだけ防衛支出を増大させるよう求める」。

これから安倍は、オスプレイ購入はもちろん、米軍への大判振る舞いを始める。

安倍の理念の正体は、「右翼」というより、対米隷属である。

 (兵頭正俊氏の論説より)

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2012年12月24日 (月)

肉屋に包丁,盗人に追銭

 今回の選挙結果について,ブログ「高知に自然史博物館を」
http://plaza.rakuten.co.jp/tosana/
からの転載です.


 「私たちは肉屋に包丁を渡してしまった豚だ」と言った人がいる.「肉屋」を英語で butcher という.屠殺屋という訳語をあてる人もいる.昔そういう名のプロレスラーがいた(古い!).屠殺作業の多くを公営の屠殺場で行なう日本と違って,諸外国では屠殺と肉販売とはイコールに近いのだろう.
 話をもとへ.
 政治は国会で決められる.1つの勢力が議員の一定比率以上を占めてしまったら,もう国民の声は届かなくなる.議員たちに委託したもの,渡してしまったものが「包丁」であることに気付いている豚さんたちは,どれほどいるだろうか.

 原発はダメだ,という声は今も強い.その事実と今回の選挙結果とは,いかにもチグハグである.自民党こそ原発を進めて来た張本人,原発を乱立させた犯人そのものだからだ.「盗人に追銭」どころか,泥棒を家に招き入れて歓待してあげている.そのように見える選挙結果でもある.

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2012年12月17日 (月)

届かなかった声

 選挙が終わった.
 終わったのは選挙だけではない.「日本」が終わったのだと言う人もいる.
 さまざまな人が,日本の危機を訴えた.しかし日本人の多くは,そういう訴えに耳を貸さなかった.訴えの緊急性に気付かないほどに鈍感,愚鈍であった.日本人の愚かさをまざまざと見せつけ,かつ国内外に広く知らせることになった選挙であった.

 たくさんの訴えの1つ.選挙民に届くことのなかった1つの声を,「クマのプーさん ブログ」
http://blog.livedoor.jp/amaki_fan/archives/52154154.html
から借用して紹介します.
 何事も遅すぎることはない,と私は信じたい.

(以下転送)

明日を変えるのは君のたった今―田中優さんのユニークなお話し
(GAKU-MC「昨日のNo、明日のYes」より)


▼ かつての職場で

 ぼくが入社一年目のときの話だ。ぼくは新たな職場に就くと、まずは徹底的に仕事に関する本を読むようにしていた。最初は足手まといになるのであれば、その先に役立つ知識をきっちり入れておいた方がいい。そう思って特別な分野を除けば、関わりのある本には全部目を通していた。

 最初の職場は福祉の現場だった。同じケースワーカー全員の会議が毎月行われる。相手のある仕事のせいか、とても真剣に論議する。

 しかしそのときは、いいかげんなところで話が落ち着きそうになっていた。福祉の現場は厳しいので、なかなか原則通りには進まない。しかし『それにしても』と感じた。入ったばかりの新人だが、それでもこれではちょっとまずいと思って発言した。


 周囲は無言になった。誰かが『…原則通りに考えればそうだが』とつぶやいた。そして他の職員が発言した。「田中くんは新人だからね、きみの考える通りにはならないよ」という趣旨の発言だった。しかしぼくはさらに発言した。


 「ぼくは新人ですが、ということはこの席に並んでいる誰よりも最後までいることになります。責任を取って最後まで仕事をするのはぼくなのですから、いいかげんな結論では困るんです」と。

 もちろん生意気な発言だと思うし、今からすると恥ずかしいが、それでも発言して良かったと思う。そして会議は福祉受給者の権利側に立った結論になった。

▼ 誰の未来を決めるのか

 選挙のこともよく似たことではないかと思う。
 わずか20歳で投票権を得ても、ほとんど社会の右も左もわからない。だから先人や社会の先輩たちの言い分に従っておくのが便利だとは思う。

 しかしそれでいいのだろうか。その社会に最後までいなければならないのは、常に新人の側なのだ。

 そうした心理のせいか、日本の若者たちはあまり選挙に行かない。

 その結果、きちんと投票に行く年寄りばかりが政治家を選択してしまう。その年寄りたちが若者たちの将来を考えて選択してくれているのならいいが、どうも自分の年金額や自分の貯蓄の安全ばかり考えて選択する人も多いのだ。そうでない人もいるが、残念ながら少数派に見える。

 たとえば「戦争で解決だ」と威勢のいいことを言う政治家がいる。しかし彼自身は自分が戦場に行くことはない。そしてその政治家を選ぶのも、戦争に徴兵されない世代の人たちだ。

 その人たちに使われるコマとして生きるだけでいいのだろうか。


 この社会に一番最後までいなければならないのは若い世代の人なのだ。責任を取らされる/取らなければならない人たちこそ、社会の主人公になるべきではないか。


▼ 自分の選択を


 ぼくは他人に影響を与えたくない。その人がその人自身で選択すればいいことだと思うからだ。万が一、ぼくの影響を受けたといわれても拒否する。なぜならそれはその人の選択で決めたことであるからだ。だから誰が何を選択してもいい。しかし選択した責任は取る必要がある。

 人は誰かのアドバイスに従ってはならない。もし正しければ「誰かの功績」になってしまって自分の自信につながらなくなる。もし正しくなければ、「誰かを恨む」ことで自分の責任を回避してしまうからだ。あくまで自分で決めなければならない。

 特に今回の選挙では原発や増税、軍事や貿易条件が決まる。とても重大な選挙だ。どれを選択するのでもいい。しかし自分の未来から逃げることはできない。

 「明日を決めるのは君のたった今」なのだ。

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2012年12月16日 (日)

選挙の前に思うこと

 ブログ「高知に自然史博物館を」
http://plaza.rakuten.co.jp/tosana/
からの転載です.


(以下転載)
選挙の前に思うこと

 戦後日本のめざましい経済発展をささえたものは,かつて「一億総中流」と揶揄された,あきれるほどの平等社会であった.今の日本,つまり貧と富に2極化した社会を作った元凶は「小泉改革」だ.

 この同じ方向への「改革」を押し進めようとしているのが,「原発推進,TPP賛成,増税賛成」の人たちだ.この人たちが今回の選挙で大躍進をするだろう,とマスコミは宣伝している.

 今回の選挙は,それだけでは終わらない.今やチンピラ右翼のようになり果てた保守系政党が躍進すれば,日本は憲法改正と徴兵制に向けて大きく動き出すことになる.国会での多数を背景にしたその動きは,選挙が終わればもう誰も止められない.だから今回の選挙は本当に重要な分岐点となる.

 今の日本は,戦争前の日本に酷似している.日本国民は,もっと危機感を持たねばならない.


 繰り返します.
 「貧富の差の拡大,憲法改正,徴兵制」がワンセットになっている.このワンセットに賛成するか反対するかが問われている.それが今回の選挙だ.

 理念上の,机上の議論ではない.賛成多数という結果が出てしまったら,新政権はただちにその方向に動き出すだろう.国民の1票1票が大きな意味をもつ選挙となるだろう.

 何が何でも選挙に行こう.「あの選挙で自分は誰に投票したか?」を,あとで胸を張って言えるような,しっかりした意思表示をしよう.

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2012年12月14日 (金)

ガレキ受け入れに抗議する市民の逮捕への抗議声明

大阪で被災地のガレキ受け入れに抗議する人たちが次々に逮捕される事態が続いています。
この件で、抗議声明への賛同がネット上で募集されていますので、以下引用します。

なお、署名は以下のホームページから行うことが出来ます。
http://keepcivicactivity.jimdo.com/

以下、引用。
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放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。


12月9日、阪南大学経済学部の下地真樹准教授が、大阪府警によって逮捕されました。この逮捕は、形式上も内容上も大変不当なものであり、市民の活動に対する明らかな弾圧です。

下地准教授らは、震災がれきに含まれる放射性物質やアスベストなど、本来焼却してはいけない有害物質を全国に拡げて焼却・埋立しようとする「震災がれき広域処理」政策に反対していました。大阪市は2月から焼却・埋立を開始しようとしています。

逮捕の経緯は次のようなものです。

10月17日、大阪市の震災がれき試験焼却に反対する市民有志(下地准教授含む)は、午後3時 、大阪駅・東北角の歩道上に集まり、大阪市役所にむけて三々五々歩いて移動しました。その際に、大阪駅構内の東コンコースを北から南へ通り抜けており、この行為を根拠に逮捕されたようです。逮捕容疑は「鉄道営業法違反」「威力業務妨害」「不退去」です。

しかし、「駅構内を通り抜けた」行為が行われたのは2か月近くも前のことであり、今になって逮捕するというのは非常に不自然です。意図的な市民活動への弾圧であると考えざるを得ません。

下地准教授ら市民有志は、小さな子どもを持つお母さんたち、とりわけ福島・東北・関東から関西に避難移住して来られた人たちの不安な気持ちに寄り添い、放射能汚染の拡散を阻止するために活動をされてきました。福島原発事故は、膨大な人々の心身の健康と財産に被害を及ぼしました。適切な安全対策を行わず原発の運転を強行し続けた国と電力会社・原発メーカーなどの責任こそが問われなければならないはずです。

ところが、これら放射能を拡散させた国や企業の刑事責任は一切問われないままに、今回のように、放射能汚染の拡散に反対して声を上げることが刑事弾圧の対象にされているのです。このようなことは決して許されることではありません。既に大阪だけでも震災がれきの広域処理に反対した市民5名が逮捕され、長期にわたって拘留され、起訴されている人もいます。

私たちは、今回の不当逮捕に対し、厳重に抗議すると共に、即時釈放と謝罪を求めます。

2012年12月10日

放射能拡散に反対する市民を支援する会
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(ぐるり)

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憲法改正?

 ブログ「高知に自然史博物館を」
http://plaza.rakuten.co.jp/tosana/
からの転載です.

(以下転載)
 選挙では国民は各政党の政策を比べて,賛同できる政党に投票する.現実には選挙後に連立を組んだり,党首が変ったり,その他いろいろな理由で政策を変える事例が多く,それは大きな問題だけど,今は追求しない.とりあえず政策について考えてみよう.

 今回の選挙で注意したいのは,憲法改正を露骨に表明している政党があることだ.それと呼応するかのように日本のマスコミは,尖閣諸島や竹島の問題,さらに北朝鮮のミサイル発射を大きく報道している.日本の防衛力を高めようという提案を国民が受け入れ易い状態が,こうして作られている.今の憲法はもう時代遅れだ.憲法改正をして,自衛隊を国防軍に昇格させる.そして国の守りを充実させる.そういう政策を某政党は公言している.

 私が疑問に思うのは,防衛問題や憲法改正論などの緊急性についてだ.これは今すぐ議論せねばならない問題なのだろうか? 原発,増税,TPPと,いま日本が直面している問題がある.どれも国民の生活に著しい影響を及ぼしかねない大問題である.この3点に絞って徹底論議するだけでも,大変な作業だろう.それをしないで,いま防衛問題や憲法改正を持ち出すのは,議論のすり替え,焦点をはぐらかす行為である.

 または,仮にそういう意図がないとすれば,危機感が欠如していると言うしかない.いま国民の生活は危機に瀕している.この現実を何とかしたいという思いが希薄で,それよりも戦争ごっこの方に興味があるような人たちなのだろう.ところがマスコミによると,選挙ではこの人たちに投票するという国民が多いらしい.誰に投票するかを未だ決めていないという国民が半数ほどいる中での「多い」なので,この報道自体ちょっと疑わしいのだけれど,しかしこの政党が政権をにぎる可能性について,そうなった場合どうなるかについて,考えてみる必要がある.憲法改正とは,何を意味しているのだろうか?

 戦争をしない,軍隊を持たない,というタテマエを放棄して,いま最も喜ぶのは米国だろう.日本軍を中東に派兵しろ,という圧力を強めるかもしれない.そう指示されたら日本政府はまず断りきれない.「戦争をしない」というタテマエを放棄した国の「国防軍」の最初の仕事は,米国からの要請による海外派兵となる可能性が高い.

 軍備を増強しろ,という米国からの要請も断れない.国民が軍備増強に反対したら,中国,韓国,北朝鮮の脅威をマスコミが喧伝すれば良い.そして軍備を増強すれば,やがて「国防軍」の予算が国の財政を圧迫するようになる.財政的理由を根拠に,カネのかからない兵力,すなわち徴兵制が採用されるだろう.

 「国を守らねばならない」と声高に主張する人たちは,カネさえ出せば誰かが守ってくれると考えているのだろうか.「君に出して欲しいのはカネではなくて,君の家族や君自身だよ」と主張する正直な政治家は今のところいない.しかし,すぐにそうなるでしょう.国民1人1人が,郷土を守るための「捨て石」とならねばならない.そういう空気が大手を振ってまかり通るようになる.日本国民はそれほど馬鹿でない? 3.11以後のマスコミの暴走と,それに流される国民を見た今,私はとてもそう思えない.

 憲法の平和条項の破棄から徴兵制までは,あっという間に起こる変化でしょう.このことを本当に心配せねばならない状況になっている.選挙でどの政党が躍進するか,その結果次第で,本当にそういう事が起こる.このことを念頭に置いて,しっかり考えて,国民は投票せねばならない.

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2012年12月11日 (火)

トンネル事故と民営化

「これじゃ事故も起きる 高速3社 民営化で焼け太り (日刊ゲンダイ)」  より


役員数も報酬も6倍に

9人が亡くなった中央高速「笹子トンネル」の天井板崩落事故。天井板を吊り下げていた「つり金具」の点検は“目視”だけで済ましていたなど、安全を軽視してきた「中日本高速道路」の実態が次々に明るみになった。


小泉政権時代、大新聞テレビは、道路公団を「民営化」すれば、すべてがバラ色になるかのように煽(あお)り立てたが、とんでもなかった。民営化で効率が良くなるどころか、役員数を増やすなど、どんどん非効率になっているのが実態だ。

旧日本道路公団は、「東日本」「中日本」「西日本」の3社に分割された。フザケたことに、民営化後、3社の役員数は旧公団時代の6倍、役員報酬も6倍に膨れ上がっているのだ。

たとえば、役員数は、東日本20人、中日本15人、西日本17人に水膨れしている。合計52人だ。旧公団時代は、総裁、副総裁、理事の8人しかいなかった。役員報酬も、旧道路公団時代は総額1億4000万円だったのに、3社合計で推計8億円以上に達している。死者を出した「中日本」の役員報酬は、平均1800万円だ。社長は相当な額をフトコロに入れているはず。

「小泉・竹中コンビが進めた政策で国民のためになった改革は、ほとんどない。郵政民営化が失敗だったことは、いまや全国民が分かっている。道路公団の民営化も大失敗でした。9人もの死者を出すなんて、民営化されなければ起きない事故だった。民営化は、競争がある業種でないと意味がない。高速道路を民営化してもライバルが不在だから、事故を起こしても潰れないし、幹部連中はやりたい放題です。民営化され国会の監視の目も届かなくなった。バカみたいな話ですよ」(民間シンクタンク研究員)

小泉政治の歪みが日本中をおかしくしている。

(この記事は,「晴耕雨読」の記事
http://sun.ap.teacup.com/souun/9386.html
から借用しました).

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2012年12月 1日 (土)

そして神風が吹いた

 ブログ「浦戸湾」2012年01月26日の記事「そして神風が吹いた」を転載します.

そして神風が吹いた

 小倉文三さんがJanJannに記事を書いている.タイトルは「原発マネーに負けなかった男」.
http://www.janjanblog.com/archives/60796
 原子力発電所を建設しようとする動きは,かつて高知県にもあった.窪川(くぼかわ)町である.

 高知県の方言は関西風アクセントの「高知弁」と,中国地方アクセントの「幡多(はた)弁」とに大別される.蜘蛛(くも)の発音は,高知では「も」を高く発音するのに対し,幡多では「く」を高く発音する.幡多地方,つまり高知県の西の果ては,今も昔も独自の文化的風土がある.トンボ自然公園,足摺岬,柏島(かしわじま),その他高知県が自慢する「自然」の多くの部分が,じつは幡多地方に属している.
 言葉に関して言うならば,窪川は「高知」と「幡多」の境界に位置する.高知から海岸線に沿って西に向かうと,「ああ,ここは言葉が違う」とハッキリ意識させられる最初の土地が窪川である.

 その窪川に原発を造ろうという話が持ち上がった.町長(たしか藤戸とかいう名前の町長だった)が公約をひるがえして,原発を誘致しようとしていた.この原発誘致の企てに対し,反対運動の中心にいたのが島岡幹夫さんだ.JanJanの記事によると彼は当時,高知県窪川町自民党支部広報副委員長であった.よくわからないが,自民党の地区リーダー的な立場の人だったのだろう.その男が原発に反対した.

- (島岡さんは)共産党の反対集会に乗り込んで行って、こう言った。「この町の有権者は13000人、革新は3000人、保守は10000人、革新が運動を主導したら、原発は建設されてしまいます。この反対運動は、私のような保守の人間が中心にならなければ、大きな力になりません。私を反対運動の代表にしてください」 そして、彼は、窪川町原発反対町民会議の代表になった。まもなく、彼は、自民党窪川町支部に呼び出され、除名処分を言い渡された。
   (JanJanの記事(上述)より)

 運動は盛り上がり,藤戸町長をリコールに追い込んだ.しかし,その後の出直し町長選挙で,藤戸氏は再び町長に選ばれた.

 私のある知人は,当時この問題に関わっていたらしい.窪川原発問題について,こういうことを言っていた.
- 島岡さん自身が言っていた通り,これは勝ち目のない戦いだった.しかし執拗に戦い続けていれば,神風が吹くかもしれない.

 そして神風が吹いた.チェルノブイリの原発事故である.この事故を契機に,窪川に原発を造ろうとする動きは急速に影響力を失って行った.損得勘定抜きの,延々13年間に及ぶ,地道な戦いの勝利であった.

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