« チリ鉱山労働者 | トップページ | 尖閣狂想曲 »

2010年11月 3日 (水)

柳沢協二・元官房副長官補

県内移設「必然性ない」 海兵隊基地 柳沢氏、指摘
小泉~麻生政権官邸で安保担当

政治  2010年11月3日 09時27分      

(2時間38分前に更新)

 【東京】元防衛官僚で、小泉政権から麻生政権にかけ首相官邸で安全保障を担当した柳沢協二・元官房副長官補は2日、都内の日本記者クラブで講演。米軍普天間飛行場を県内に移設する根拠の一つとして政府が言及する「抑止力」論について「海兵隊という部隊の特性からいって沖縄でなくてはいけない必然性はない」と述べ、政治の決意次第で国外・県外移設は可能だと強調した。

 柳沢氏は「抑止力」論について、「一番大きな懸念である(北朝鮮の)ミサイルに対しては、ミサイル防衛とアメリカの報復的抑止力でほぼ抑止されている」などとし、北朝鮮や中国、台湾との関係で、海兵隊に抑止力としての機能はないと具体的に言及した。

 また、特に台湾有事で海兵隊を投入する場合、米国は中国に対し「全面戦争を辞さないという意思表示」をしたことになるとした上で、出撃を容認すれば日本は「米国に加担」することになり「日中関係は百年間立ち直れない。そういう判断をするのかが問われる」と指摘。抑止力論に安易に依拠する日本の政治家の姿勢も批判した。

 柳沢氏はまた「せっかく鳩山(由紀夫前首相)さんがぐちゃぐちゃにしたんだから、最初の一歩から立ち戻って考え直すことが必要」と述べ、在日米軍に海兵隊は本当に必要な要素か根本から議論すべきだと強調した。

「沖縄タイムス」より転載
*************
【寄稿】柳澤協二前内閣官房副長官補 「海兵隊の抑止力を考える」 (1/3ページ)
2010.5.30 10:52

このニュースのトピックス:領土問題

米軍普天間飛行場=5月2日午前、沖縄県宜野湾市 柳澤協二前官房副長官補(安全保障・危機管理担当)は米軍普天間飛行場の移設問題について、産経新聞に「普天間問題・・・『海兵隊が沖縄にいる抑止力』を考える」と題する論文を寄稿した。内容は以下の通り。

 鳩山政権の下で普天間移設をめぐる迷走が続いている。私は、それは、前政権の対米約束と、選挙における県外移設の約束の間で生じた「政治的迷い」、と思っていた。だが、昨年末、鳩山由紀夫首相が初めて抑止力に言及し、「抑止力の観点から、すべてをグアムに移すことは困難」と発言したのを見て、迷走の原因は、首相の「戦略的無理解」にあると確信した。

 海兵隊は、いつでも、世界のどこでも出動するもので、予め特定地域の防衛に張り付くような軍種ではない。したがって、「沖縄かグアムか」という問いに軍事的正解はもともと存在しない。それを決めるのは、抑止力をいかにデザインするかという政治の意志にかかっているからだ。

 国の安全保障政策に長年携わってきた私自身の自戒を込めて言えば、抑止力とは何かの共通認識がなければ、「普天間」は永久に迷走せざるをえないだろう。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100530/plc1005301052005-n1.htm

上は、「産経新聞」に載せられた柳沢氏の論文の№1である。権力の中枢にいた人の、現実を踏まえたクールな文章を№3まで、一読してみることを薦める。

|

« チリ鉱山労働者 | トップページ | 尖閣狂想曲 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 柳沢協二・元官房副長官補:

« チリ鉱山労働者 | トップページ | 尖閣狂想曲 »