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2009年4月30日 (木)

NHK「第2回 天皇と憲法」

NHK総合のJAPANデビューシリーズ第2弾です。
 
 大日本帝国憲法と天皇の関係を探ります。
 
 NHK総合
 
 NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー
 
 「第2回 天皇と憲法」
 http://www.nhk.or.jp/special/onair/090503.html
 
 放送日:2009年5月3日(日)
 時間 :午後9時00分~10時13分
 
 國學院大學に保存されている大日本帝国憲法起草者の一人、井上毅(いのうえ
・こわし)の6000点を超える資料を軸に、帝国憲法が制定され、運用され、そし
て天皇絶対主義と軍部ファシズムによって崩壊していったかを追います。

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2009年4月29日 (水)

映画紹介「沈黙を破る」

労働新聞 2009年4月25日号 通信・投稿

映画紹介「沈黙を破る」
監督 土井敏邦
(09年、130分)

「テロとの闘い」を問う

 このドキュメンタリー映画の監督は、二十数年にわたりパレスチナとイスラエルを取材してきたジャーナリスト・土井敏邦氏である。土井氏は「米軍はイラクで何をしたのか」「パレスチナ ジェニンの人々は語る」(岩波ブックレット)など、著書も多い。映画では、侵略・占領されたパレスチナ人だけでなく、元イスラエル兵士の証言も収録している。これらを通して、この「戦争」が人びとに与えた深い傷、イスラエルの暴力性が浮かび上がってくる。

  *  *  *

 二〇〇二年、イスラエル軍はヨルダン川西岸のバラータ難民キャンプを包囲し、ジェニン難民キャンプでは住民が虐殺された。カメラは、砲弾と戦車で破壊され、大地震に見舞われたような瓦礫(がれき)の町と化した難民キャンプを映し出す。家族を探して崩れた家を必死で掘る人、放心状態で歩く人。銃撃された人びとの血の海、壁に飛び散った肉片。血まみれで病院に運ばれた人、恐怖で震えが止まらない子どもたち。毛布に包まれた遺体と対面して号泣する人びと。戦火の下で生きる現実が、強烈に伝わってくる。
 作品では、四人の若いイスラエル元兵士がインタビューに応えている。一人の若者は、占領地で絶対的な権力を手にしたとたん「怪物」になったと語る。「親たちは戦場で心が壊れたわが子を見て、兵士たちに心理療法士が必要だと言うが、それは違う。パレスチナを敵とみる親たち自身のあり方を心配しなければならない」と批判する。彼らは「沈黙を破る」という団体をつくり、自らの加害行為を告白している。イスラエルでこうした動きが芽生えていることはささやかな希望でもあるが、現実は「和平」とはほど遠い。
 カメラは〇七年、再びパレスチナ自治区を訪れ、〇二年に取材した人びとを訪ねる。瓦礫の町は再建され、人びとはたくましく生活していた。子どもたちは、自爆した兵士たちの写真を誇らしげに持ち、「大きくなったらシャロンの家に自爆攻撃をかける」と屈託なく笑う……。

  *  *  *

 三百五十万人のパレスチナ人を抑圧し占領政策を続けるイスラエルを支援しているのが米国だ。映画ではパレスチナ人女性が米国人ボランティアに対して「私たちがブッシュが言うテロリストなのか」と詰め寄るシーンも出てくる。米国の言う「テロリスト」は、抑圧された人びとからみれば「自由の戦士」であり「英雄」である。米国やイスラエルの抑圧がテロを生み出しているのは紛れもない事実だ。
 こうした中で、日本は「テロとの闘い」を大義名分にして、米国の手足となってインド洋ソマリア沖へ派兵し、アフガニスタンへの派兵も検討している。また、パキスタン安定のために巨額の資金提供も申し出るなど、中東・周辺国に深くかかわり始めている。
 この作品は、こうした日本に対して、「テロとの闘いとは何なのか」と問いかけてくる。パレスチナの現実を知る手がかりになる貴重な作品である。(U)
■五月二日~東京・ポレポレ東中野
■各地で順次公開予定

「労働新聞4月25日号」より転載

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2009年4月28日 (火)

琉球朝日放送

QAB(琉球朝日放送)が、辺野古のアセス及び事前調査で海象調査を受注して
辺野古海上で市民を苦しめ続けた会社であるPSMAP(ピースマップ)と
株式会社パスコを、地域に貢献している優秀な会社として取り上げたことに
対する、抗議の要請です。

~~~~~~~~~~~~~~ 以下転送 ~~~~~~~~~~~~~~

Subject: [appeal2005][03199]  【転送歓迎】QABに抗議のファックスと
電話を! (辺野古浜通信)
From: "SachikoTaba"
Date: 2009/04/28 0:06
To: <appeal2005@yahoogroups.jp>

田場祥子です。

辺野古浜通信をお届けします。

************************************

【転送歓迎】QABに抗議のファックスと電話を!

今晩、QABはPSMAP(ピースマップ)と株式会社パスコを番組内で紹介
しました。
これまで、アセス及び事前調査において海象調査を約6億5千万円で
受注していた企業です。
また、辺野古海上で市民を苦しめ続けた会社です。

なぜ、このような会社をさも雇用を生み出し、地域に貢献している
優秀な会社として取り上げるようなことをするのでしょうか? 
その金はどこから来たのかっ!!!

QABのイケハラさんは、抗議に対して「何が悪い?」という態度を
崩しませんでした。

補足ながら、QABは同じく、辺野古の海を壊すための調査に従事し、
サンゴを壊すことに荷担し、市民を足蹴にしてきた有限会社沖海工の
CM「海の女神からのメッセージ」を流し続けています。

このようにして、国の、基地のお金は、強烈な猛毒として、少しずつ、
着実に、沖縄の社会に、わたしたちの身の回りに、染み込もうと
しています。
この毒に気がつかずに侵され続けたマスコミは、もはや市民の目となり、
耳となることは出来ません。毒はそのうち、海やジュゴンだけでなく、
わたしたち市民にまで達し、わたしたちはこのシマごと殺されて
しまうでしょう。

マスコミに警告するためにも すぐでも、QABに抗議のファックスと
電話を!

QAB報道部
FAX 098-861-1000
電話 098-860-1984

抗議一例です。それぞれの言葉で抗議をお送り下さい。
------------------------
本日27日のQABのニュース「ステーションQ」「輝け!うちなーの
星」で紹介された「パスコ」は、辺野古の新基地建設に向けた
海象調査を約6億5千万円で受注していた企業です。調査においては、
現地で反対をしている人々に対して激しい暴力をふるってきました。
新基地建設に関しては、疑問を呈し続けてきた琉球朝日放送がパスコの
紹介をするということに驚きと失望を禁じえません。

琉球朝日放送のバランス感覚はどうなってしまったのでしょうか。
どのような感覚で報道対象を取捨選択すればパスコをあのように
紹介するという判断ができるのでしょうか。
何をどのように紹介するかは自由ですが、御社の感性と信頼が根本
から問われる選択だと思います。

反対運動側に立った報道をして欲しいと要望しているのではありま
せん。沖縄の自然と平和を守るための提言をし続けてきたQABの
報道姿勢を貫き、普通のバランス感覚をもった報道をしていただき
たいのです。
無節操な情報の垂れ流しではなく、地元に根付いた真実を報道し
続けるQABであり続けて下さい。

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海賊対処法案 衆院通過

海賊対処法案、衆院通過=今国会成立へ―海自活動を拡大
4月23日14時13分配信 時事通信

 アフリカ・ソマリア沖での海上自衛隊による海賊対策の新たな根拠法となる海賊対処法案は23日午後の衆院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送付された。民主、共産、社民、国民新の野党4党は反対した。民主党は参院でも審議引き延ばしはしない方針。同法案は同党などの反対で否決されても、衆院で与党の3分の2以上の賛成で再可決、今国会で成立する見通しだ。

 衆院海賊対処・テロ防止特別委員会は同日午前、麻生太郎首相が出席して締めくくり質疑を行った。首相は「海上輸送の安全確保は、(日本にとって)優先順位が極めて高い。日本の人命、財産(の保護)にきちんと対応するのは、政府に与えられた大きな仕事の1つであり、緊急かつ重要な課題だ」と述べ、同法案の必要性を強調した。中谷元氏(自民)への答弁。

 質疑後、同法案は与党の賛成多数で可決、衆院本会議に緊急上程された。民主党は、自衛隊派遣に国会の事前承認を義務付けるなどの修正案を提出したが、否決された。

 同法案は、海賊行為を制止するために他に手段がないときは、停船を目的とした船体射撃を認めるとし、日本に関係する船舶だけでなく外国船舶の護衛もできるようにした。また、海賊行為は「無期または5年以上の懲役」、さらに人を死亡させた場合は「死刑または無期懲役」に処するとした罰則規定も盛り込んだ。

 ソマリア沖では現在、自衛隊法に基づく海上警備行動として、海自の護衛艦2隻が活動中。ただ、海警行動では正当防衛や緊急避難の場合しか武器が使用できない上、保護対象も日本関係船舶に限られるなどの制約がある。このため、政府は対処法案が成立し次第、海自活動の根拠法を自衛隊法から切り替える方針だ。

******

海賊船を射撃できる武器使用の拡大。護衛対象船に外国船も入れる対象の拡大。派遣にあたり国会の議決を必要としない。期間に限定なしの派兵法。

陸海空の総勢1000人規模の軍事行動である。インド洋の補給艦からの燃料補給、ジブチの民間空港使用といまや世界のどこでもが日本の防衛範囲となった。

紛争に武力を用いないという憲法も守らない、この日本国こそ無法国家ではないか!軍事にぶら下がる企業は、ソマリア特需とほくそ笑んでいることだろう。発注は政府、どんなに不景気でも、支払いは国民の税金、不渡りをつかむことはない。

同じ税金なら、貧しい国の貧しい人々の生活を援助することにこそ使うべきではないか、海賊行為の源は、食べることさえままならない貧困である。貧困へと追いやったものは何なのか?解決策への道を探ろうともせず、ひたすら軍事行動を拡大し続けようとするその意図を問う。

 

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2009年4月27日 (月)

映画「今夜、列車は走る」

映画「今夜、列車は走る」
日時:4月30日(木) 開場:18時30分 開演:19時
場所:高知県立美術館ホール
料金:1000円

連絡先:高知県平和運動センター 088-875-7274

鉄道を中心に栄えたアルゼンチンの小さな町。ここにも民営化の波が押し寄せ、ある日突然、路線の廃止が通達される。交渉に臨んでいた組合長は、悲観して自ら命を絶ってしまう。組合員に促されたのは、自主退職。鉄道員のカルロスとブラウリオらはそれに反対、退職届にサインできずにいた。一方、退職を選んだゴメスが得られた仕事はサンドイッチマンだった…。

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爆撃機も特攻に

太平洋戦争末期の1944年のフィリピン戦から始まった神風特別攻撃は、零戦(海軍)や隼(陸軍)などの戦闘機に重さ250キロの爆弾を積んで、アメリカ軍の艦船に体当たりするものでした。
 
 当初はスピードが速い戦闘機が神風特攻に使われましたけれど、戦局がいよいよ絶望的になった1945年になると、爆撃機が使われるようにりました。
 
 約30キロまでの爆弾しか搭載できない戦闘機に、無理矢理250キロ爆弾を搭載させたと同様に、約800キロ程度の爆弾や魚雷しか積めない爆撃機(攻撃機)に1トンから3トンの爆弾を積ませて特攻を行わせました。過積載のため、飛ぶのがやっとの爆撃機はのほとんどは、アメリカ軍の艦船に到達する前に撃墜されました。
 
 重すぎる爆弾を積むために機関銃を降ろし、片道分の燃料を積んで、死の飛行を命じられた陸軍飛行第62戦隊のパイロットたちが証言する番組が、4月25日と5月1日、NHKBSで放送されます。
 
 NHKBS hi
 
 証言記録 兵士達の戦争
 「重爆撃機 攻撃ハ特攻トス ~陸軍飛行第62戦隊~」
 http://www.nhk.or.jp/shogen/schedule/

   4月25日(土) 8時00分~8時43分 

再放送:5月1日(金) 16時00~16時43分 

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2009年4月26日 (日)

上関原発 突然の結審

4/23(木)建設予定地神社名義地裁判控訴審報告

 上関原発建設予定地神社名義地裁判の控訴審が4/23(木)の午後2時から広島高裁
302号法廷で行われました。

 前回、傍聴者が多かったため、広島高裁で一番広い302号法廷になったようです。また、整理券が配られることになりました。

 整理券が配られる部屋で待っていると、妙に若い男の子たちが多いのに気づきました。
法廷へ移動している最中にわかったことですが、広島大学のロー・スクールの学生さんたちでした。また、お目当ては別の裁判だったようですが、結局は神社名義地裁判を傍聴することにしたようです。そこで彼らに神社名義地裁判の概要を簡単に説明しました。

 裁判は、今回も大勢の傍聴者がありました。そして前回と同じく、入会権者の確認で始まりました。しかし退屈な裁判は一転しました。裁判長が本日で弁論を終結すると言い出したのです。原告側代理人である胡沢敢弁護士は、主張を準備しているので続行を希望すると異議を申し立てましたが通らず、次回(6月25日午後1時10分)が判決となりま
した。つまり3回の裁判で行なわれたのは入会地の権利者の確定だけ、実質審理なしで唐突に結審となってしまったのです。

 弁護士会館で行なわれた報告会で、胡沢弁護士は、「予想していなかった」と寝耳に水の様子でした。そもそも山口地裁岩国支部で行なわれた一審の判決は、入会地の権利者の一部だけによる訴えの提起は不適法ということで、原告の訴えを却下するというものでした。ところが昨年2008年7月17日、鹿児島県の馬毛島で採石業者が購入した土地をめぐり地元の住民が入会権の確認を求めた裁判で、最高裁は、権利者全員で訴えを提起できない時は、同調しない権利者も被告に加え、権利者全員を訴訟当事者にすることが許されるとし、鹿児島地裁に差し戻す判決を下したのでした。今回の神社名義地裁判の控訴審
は、馬毛島入会地確認訴訟の最高裁判決を受け、一審判決を不当とし、実質審理を求めて行なわれたものでした。それが高裁でも実質審理が行なわれなかったのです。

 胡沢弁護士の見立ては次のようなものでした。控訴を棄却するということは、一審判決を維持するということであり、馬毛島入会地確認訴訟の最高裁判決がある以上、それはないだろう。すると一審へ差し戻すか、高裁が新たに判決を下すかということになるが、実質審理なしに、しかも2ヶ月で新たな判決を下すことが出来るのか? ということになる
と一審へ差し戻すのが妥当ということになるが…。

 実質審理を行なわずに結審した高裁に対し「失礼だ」「中国電力が早く結審してくれと高裁に言ったのではないか?」という声が参加者からあがりましたが、一審への差し戻しという可能性もあります。この神社名義地裁判や四代八幡宮の故・林春彦宮司の退職願偽造裁判、山口県知事による上関原発建設予定地の埋立許可取消裁判、長島の自然を守る会の高島美登里さんたちによる「自然の権利」裁判など上関原発建設問題について、より一層の関心と注視をお願いします! そして中国電力に上関原発建設をやめさせましょう!
                                  (伊達 純)

■参考サイト

馬毛島入会地確認訴訟最高裁判決
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20080717114121.pdf

安渓遊地(Ankei's Active Home)より
上関)入会権裁判についての批判的検討
http://ankei.jp/yuji/?n=422

上関原発最新情報
上関原発予定地内の神社地訴訟の控訴審始まる
http://new-k.livedoor.biz/archives/295044.html

KTS鹿児島テレビ
馬毛島入会権訴訟地裁に差し戻し(2008年07月18日)
http://news.ktstv.net/e5106.html

↓馬毛島は米軍再編に伴うNLP(夜間離着陸訓練)施設として浮上したこともあります。

あつこば(小林アツシ)さんのウェブログより
馬毛島の件は岩国市長選挙向けのリーク報道?
http://atsukoba.seesaa.net/article/76813249.html

鹿児島県の馬毛島(まげしま)に空母艦載機の訓練施設【続報】
http://atsukoba.seesaa.net/article/76813249.html

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「原発はごめんだヒロシマ市民の会」第2ホームページより
4/23(木)上関原発建設予定地神社名義地裁判控訴審(写真あり)
http://www.geocities.jp/no_nukes_hiroshima/shrine090423.html

「原発はごめんだヒロシマ市民の会」ホームページ
http://www2.ocn.ne.jp/~gomenda/

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2009年4月25日 (土)

緊急危機対策

「緊急危機対策」による大企業救済
 政府・与党は四月十日、追加経済対策「緊急危機対策」(以下「対策」)を決めた。この対策は〇九補正予算のベースとなるもので、十五・四兆円の財政支出、総事業費は五十六・八兆円という過去最大規模のものである。国内総生産(GDP)の三%近くにも及ぶこの対策は、先進国中最悪とされる経済状況に対する政府・与党の対応策であるとともに、「GDP二%以上の財政出動」を掲げる、米国の要求に応えたものである。
 「対策」は、公共事業や贈与非課税枠の拡大、農地集積策、「子育て」支援、雇用対策などで構成されているが、目立つのは大企業への支援策である。
 とくに、最大五十兆円で株式を直接市場から買い取ることや、金融機関からの株式、投資信託などの買い取りを拡大する措置が盛り込まれた。「環境対策」として、省エネ家電や「エコカー」の購入にも支援が行われる。企業の研究開発にともなう減税措置も拡大された。いずれも、金融機関が自己資金不足に陥ることを防いだり、大企業の売上を引き上げ、競争力を支えようという狙いで、大企業支援策である。
 金融対策でも、参議院で審議中の産業活力再生特別措置法(産活法)改「正」案と相まって、大企業に対して日本政策投資銀行などから二兆円枠(うち八割を政府保証)の出資を行えるようにする。また、一兆五千億円規模の融資損失補てん枠も設けられる。
 これにより政府は、バブル崩壊後の際にも行われなかった、公的資金(血税)による一般企業への支援策に踏み込むことになる。早速、半導体大手のエルピーダメモリが、公的資金投入の要請を行うという。

大企業救済に日銀までも動員
 これ以外にも、麻生政権は日銀も動員して、金融機関を含む大企業支援策を相次いで導入・拡充している。
 日銀は一月末から、通常、都市銀行などの金融機関が行っているコマーシャルペーパー(CP、注)買い取りを三兆円規模で実施、また、金融機関保有の株式買い取りも再開した。大銀行への再度の公的資金投入も取りざたされている。
 特殊法人の日本政策投資銀行も、別途十二月からCP買い取りや緊急低利融資を開始、すでに計約一兆三千億円の支援を実施した。国際協力銀行(JBIC)も、わが国輸出企業への信用供与のほか、多国籍大企業の海外子会社による事業にまで融資や保証を行い、融資額はすでに四千五百億円を超えている。
 トヨタ自動車の金融統括会社であるトヨタファイナンシャルサービスが、約二千億円規模でJBICの融資を受けたほか、オリックス、日産自動車、富士重工、いすゞ自動車、日本航空といった名だたる大企業が、日本政策投資銀行の低利融資を受けたか、活用を検討している。
 麻生政権の大企業への大盤振る舞いはきわめて露骨である。

貧困な中小企業支援や雇用対策
 大企業には「至れり尽くせり」の麻生政権だが、中小零細企業への支援はまったく不十分である。
 追加経済対策には、緊急保証枠の三十兆円への拡大、商工中金による貸付枠上乗せなどが銘記された。だが、つまるところ融資は金融機関の裁量次第であり、個別中小企業の資金需要に応じて十分に行われる保証はない。大企業と中小零細企業とでは金融機関の姿勢に大きな差があることは、マスコミでさえ認めている。まして、多くの中小零細企業は肝心の仕事が減っているのが現状だ。これでは、融資資金の返済のあてが立つはずもない。
 産活法による支援にしても、「従業員五千人以上か国内シェア三割以上」など、中小零細企業にはおよそ無縁な「対策」である。
 日々解雇され、労働条件悪化を強いられている労働者はどうか。
 先に成立した〇九予算では、雇用対策はわずか二年間の期限付きで五千億円でしかない。また、「雇用危機」が叫ばれる中にもかかわらず、国家公務員純減計画によってハローワークが全国で統廃合され、失業者からますます遠い存在となっている。「対策」での「雇用調整金」にしても、企業に支払われるものであって、労働者の雇用と賃金を直接に守るものではない。まして、これら不十分な制度でさえ、末端の行政組織にはほとんど周知徹底されず、守られていないのが実態である。
 何より、「対策」は将来の消費税増税を前提にしたものである。言うまでもなく、消費税は低所得者や小規模業者ほど負担が重い反面、輸出大企業には負担分がまるまる還付されるという悪税である。

「労働新聞4月15日号」より一部抜粋して転載

******

地方行政への締め付けをしながら、片やこれほどたくさんの追加予算を組んで、誰が得をし誰がその金を負担するのか?将来の国民は増税にあえぎ、生存すら危うくなる市民がたくさん出てくるだろう。

個々の国民一人ひとりの生活を保障していくことこそ、政府がやるべき仕事ではないか。医療、年金、福祉、教育、そして仕事の保障がまずなされなければならない。国民の税金は生活に必要とされる国民に戻されるべきであって、大企業優先では、ごく一部の富裕層の内部留保をさらに増やすだけで、貧しいものはさらに貧しく生きることさえ困難になるだろう。国民をぎりぎりに追い詰めて、その先にどんな経済を成り立たせようとしているのだろう。

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2009年4月22日 (水)

ブラックウォーター

あれから5年 ファルージャ 2004年4月
2009年4月4日
ジェレミー・スケイヒル『ブラックウォーター』第9/10章一部抜粋
『ブラックウォーター』は作品社より2009年中に刊行予定です

米軍による最初のファルージャ包囲攻撃が始まったのは2004年4月4日のことだった。攻撃は「慎重な決断作戦」と名付けられた。その夜、海兵隊員1000人以上とイラク人大隊2隊が、人口およそ35万人の都市ファルージャを包囲した。米軍は、市中につながる主要通路に戦車、重機関銃、そして装甲高機動多目的装輪車を配備した。彼らは蛇腹型鉄条網で道路を封鎖して人びとを実質上市内に閉じ込め、海兵隊は被拘禁者のための「キャンプ」を設置した。米軍は地元ラジオ局を乗っ取りてプロパガンダ放送を流し、米軍に協力してレジスタンス戦士の身元や居場所を教えるよう呼びかけ始めた。

イラク警察は、武器の禁止および午後7時から午前6時までの強制的な外出禁止令を知らせるビラをファルージャのモスクに配布し、3月末、ブラックウォーターの傭兵を襲撃した疑いがある男たちの写真を載せた「指名手配」ポスターを配った。街の郊外では、狙撃手がモスクの屋上で位置に付き、海兵隊はイスラム教墓地の近くに塹壕を堀った。「街は包囲された。我々は市内にいる悪党どもを探している」。第一海兵遠征軍ジェイムズ・ヴァンザント中将は記者団にこう語った。

米軍司令官は代理のイラク人たちを街へ送り、ファルージャの人びとに、米軍が家に入って来たときには抵抗せず、捜査中は全員をひとつの部屋に集めるよう指示させた。押し入ってきた兵士に話があるときは、まず手を挙げなければならない。米国の猛襲が始まる前に街を逃れたファルージャ住民は数千人にのぼった。

翌朝、米軍はファルージャに最初の侵攻を行なった。まず特殊部隊を送り入れ、次いで戦車を従えた三つの大隊からなる2500人の海兵隊が猛攻撃を開始した。レジスタンス兵士の抵抗が続く中、海兵隊は上空掩護を呼んだ。4月7日、AH−1Wコブラ攻撃用ヘリコプターが、アブドル=アジズ・アル=サマライ・モスクの境内を攻撃した。モスクの尖塔にヘルファイア・ミサイルが撃ち込まれた、F−16が500ポンド爆弾をモスク境内に投下した*12。この行為は、宗教施設への攻撃を禁ずるジュネーブ協定に違反する。目撃者の証言によれば、約四〇人のイラク人が、このモスクへの攻撃により殺された。

米軍はファルージャ最大の医療施設を占拠したため、負傷した人びとは治療のためにその病院を使うことができなくなった。「米軍は攻撃の初期段階で発電所を爆撃した」。従軍記者以外でファルージャに入った数少ない記者のひとり、ラフール・マハジャンはこう回想する。「それからの数週間、ファルージャは街全体が停電し、発電機で電気が供給されたのは、モスクや診療所などの重要な場所だけだった」。市内では食糧が底をつきはじめ、地元の医師によると4月6日に住宅地になされた空爆で子ども16人と女性8人が殺されたという。

「我々は市内に完全に身を落ち着け、部隊は制圧を進めている」と海兵隊司令官ブレナン・バーン中佐は言った。抵抗する者は「粉砕する。奴等を排撃する」。バーンの小隊は、競ってもっとも侮蔑的な言葉を思いつき、通訳者に拡声器でそれを叫ばせた。激怒したイラク人がAKを乱射しながらモスクから突進してくると、海兵隊員が彼らを撃ち殺した。侮辱して発射する戦術は徐々に広まった。

主にアラブ系テレビ放送の記者たちを通してファルージャから悲惨な人道的危機を映し出した映像が流出すると、イラク全土で抗議行動が広まった。米軍は暴力によりこれらを弾圧した。バグダッドを始めとする各地のモスクは、ファルージャへの人道的輸送団を結成し、血液の備蓄を始めた。市内にある地元病院の関係者たちは、4月8日までに280人以上の一般市民が殺され400人以上が負傷したと、恐ろしい人的被害の状況を伝えた。「さまざまな場所で死者や負傷者が瓦礫の下に埋もれていることもわかっているが、戦闘のため、彼らを救出することができない」とタヘル・アル=イサウィ医師は述べている。

米軍は一般市民を殺していることを否定し、レジスタンス戦士が一般市民に紛れ込もうとしていると非難した。「ゲリラと一般人を区別するのは難しい」とラリー・カイフェシュ少佐は言った。「実状を把握するのは難しい。自分の直感でやるしかない」。これはビン・ラーディンが西洋諸国の市民を標的にするときに用いる論理と同質のものだった。

包囲攻撃が始まって一週間近くすると、街には死体が積み上げられ、証言者によればファルージャ中に死臭がただよっていたという。講和全権団とともにファルージャへ入ることができたバグダッドの医師は、「あんな光景をファルージャで目にするとは思ってもみなかった」と語った。「罪のない人びとに対してアメリカ人がしたことは、地球上のいかなる法律をもってしても正当化できるものではない」。

一方、米国出身の独立系ジャーナリストで人道支援車列とともに市内に入ったダール・ジャマイルは、小さな診療所にある間に合わせの救急処置室で目にした光景を記述している。彼は、包囲された街からの特報に、「私がいる間にも、この不衛生な診療所には次から次へと女性や子どもが運び込まれてきた。米軍に狙撃された人々だ。何台もの車が診療所正面のカーブに猛スピードで乗りつけては、家族が泣き叫んで患者たちを運び込んでいく。ある女性と幼い子どもは首を撃ち抜かれていた」と書いている。「幼い子どもの方は生気を失った目で中空を見つめ、医師たちがその子どもの命を救おうと急いで処置を施している間も、絶え間なく嘔吐していた。30分が過ぎ、女性も子どもも、どちらも助からないようだった」。ジャマイルは、次々と犠牲者が診療所へ運び込まれるのを目撃し、「そのほとんど全員が女性と子どもだった」と言っている。

一方で、マハジャンは次のように伝えている:「500、1000、2000ポンド爆弾を落とす大砲や戦闘機、そして一分もしないうちに街区を完全に破壊することができる殺人的なAC−130スペクター武装ヘリコプターに加え、海兵隊は、街中に狙撃兵も配備していた。何週間もの間、ファルージャは、狙撃手の銃弾が飛ぶ無人地帯によって隔離され、時に相互に孤立した地帯へと分断された。狙撃手は、たいてい動くもの全てに対して、無差別に発砲した。私が診療所にいた数時間のうちにやって来た20人のうち、「軍適齢男性」は5人だけだった。私が見たのは老いた女性や男性、銃弾を頭に10発受けた子どもだった。瀕死の状態だったが、医師たちによると、バグダッドだったら助かったかもしれないという。すべての救急車に銃痕が見られた。私が調べた2台には、はっきり狙い澄ました狙撃であることを示す明らかな証拠があった。負傷者を集めるために外に出た私の友人たちも撃たれた」。

ジャマイルは、「住民たちはサッカーグラウンドを二つ、墓場に変えた」と伝えている。

「益岡賢のページ」より転載

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2009年4月21日 (火)

ガザ NHKBS-1 

■ NHKBS-1 ■
「シリーズ パレスチナとイスラエル」

=================

シリーズ最終日、4月25日放映の「子どもたちは見た パレスチナ・ガザの悲劇」は、
今回、ガザに入られた古居みずえさん製作の番組です。
ぜひ、ご覧ください。

《古居みずえさんのメッセージ》
私がガザに滞在している間、家をなくした人たちは、国連の学校から、
親戚の家や借家へ、それでも見つからない人たちは壊れた家を使ったり、
倉庫のようなところで暮らしていました。テントも用意されていますが、
イスラエル軍がまたやってくるという恐怖心もあり、また夜は冷え込み、
寝具など設備もないためにテントで暮らす人たちは少ないようでした。

侵攻が終わり、落ち着いているかのように見えますが、パレスチナの
人々の負った体や心の傷は回復しているとは思えません。

これから私たちにできることは、何が起こったのか、今、どうなっているのか、
彼らのことをもっと知り、見続け、できることを探っていくことだと思います。

■4/21(火)<20(月)深夜>前0:10
BS世界のドキュメンタリー
「レインボー~ガザ あるカメラマンの記録」(初回2/12)

■4/22(水)<21(火)深夜>前0:10
BS世界のドキュメンタリー
「シャロン ガザ撤退の真実」(初回2/13)

■4/23(木)<22(水)深夜>前0:10
BS世界のドキュメンタリー
「エルサレム ふたりの少女~自爆テロ 母たちの対話~」(初回08.11/24)

■4/24(金)<23(木)深夜>前0:10
BSドキュメンタリー
「封鎖された街に生きて~ガザ ウンム・アシュラフ一家の闘い~」(初回08.
10/12)

■4/25(土)<24(金)深夜>前0:10【必見!】
BS世界のドキュメンタリー
「子どもたちは見た~パレスチナ・ガザの悲劇~」(本放送)

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きみは、ガザを知っているか?JANJAN

きみは、ガザを知っているか?

http://www.news.janjan.jp/world/0904/0904201822/1.php

小倉文三記者が、岡真理さん講演会のことを、シリーズで書いていきます。第一弾が掲載されています。

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2009年4月20日 (月)

異常な日米協定

辺野古とグアムの基地建設について約束する異常な日米協定
クリントン国務長官が日本にやってきました。

明治神宮を訪れた時、「なぜ最初の訪問国に日本を?」という質問に対して、「日本はとても重要な国だからです。世界でもっとも重要な関係にあります」と答えていました。
(NHKの昼ニュース)

たしかにアメリカにとって日本は重要でしょう。
軍事アナリスト 小川和久さんの『日本の防衛力』によると日本は「アメリカが世界のリーダーであり続けるために必要不可欠な戦略的根拠地」だそうです。
日本には米軍基地が133ヶ所もあります。それだけではありません。前述の『日本の防衛力』によると、在日米軍基地は、
■米軍が日本に置いている燃料
■ミサイルや爆弾を貯蔵する弾薬庫
■アメリカの外交や軍事を支える情報機能
という点からも、アメリカの世界戦略上無くてはならないものだそうです。
以下のようにも書かれています。
↓ここから引用
--------------
日本に代わって戦略的根拠地を提供できる同盟国は世界中どこにもないからです。
万一、日本が「日米安保解消」という最悪の方向に向かい、日本から出ていかざるをえなくなったら、アメリカは世界のリーダーの地位から滑り落ちるかもしれない。
それほどまでに日米同盟は重いのです。
--------------
↑引用ここまで
(『日本の防衛力』P123より)

そんなアメリカが軍事的に非常に重要視しているのが、沖縄 辺野古(へのこ)での米軍基地建設計画です。
サンゴ礁の拡がる海に基地を造るなどという計画に対して反対の声が強く、2014年に完成するという計画は遅れそうです。

さらには民主党の中から、計画に反対する意見が出てきています。
http://atsukoba.seesaa.net/article/113187935.html

こうした背景を踏まえ、来日したクリントン国務大臣は新しい日米協定を結ぶことにしてサインしました。

この協定では辺野古での基地建設について以下のように書かれています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/shomei_43.pdf
↓ここから引用
--------------
日本国政府は、アメリカ合衆国政府との緊密な協力により、ロードマップに記載された普天間飛行場の代替施設を完成する意図を有する。
--------------
↑引用ここまで

「普天間飛行場の代替施設」というのが辺野古で造られようとしている米軍基地です。
http://atsukoba.seesaa.net/article/67855417.html

民主党がこの計画に反対しそうなので、アメリカは仮に民主党が政権を取っても基地を造らせることができるように、自民党に政権があるうちに協定を結ぶことにしたのです。

以下省略  「あつこばのブログ」より転載

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2009年4月19日 (日)

書籍 『宇宙開発戦争』

『宇宙開発戦争』

ヘレン・カルディコット&クレイグ・アイゼンドラス著
植田那美+益岡賢訳
作品社 2400円+税
2009年3月28日発売
amazon.co.jp
紀伊國屋書店
楽天

本書は、現在、米国が強引に進め、それがきっかけでロシアやEU・中国なども巻き込んで進められる宇宙の軍事化と宇宙戦争の可能性を綿密に論ずるとともに、宇宙軍拡が平和的な宇宙開発と地上の世界にもたらす影響を検討した北米ベストセラーの日本語版です。

奇しくも、朝鮮民主主義人民共和国が打ち上げを計画している人工衛星に関して、日本ではそれをミサイルと決め付けた上での、扇情的に敵対心を煽る報道が跋扈し、宣戦布告にも類する「対応」体制がゴリ押しされています。

その背景は何か。日本では誰がそれで儲かるのか。年間3万人を越える自殺者が出て、1700万人の非正規雇用者がいて、数百万人とも言われる人々が貧困に追いやられる構造が存在する中で、ミサイル防衛は何を守ろうというのか。

本書は、冷静に事態を把握して状況を考えるために必須の情報を提供するものと思います。また、宇宙の平和的利用の方向性についても、いろいろなヒントに満ちています。

『宇宙開発戦争』を読まれたのち、日本の方向性について考えるためには、ぜひテーマはまったく違いますが、雨宮処凛さんの『プレカリアートの憂鬱』を読んでみて下さい。

なお、本とは関係ありませんが、朝鮮民主主義人民共和国の衛星打ち上げ実験をめぐっては、訳者あとがきβ版さんの「朝鮮の人工衛星を利用した日本政府の好戦的政策をやめさせよう!」、私にも話させてさんの「朝鮮総連の資産凍結」、浅井基文さんの「朝鮮の人工衛星打ち上げ計画と日本の異常な反応をどう見るか」もご覧いただけると幸いです。

益岡賢 2009年3月31日

「益岡賢のページ」より転載

******

38万キロメートル離れた月から地球を眺めたとき、漆黒の闇に浮かぶ

小さな青い天体のなんとも頼りなげな孤独な姿に涙する。

閉じられた系の中、高度5000メートルまで近づくと、たくさんの自然と人工物、そしていくらかの意識を持って動き回っているものたち。そこでは、人間も動物もあまり大きな違いはないだろう。まして、国境や民族の違いなどというものも。

かすかな偶然と必然性で、今ここに生きている諸々の命をいとおしむ。破壊と殺戮の研究を進めることよりも、命を脅かされない生存のための創造と地上で循環し続ける生産のありようを追求していきたい。

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2009年4月17日 (金)

高知の戦争遺跡 JANJAN

今も残る弾痕 「9条の会」が高知の戦争遺跡を見学
http://www.news.janjan.jp/area/0904/0904141548/1.php
小倉文三記者が、南国市にのこる戦争遺跡、飛行機を隠した「えんたい」を取材しています。

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2009年4月16日 (木)

外国人排除デモに反対する会

中学生の女の子が標的!「デモ」を装ったリンチ

 4月11日に埼玉県蕨市で行われた、「犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さな
い国民大行進 in 蕨」という「デモ」を、当日現場を取材したジャーナリストの
志葉玲さんからのコメントを紹介いたします。

以下、志葉さんのコメント
---------------------------------------------
 「犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さない国民大行進in 蕨」、取材に行きま
したが、結論から言うと、これは、一種のヘイトクライムというべきで、よくこ
んなものを蕨警察署および埼玉県公安委員会は許可したな、と思いました。

 この「デモ」に参加した100人余りは、法務大臣によってその在留が認めら
れたフィリピン人少女(本人のプライバシーに配慮して、以下Aさんとします)が
通う中学校のすぐ近くに来て「ここがA子の通う中学校です~」「犯罪外国人を許
すな~」と大音響で、気勢を上げていました。当日は土曜日とは言え、部活動で
学校に子ども達が来ており、突然の喧騒にドン引き。こうした様子を観て、私と
しては、これは「デモ」というより、集団での脅迫行為に近いと感じました。

 憲法では、表現の自由、集会の自由は保障されており、私達は、基本的には、
どんな主張であれ、できることにはなっています。しかし、公人でもない個人、
しかも未成年をターゲットにして、その生活圏で脅威を感じさせるような騒ぎを
起こすというのは、いかがなものでしょうか。まだ中学生の子どもが、自分をタ
ーゲットに学校の前であんなことをされたら、いじめられたり、或いは学校に来
れなくなったりするかもしれないし、最悪の場合、自殺する恐れもないとは言え
ません。これは明らかに「表現の自由」の範疇を超えているのでは、と私は思い
ます。
 
 仮にAさんとそのご両親への森法務大臣の対応に意見するにしても、それは法務
省の前で行うべきかと思います。先の「デモ」は、怖い大人がよってたかって、
一人の少女をつるし上げして悦に入っているようにしか見えず、「いい大人が本
当にカッコ悪い」「キモイ」と非常に嫌悪感を催すものでした。私の見解は彼ら
とは異なりますが、ジャーナリズムに関わる者の端くれとして言えば、どうせ、
入管行政のあり方を問うにしても、もっとやり方というものがあるだろう、と思
います。

---------------------------------------------------------

 また、そもそも、なぜ外国人労働者が「不法滞在」(例の「デモ」主催者らに
言わせれば、「犯罪外国人」)になってしまうかについては、以下、「生きるこ
とは犯罪じゃない」inわらび行動 のフライヤーの文面が参考になるかと。

---------------------------------------------------------
「生きることは犯罪じゃない」inわらび行動
外国人排除デモに反対する会

■わたしたちは「不法滞在者を日本から叩き出そう」という今日の蕨でのデモに
反対しています。

 4月11日土曜日、ここ蕨市でわたしたちと共に暮らす外国人を追い出そうと
いう暴力的なデモが行われます。この「追い出しデモ」の主催者たちは、この地
域に住む外国人を「犯罪者」扱いして彼ら彼女らの生活を脅かそうとしています

 特に最近メディアで報道されてきた日本での滞在地位を求めるフィリピン人カ
ルデロン親子を標的に、「不法入国・不法残留外国人」を追い出せというキャン
ペーンを行い、一家を個人攻撃しています。信じられないことに「追い出しデモ
」は、カルデロン一家の子どもが通っていた小学校、そして現在通っている中学
校の前をわざわざ行進ルートに入れているのです。

■地域に根ざして暮らしていることが「犯罪」なのでしょうか?

 「追い出せデモ」の主催者は、警察統計を根拠に外国人による犯罪の増加を強
調していますが、外国人による刑法犯検挙者は総検挙者数の2%前後で、過去 15
年ほど、ほとんど変化はありません。「犯罪増加」とされる中身は、出入国管理
法(入管法)の違反が大半を占め、凶悪犯とされる犯罪(殺人、強盗、放火、強
かん)は、日本人でも来日外国人でも、一般刑法犯の1%を占めるにすぎません

 外国人だから多いという統計上の証拠はありません。

不法入国・不法残留はたしかに入管法に違反しますが、そもそもなぜ日本に来る
こと、日本に滞在することが「犯罪」となってしまうのでしょうか。「不法滞在
者」の多くは、すでに10年以上日本に暮らし、日本社会におけるいわゆる3K(
きつい、汚い、危険)労働に従事し、労働と納税によって日本社会を支えてきま
した。政府はこうした労働者を必要としながら、日本がいざ不景気になると簡単
に国外に追い出すことができるように、使い捨てができるように、正規の滞在地
位を与えず非正規に滞在せざるをえない状況を作り出してきたのです。

■使い捨て・追い出しの社会ではなく、共に生きることのできる社会を!

 法的な滞在地位を持たずに日本に暮らしていることをもってして「犯罪者」扱
いすることは、わたしたちの生きている社会の現実とかけ離れています。入管法
に違反していたとしても、外国人たちもこの地域で暮らし、働き、さまざまなつ
ながりを築いているという状況がすでにあるのです。

 この現実-わたしたちの社会がすでに、まだわずかではあれ、多様な文化や価
値観に開かれていること-を否定して、ひとびとのつながりを切り裂いてしまう
のが今日の「追い出せデモ」にほかなりません。国籍によって差別を生み出すの
ではなく、様々なひとびとと共に助け合って生きていく社会こそが、わたしたち
の未来をつくっていきます。卑劣な「追い出しデモ」を許さない!一緒に怒りの
声を上げましょう。

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2009年4月15日 (水)

上関原発 準備工事に着手

4月8日(水)、中国電力は上関原発建設予定地の準備工事に着手しました。

この日、祝島では2年ぶりに小学校の入学式が行なわれました。祝島の人たちが抗議行動の出来ない日を選んで中国電力は準備工事に着手したかのようです。そもそもカンムリウミスズメやウミスズメの生態調査は6月まで行なわれるというのに、あるいは「長島の自然を守る会」の高島美登里さんたちが提訴した「自然の権利」訴訟、山口県知事による上関原発建設予定地の埋立許可取消訴訟、神社名義地訴訟、四代八幡宮の宮司だった故・林春彦さんの退職願偽造訴訟などの裁判が現在も行なわれているのに、何よりも最も上関原発建設の影響を受ける祝島の人たちの9割が反対しているのに工事に着手するということが許されるのでしょうか?

 4月13日(月)、プルトニウム・アクション・ヒロシマ、ボイス・オブ・ヒロシマ、原発はごめんだヒロシマ市民の会などによる中国電力への厳重抗議の申し入れが行なわれました。参加者は10人でした。 この申し入れには第九条の会ヒロシマ、ピースリンク広島・呉・岩国、広島フィールドミュージアム、森と水と土を考える会も賛同団体として加わりました。また個人として賛同した方々も多数おられます。

「原発はごめんだヒロシマ市民の会」の木原省治さんが、地域住民の声、広島の声、全国の声、自然の声、希少生物の声を無視して工事に着手したことは愚かな行為であり、ただちに準備工事を停止するよう求めました。

 それに対して中国電力の担当者は、平成20(2008)年度中に準備工事に着手する予定だったが、3月中に出来なかったのは残念、しかし4月に行なうことが出来た、強行にはあたらない、カンムリウミスズメやウミスズメについては従来に従って調査する、何も問題はない、引き続いて祝島の人たちの理解を得られるよう努力すると発言。

 木原さんは、中国電力は祝島の人たちの理解を得るためにどのような努力をしてきたのか訊きました。それに対して中国電力の担当者は、理解を得るための努力が十分ではないことは認めました。しかし中国電力は、その一方で、山口県漁協祝島支店が漁業補償金を受け取るかどうかを決める組合員全体集会などの際に非公式、水面下での工作はやっているということが言われています。このような非公式、水面下での工作という姑息なやり方でしか中国電力は地元の理解を得る努力をしていないことが明らかになったと言えるのではないでしょうか?

 また木原さんは、上関原発建設予定地埋立許可取消訴訟「自然の権利」訴訟、神社名義地訴訟、四代八幡宮の宮司だった故・林春彦さんの退職願偽造訴訟などの裁判が現在も行なわれていることについて触れ、特に退職願偽造訴訟に関しては、山口地裁岩国支部で敗訴したものの、退職届が偽造されたものであることは判決でも認めていることを指摘しました(被告である山口県神社庁が退職願を偽造したことは認められなかった)。

 他の参加者からも「祝島の人たちと誠実に向き合っているとは言えない。ただ単に既成事実をつくって諦めさせようとしているのではないか?」という声があがりました。しかし「既成事実をつくって諦めさせる」ということは、理解を得るとは言えないのではないでしょうか? そもそも上関原発建設のプロセスを進めつつ、祝島の人々の理解を得ることが出来るのでしょうか? これまで木原さんが口を酸っぱくして言ってこられたように、中国電力は、祝島の人たちからの理解を得たいのであるならば、上関原発建設のプロセスを止めるべきでしょう。

 木原さんが祝島の人たちの防災計画はどうなっているのかと訊くと、中国電力の担当者は「私一人の考えを申し上げる訳にはいかない」と答えました。前任者はフェリーを常時、祝島に待機させるということを言っていましたが、口から出まかせであったようです。

 他にも中国電力の担当者が、「皆さんはチェルノブイリ原発のような事故を前提としておられるようですが」ということを話すので、「島根原発でも小さな放射能漏れの事故は日常茶飯で起きているじゃないですか? 全く事故が起きないとしても使用済み核燃料の問題はどうなるんですか? 要するに原発というのは今を生きているごく一部の人間のためのものでしかない、未来の人間、そして人間以外の生きものにとっては害でしかない」という声があがりました。それでも中国電力の担当者は「原発から撤退することの害の方が大きい」などと言っていましたが。

 申し入れを終えて、参加者から欧米では発電と送配電を別の会社が行なっていること、電力の自由化を推し進めることで原発をつくらせないように出来るのではないかという意見が出ました。確かに国策だから電力会社は原発は建設するのであって、市場原理のもとでは原発は採算がとれないものだからです。

 上関原発建設反対運動はまさに正念場です。運動を全国化することで上関原発の建設を止めましょう!

伊達純

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2009年4月14日 (火)

ガザ サイード・アブデルワーヘド

送信者】Prof.Abdelwahed
【宛て先】Mari Oka
【日時】 2009年4月13日(月)19:22
【件名】 ガザ

おか まり さま
こんにちは。メールをありがとう。関心を寄せてくださって感謝しています。
家族も私もなんとかやっていますが、ガザの暮らしは悲しくみじめです。
何百人という人々が依然、テント暮らしを余儀なくしている一方で、ハマースはいたるところで住宅や土地を購入しています;彼らは不相応な高額を即金で支払います。
ハマースの建設プロジェクトでは、どこかにある彼らの店から煉瓦やセメントや鉄筋などなどが持ち込まれ、実に短時間で完成してしまうのです!その一方で、家を失ったり、事業や農場を失った人々は何の建設作業にも与っていません!
悲しみに加えて、貧困が、ガザを特徴づける性格となっています;何千人もの人々がUNDP〔国連開発計画〕その他の国際NGOの寄付に頼ってかろうじて暮らしています。
これらの寄付は緊急救援物資以上のものではありません;毛布と何種類かの食糧、あるいは食糧の詰め合わせ。食いつないで、命の際になんとかとどまるためだけのものです!
他方、何億という額が西岸の経済には流れ込んでいます!
あと数日でゼイン・テレコミュニケーション〔中東・アフリカ世界に展開する電話企業〕がパルテル社と合併し、電話、携帯、インターネットの一大企業になるといいます!
それなのに、アラビア語のニュースでもそれ以外でも、ガザの人々についての報道は皆無です。彼らこそ真に苦しんでいるというのに!手短に言えば、です!
ごきげんよう、あなたに神の恵みがありますように。

=============================

サイード・アブデルワーヘド

ガザ アル=アズハル大学

人文教養学部

英語学科教授

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2009年4月13日 (月)

京都 日朝友好京都ネットが結成

京都
文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネットが結成
 昨年より1年間の準備期間をへて、3月25日キャンパスプラザ京都において、「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット(略称―日朝友好京都ネット)」が幅広い人々の参加によって設立された。


 設立総会には、京都で日朝友好活動を展開してきた日朝友好フェスティバル実行委員会、日朝友好促進京都婦人会議、朝鮮学校を支える会、I(アイ)女性会議、朝鮮の自主的平和的統一を支持する京都委員会、にっこりネット、日朝友好学生の会、広範な国民連合などが中心となり、また、日朝京都宗教者懇話会や日朝学術会議、そして日朝議員連盟、JA京都、部落解放同盟京都府連合会など主要メンバーも参加し、朝鮮総聯からも主要な活動家が参加し、150名の参加で設立総会は大いに盛り上がった。

 設立総会では、まず仲尾宏副会長(京都造形大学客員教授)が「東アジアの平和と朝鮮半島~朝鮮民主主義人民共和国と日本国民との対話と交流促進をめざして」と題する記念講演を行った。

 そして、上田昇副会長(日朝友好フェスティバル実行委員会事務局長)が、設立経緯を説明した。また牧野一樹理事(京都造形芸術大学通信教育部事務長)から設立趣意文、活動計画、規約が提案された。当面は、設立記念の訪朝団を派遣することが報告され、約50人の役員構成案も発表され、全体の承認を得た。

 次に会長に就任した水谷幸正(浄土宗教育資団理事長)氏から、「国と国との交流は政治・経済が優先されがちだが、文化・学術も大切なことであり、信念をもって取り組んでいきたい」と発言があった。

 つづいて、日朝友好兵庫県民の会、京都選出の衆議院議員、京都農協中央会、市民団体、自治体の首長などからの祝電が紹介された。

 続いて、懇親会が行われ、連帯のあいさつが続いた。まず朝鮮総聯中央本部の南昇祐副議長が「政治情勢が緊迫した中で京都の皆様の熱い思いに感銘を受けた。日本各地でこうした友好が深まれば国交正常化の促進のきっかけになる」と発言された。 また野中広務元官房長官からは「日朝友好京都ネットがこの時期に設立されたことは大変意義深いし、東アジアの連帯に向けた大きなエネルギーになる」と発言された。

 日中友好市民連帯大阪の有元幹明共同代表は「熱気ある雰囲気に圧倒された。今後は、大阪、京都、兵庫と手をつないで関西全体で盛り上げていきましょう」と発言された。

 その後、参加された京都府議会議員や市議会議員の皆さんが紹介され、元府議会議員2名を含め、16名の議員の方々―自民党、公明党、民主党、社民党、新社会党、無所属の方々など、まさに超党派での総会参加となった。

 そして朝鮮総聯京都府本部の金学福委員長が乾杯の音頭をとり、懇親会に入った。朝鮮歌舞団の踊りや歌、そして料理で会場は大いに盛り上がった。

 こうして「文化学術市民交流を促進する日朝友好京都ネット」は設立された。当面5月までは300名の会員拡大と、5月の訪朝を成功させ、今後の活動に力を入れていこうと全体で確認された。

 人工衛星問題で、麻生内閣が反「北朝鮮」敵視を強めている中での今回の日朝友好京都ネットの設立は、大きな意義があり、今後、全国へ日朝友好の輪が広がってくことを予感させる総会であった。

(京都・佐々木道博)

「日本の進路」4月号より転載

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2009年4月11日 (土)

岩国 愛宕山

岩国
愛宕山に米軍住宅は絶対にいらない
岩国市民5万人、合計10万を超える署名
愛宕山を守る市民連絡協議会代表世話人岡村 寛さん
米軍再編と米軍住宅建設
 米軍岩国基地の沖合移設工事は、基本的には完了しています。滑走路を沖合に1キロ移設するために国民の税金が2400億円もかけられました。沖合移設工事は、騒音軽減と安全対策という岩国市民の声に応える形で進められました。沖合移設工事のための土砂をどこから持ってくるか、愛宕山を削ってその土砂を埋立てに使うことになりました。

愛宕山は鎮守の森、氏神様として地域の信仰がある由緒ある愛宕神社があります。愛宕神社の例大祭は毎年花見の時期に当たり、私が子どもの頃は学校が休みになるほどのにぎやかな祭りが行われてきました。標高120メートルあった愛宕山は土砂が削られ、標高60メートルの高さで102ヘクタールの更地にされました。
 土砂を搬出した愛宕山は、県が主導して21世紀型の住宅、学校やスポーツ施設など総合的な宅地開発を進める計画でした。県の住宅公社が事業主体となり、851億円の費用は県が2、岩国市が1の割合で負担する。山口県の東部地区の発展のためにという名目で地主の人たちから買い上げました。
 

愛宕山からの土砂搬出が終了したのは2007年3月ですが、2006年に米軍再編の話が持ち上がりました。現在の米軍機60機体制に加えて、さらに厚木基地の「空母艦載機部隊」(59機)を移駐するというとんでもない話です。2007年1月末、県は愛宕山開発がうまくいかないので開発地の転用を国に打診、国は「米兵住宅の有力な候補地」と回答。「住民の騒音軽減や安全確保」という目的で進められてきた基地の沖合移設工事はなんだったのか。井原市長や市民の強い反対の声を上げました。
 

われわれとして、米軍再編で岩国に59機の空母艦載機部隊が来るとか、愛宕山が米軍住宅の予定地という話は絶対に認められません。県や市、防衛省の岩国事務所に、地元自治会としては「反対」の要請文を提出して意思表明を行ってきました。県が愛宕山開発中止を正式表明する直前の2007年2月5日に私が住んでいます牛野谷地区自治連合協議会(1300世帯)の総意として、「米軍住宅転用反対」の要望書を提出しました。また牛野谷地区を含む愛宕山自治会連合会(1万3千人)でも2007年3月2日に、「米軍住宅転用反対」の要望書を、市議会、県、国(防衛省)に提出しました。
 

4月に入って県が岩国市に対して「愛宕山開発」の中止を提案しました。「社会情勢が変化した」「住宅需要の減少や価格の下落」が開発計画中止の理由です。県が当時、岩国市長をされていた井原さんの意向を無視して開発中止を決めた。最終的には2007年6月に県と岩国市で開発中止が合意しました。
 

県の方針は「沖合移設という国家プロジェクトに協力した。このままでは愛宕山開発に投資した260億円が赤字として残る、赤字解消を図るには国に買ってもらうしかない」というものです。そして「土地の使用を地元の意向を見ながら決めてほしい」という要望を国に出しています。県の住宅供給公社は、地主から土地を買って、山を削って土砂を搬出しただけで何もやっていない。
 愛宕山の開発事業を着手する以前から開発地を、米軍住宅にするという話が国と県の間でできていたのではないかと指摘されています。こうして、米軍住宅転用の流れが作られました。
 また、2008年2月には「公有水面埋立承認取り消し訴訟」を提訴しています。「公有水面の埋立は、基地の沖合移設が安全・安心対策として行われたはずなのに、厚木の米空母艦載機部隊の移駐という米軍再編の受け皿になっている」のは目的が違うという行政訴訟です。この裁判は現在も訴訟中です

「日本の進路」4月号より転載

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映画「風の馬」

北京オリンピックに合わせてチベット人たちが、中国の植民地支配に対して蜂起したこと(まだ「暴動」だと言っている日本のマスコミの無知!)は、世界にチベットの置かれている現状を世界に知らせました。
 
 4月から、中国当局の監視の目をかいくぐって、チベットで撮影された劇映画が全国で順次上映されます。
 
 「風の馬」
 http://www.uplink.co.jp/windhorse/top.php
 
 舞台は1998年、チベットの首都ラサ。幼少期を共に過ごした兄妹のドルジェとドルカ、従妹のペマが主人公です。それぞれ、失業者、歌手、尼僧となった3人は、中国の植民地支配に直面します。
 
 尼僧のペマは、監視カメラが到るところに配置されたラサ市内でデモを行い、逮捕されます。彼女はすさまじい拷問を受け、瀕死の重傷を負います。釈放された後、死亡したペマを見てドルジェとドルカは、この事実を世界に知らせようと決意します。中国公安当局の追求の手を逃れてヒマラヤ山脈を越えてインドへ向かう二人の行く手には・・・。
 
 嫌中、親中と言った問題ではありません。チベットは中国の占領下にあり、植民地支配が行われています。それを描く映画です。
 

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2009年4月 9日 (木)

グアム移転協定

▼▼▼▼▼▼「グアム移転協定」▼▼▼▼▼▼
衆議院外務委員会で、明日にも強行採決の恐れ
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
**国会前抗議行動へ最大限の結集を!!**

◎4月10日に強行採決の恐れ
衆議院外務委員会で審議中の「グアム移転協定」の国会承認について、政府・与党は次々と明らかとなる問題点にまともに答えることなく、
明日の4月10日(金)にも強行採決をはかろうとしています。
 4月8日の審議前に開かれた理事懇で、10日の審議を確認しつつ、
与党は採決を打ち出してきました。しかし、野党は反発し同意していません。
 このままだと、政府・与党で審議を一方的に打ち切り、強行採決する
可能性が高くなっています。さらに、同日中に本会議での可決の恐もあります。

◎明らかになっていく問題点
 質疑が始まった4月3日の審議では、政府は明記された海兵隊員
8000人の削減について、「(移転を)実行する時点で実際に何人動くか分からない」(外務省・梅本和義北米局長)と述べ、実際の削減数を政府が把握していないことが明らかになっています。
昨日4月8日の審議では、午前中には参考人を招致しての質疑をおこないました。与野党各2名で、野党推薦では、伊波洋一・宜野湾市長、
桜井国俊・沖縄大学学長が発言しました。
伊波さんは、協定の基礎となる在日米軍再編のロードマップ(行程表)
について沖縄の基地負担軽減との関係が明確になっていないとし「すべてを白紙に戻し(移転経費の)財政支援を凍結すべきだ」と訴えました。桜井さんも「協定は普天間の県内移設に反対だという沖縄県民の
声を聴かずに進められた」と批判しました。
 昨日の審議に傍聴した、ヘリ基地反対協議会と沖縄平和市民連絡会の代表団6名は、「主権者なのに主権者じゃない扱いを受けている」と
怒りをあらわにし、「辺野古への基地建設を絶対に止めます」と決意を
新たにしています。昨日の国会前抗議行動(座り込み&集会)には、延べ60名以上が結集し、沖縄の代表団のみなさんとともにシュプレヒ
コールで抗議アピールしました。

◎国会前抗議行動への最大限の結集を!! 署名が約15万筆に
4月現在、「7・18沖縄県議会決議を尊重し、辺野古新基地建設の断念を求める請願署名」は、15万筆に達しそうです。この署名をもって、「グアム移転協定」を許さない運動を展開してきた私たち辺野古への基地建設を許さない実行委員会は、以下のように国会前抗議行動をすることにしました。緊急で時間がありませんが、最大限の結集をお願いします。

 【4・10国会前抗議行動】
<集会>
時間:午後6時30分から約1時間
場所:衆議院第2議員会館前路上
東京メトロ「永田町」駅(有楽町線)「国会議事堂前」駅(丸の内線・
千代田線)5分

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2009年4月 8日 (水)

冬の兵士 カミロ・メヒア

冬の兵士 カミロ・メヒア
人種差別と戦争: 敵を非人間化する (4)

訳 向井真澄 / TUP冬の兵士プロジェクト

凡例: [...]は訳文の補助語句。

メリーランド州シルバースプリング公聴会
2008年3月13~16日

カミロ・メヒアです。1995年に歩兵として入隊し、2003年3月に中東に配置されました。最初の任地はヨルダンで、イラクに配置されたのはその年の4月です。
イラクに到着して初めて与えられたのは、このアル・アッサドと呼ばれる地域での任務でした。そこでの職務は基本的には、戦争捕虜収容所の運営でした。この捕虜収容所での主な仕事は、いわゆる「訊問に対して軟化させる」目的で、敵の戦闘員だとみなされた囚人から72時間にわたって睡眠を奪うこと。その方法として、怒鳴り声を浴びせました。

それで、そのやり方を私たちに指導していた人たちに対する私の最初の質問は、というと、「彼らはどうやって理解するんです?だって、英語がわからないのに」でした。聞かれた相手が言ったのは、『まあ、奴らは動物みたいなもんだから。犬みたいなものさ。ずっと怒鳴っていれば、何語であろうが最後には理解するものだ。「立て!」と何回も繰り返すうちには、犬だって立ち上がるだろ、それと同じように立ち上がるさ。左に動け、と言えば最後には理解して左に動く。』」教官たちは「それではうまく行かない場合もある。疲労困憊で。」とも言いました。ところで、捕虜たちは砂袋を頭からかぶせられ、ビニール製の締め具で拘束され、裸足のままで、コンサーティナ[蛇腹になったワイヤ]に取り囲まれていました。そうやって、睡眠を奪われていたばかりでなく、光も空間感覚も奪われていました。

そこで私たちが次にしたことは、彼らのそばの壁を大型のハンマーで殴り、爆発音のような音を立てて恐怖を与えることでした。それが効果を生まない場合、次にしたのは銃を彼らの頭に当てて、処刑でもするかのように銃の撃鉄を起すことです。要するに、捕虜を怖がらせるために処刑の真似事をしていたわけです。それでも効き目がないときは、従わない者を力ずくで独房に入れて、すぐそばの壁を叩いて狂気に追い込み、服従させていました。

またこんなこともありました。検問所にいたのですが、爆弾の運搬に救急車が使われているという報告が入っていました。検問所は地元の病院に続くただ一つの道路のすぐ近くにあって―というか、その道路を事実上封鎖していたわけですが、この検問所に救急車がやって来ました。そして上からは救急車は通せないと言われました。病院に行かねばならない妊婦が乗っていましたが、上官らは、妊婦を乗せているのか、大量の爆弾を積んでいて今にも爆発するのかはわからない、と言いました。それで、その車は追い返しました。その時、気の毒に思った
ことを覚えています。捜査班に実際に妊婦が乗っているのかどうか確認させたいと思ったのですが、一方ではその付近で救急車ごと爆発して仲間が殺されるというイメージがちらちら浮かんでしまい、結局、車を調べないまま追い返すことにしました。

また別のとき、やはり検問所にいたのですが、そのときに攻撃を受けました。それで銃撃戦の真っ最中だったのですが、そのうち私たちに対する彼らの銃撃がやみました。そこで、被害を調べたり、味方の負傷者を一つ場所に集めたりし始めました。見るとイラク人の民間人が大勢殺されていました。そして、ある車から「だんな!だんな!」と私に呼びかける声が聞こえてきました。そこでその車に近づきました。この場合もやはり、検問所には「助けてくれ」と呼びかけておいて発砲したり、車を爆破したりすることがある、という情報部からの報告が届いていました。そんなことで、この銃撃戦の直後にこの車に接近したのですが、さっき言った声が聞こえてきて、その後また私たちへの銃撃が始まりました。し
かし、この車に近づくときに見えたのですが、若い男が運転席にいて、負傷した年長の男の人が二人いて、うちひとりはかなりの重傷で、彼らは「助けてくれ!助けてくれ!」と叫んでいました。このとき私の頭にあったのは、連中は我々を殺そうとしているというさっきの情報部からの報告のことだけでした。それでライフルで彼らに狙いをつけて撃とうとしたそのときに、誰かがそばに来て「軍曹、軍曹、ほら、負傷している、撃つな」と言いました。

でも多分、私が言おうとしているのは、連中が自分を殺そうとしているという情報を日頃から注入されていたら、さっき言ったような状況で本来の道徳心にかなった行動をとるのはほとんど不可能だということです。そして、抑えつけ、むごい扱いをし、殴りつけたりしやすくなるように、いわば、相手を人間ではないものとみなします。またそうするうちに、自分の人間性も捨て去るのです。人間としての行動とそういった行為はどれも両立しませんから。

最後にあと一つお話ししたいのは、私が初めて人間に向かって発砲したときのことで、ある抗議行動が起こった直後の出来事でした。連中はこちらに向かって手榴弾を投げていて、当然、命令は、手榴弾を投げてくる者がいたら、そう、発砲しろ、でした。そういうことになりそうな状況で、ある若者の姿が目に入りましたが、どうも腕を振り回しているように見え、手には黒っぽい物体を持っていて、それは確かに手榴弾でした。これがすべてM16ライフルの照門から見ていた光景だったということも、男に向かって発砲した瞬間も覚えています。それから、その男を殺した後で、群衆の中から男が二人出てきてこの男の肩をつかんで群衆の中に引き戻しました。その事件の後、ひとりで部屋に入ってマガジンに
残った弾を数えてみると19発ありました。ということはその男に対して11発撃ったことになります。それなのに、男に弾が命中したこと、膝をついたこと、倒れたこと、死んだこと……などの記憶は何もありませんでした。

私はただ、……記憶に空白の部分ができていたのですが、この空白は他の経験についても発生するもので、たとえば、ある時のこと、ひとりの子どもが父親と一緒に後部座席に座っていて、その子の父親の首を機関銃で撃ち落したときもそうでした。降りていって負傷した敵を探していたとき、誰か若い人が首を落とされた死体のそばに立っていたということは覚えています。この事件のことを考えてみるとき、その子の表情は思い出せません。子どもだったということも思い出せません。男の死体のそばに立っていたのは彼の息子でまだ子どもだったと、後になって周りから聞いて知っているだけです。

軍隊生活、訓練、教化、暑気、疲労、緊張を強いる環境などを通じて敵の非人間化が行なわれますが、それにとどまらず、このような経験を受け入れることはあまりにも困難なので、たぶん、人間らしさを喪失してしまわないために、極度に辛い、扱いかねる記憶を消し去るように、体や心理が働くのだと思います。所属している分隊や部隊の兵隊に罰を与えること、一緒に車に乗っていた父親の首を検問所で落とされた子どもの顔を記憶から消すこと、民間人であれその他のイラク人であれ、その死体のかたわらでポーズをとること―これらの行為のどれであれ、自らの人間性喪失を必要とします。戦争とは人間性を奪うものだからです。

こうしてまったく新しい世代が生まれたことになります。亡くなったイラク人は100万人を超えます。500万人以上が難民となっています。米兵の死者は4千人近くに達し、戦闘によるもの、戦闘以外の事由によるものを合わせて6万人近くの負傷者がイラク戦争から帰還してきています。しかも、それだけではありません。この世代が戦場から帰還するときには、PTSD(心的外傷後ストレス障害)やその他の心理的、情緒的な後遺症をかかえて帰ってくるのです。つまり、私の話で言いたかったのは、戦争はこの国の一つの世代をまるごと非人間化し、イラク国民をまるごと破壊している、ということです。軍隊として国としての私たち自身の人間性を回復するために、IVAWはイラクからの全軍隊の無条件即時撤退を要求します。すべての帰還兵に対する福利厚生を要求します。イラクの人々に対して、自らの思いどおりに国を再建できるように賠償を行なうことを要求します。

******
デモクラシー・ナウ!での放送時のアナウンサーのコメント
エイミー・グッドマン:カミロ・メヒア元二等軍曹は、フロリダ州兵として2003年にイラクで6ヶ月間の任務に就きました。彼は、短い休暇の後、軍務に復帰することを拒み、軍法会議にかけられ、1年近い刑期を務めました。現在は、冬の兵士公聴会を主催した反戦イラク帰還兵の会の議長です。

***********************************************************
 2008年9月、反戦イラク帰還兵の会(IVAW)、冬の兵士の証言集を全米で刊行。

仮題『冬の兵士証言集──イラク・アフガニスタン帰還兵が明かす戦争の真相』編集アーロン・グランツ

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2009年4月 7日 (火)

岩国 5月5日基地開放の日

瀬戸内ネットでは、昨年同様に5月5日の基地開放の日に、基地の実態実態調査をします。ビラが出来ましたら改めてご案内いたしますが、ぜひご予定に入れていただきたいので取り急ぎご案内いたします。
▽今年は、スーパーホーネットのデモンストレーションや空中給油のデモもあります。
 
「岩国上空は、その持てるものすべてを見せながらこの世で最も優れた航空機で光り輝きます」と基地のホームページでは呼びかけています。
 私たちは別の視点から岩国基地の開放デーの取り組みをします。
■講師:久米慶典(くめ・けいすけ) さん(住民投票を力にする会)
◇爆音の実態を体感・新たな基地の変化を眼で確認!!◇

 実際に私たちの上空を、爆音を轟かし縦横無尽に飛行している戦闘機などが展示してあります。「危険・入るな」と言う表示や、新たに建設中のボーリング場・ピザハット。
すでに地域からの苦情で「展示飛行」をやめた基地もありますが、岩国では「フレンドシップデー」の2~3日前から訓練をしてその爆音で地元の方々は苦痛を味わっています。

 爆音の実態を体感・新たな基地の変化を眼で確認しましょう。
■日時:5月5日(火・休) 午前10時~(雨天決行)

■場所:JR岩国駅前集合

■参加費:500円

◇順路
10:00 JR岩国駅集合
  ↓  ビラ配付
10:30
  ↓  岩国基地へ(徒歩)
11:00  ゲート前
 ↓  基地調査学習
12:30  食事&交流会
  ↓  現地解散

 弁当は各自でご持参ください

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/

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2009年4月 6日 (月)

ガザ ヴィットリオ・アリゴーニ

みなさまへ(転送・転載歓迎)

パレスチナ連帯・札幌で一緒に活動していた現在イタリアに暮らす石山奈緒さん。彼女が翻訳した「イル・マニフェスト紙」に載ったガザ侵攻のリポートが届けられました。時間が遅れましたが、出来事を思い起こさせてくれます。まずは、1月20日「一方的停戦」直後の紙面。絵画的な描写が胸を打ちます。松元

<血を流すパステル画の太陽>ヴィットリオ・アリゴーニ(石山奈緒訳)

  イスラエルが国連の学校二つを爆撃し、その学校の職員4人を暗殺した後、ガザ市にあるUNRWAの事務所を攻撃し破壊しつくした結果、市民に配給する予定だったトン単位の医薬品と食料品が灰と化してしまった。ガザにおける建物の残骸から次々と死体が発見される。

  昨日、ジャバリア、タル・エル・ハワとガザ市そしてザイトゥン間におい
て、赤新月社の医療従事者たちが国際連帯の幾人かのボランティアメンバーの協力のもとで、廃墟から95人の遺体を運び出した。それらの遺体の多くは、かなり腐敗が進んでいる状態だったそうだ。

  私の首を狙った外科的な爆撃による絶え間のない恐怖を感じることなくガザ市の道路を歩いていると、体を丸くしながらさまよい歩く犬たちを目にしたとき恐ろしさが湧き起こってくる。彼らの目には、私は餌食として映っているかもしれない。

  男たちは安堵のため息をついてモスクやカフェに通いはじめているが、彼らが正常さを保とうと無理に装っていることは、すぐに見破ることができる。なぜなら彼らの多くは家族のだれかを亡くし、さらに多くの彼らには住む場所がない。彼らの妻や子どもたちを励ますために日常雑事に没頭するふりをしている。

  けさ私たちは何台かの救急車に便乗して、ガザ市の中でも最も打撃を受けた地区、タル・エル・ハワとザイトゥンに赴いた。そして、戸口ごとにまわって記入した質問表をもとに、建物の被害の大きさ、家族たちにとって緊急に必要とされるもの;例えば、高齢者や病人に対する医薬品、米や油、小麦など生活のために必要最低限のものなど、についての報告書を作成した。

  しかし私たちが即時に配布することができたものは、以前ガラスがはめこまれてあった窓を覆うためのメートル単位のビニールであった。

  トンネルを破壊する目的で使用されたイスラエルの爆弾によって、家ごと跡形もなく真っ平らにされた家族たちに対し、パレスチナ自治政府当局が数千ドルの補償金を出したという情報を、ラファの国際連帯の仲間が教えてくれた。

  レバノンにおける紛争の終わりには、ヒズボラが数百万ドルの手形を振り出し、家を失った市民に補償金を出した。この包囲下で、通商の差し押さえを受けているガザにおいて、ハマスは市民に対する補償金として、「かろうじて家畜に掘建て小屋をたてられるほどの額」は手渡すことができるだろうと、ラファの農民ハリッドがそっと教えてくれた。

  この停戦は一方的なもので、イスラエルはまた一方的にこの停戦協定を破っている。ハーン・ユニスで、パレスチナ人の青年が殺され、また一人が負傷した。ガサ市の東地区では、ヘリコプターが住宅街に向けて白燐弾をまき散らした。ジャバリアにおいても同様の事態が起こっていることがわかった。

  今日(この新聞を読んでいる人にとっては昨日;編集者注)同じくハー
ン・ユニスで、軍艦が空き地に砲弾の雨を降らせた、運良くけが人は出なかった。私がこれを書いている間にも、戦車による急襲があったという報告が入ってくる。しかし、この24時間以内にひとつもパレスチナ人側からロケット砲が打ち込まれたという報告は入っていない。

  外国のジャーナリストたちは、このガザ回廊すべてについての情報を得ようと押し寄せてきたが、やっとここにたどり着く事ができたのは今日になってからである。イスラエルはすべて事が終わってからジャーナリストたちに通行許可証を発行したのである。

  まだ爆撃が続いている最中に到着した者たちは、即死してもおかしくないほどの危険を冒していた。コリッエ・デッラ・セーラ紙特派員のロレンツォ・クレモネージが語ってくれたのは、そこを通過しようとする乗用車に対して、イスラエル兵士たちは銃弾の雨を降らせたという。

  ガザ市のアル・クッズの病院で、黒こげとなって見つかった骸骨を目の前にして、職務執行停止処分を受けていたBBCの報道記者は、いったいどうやってこの建物をテロリストの巣窟だと取り違えることが可能なのか、と聞いてきた。この英国人ジャーナリストに対して、私は前よりもっといらだちながら答えた。「ここの燃えさかる建物から逃げる途中の子どもたちが、今ここにいる同じ地区の建物の屋根の上に陣取った狙撃兵たちによって、同じ理由で彼らの銃の照準の中にいた。狙撃兵たちは躊躇することなく子どもたちを撃ち、彼らの脳の一部分はアスファルトの上に飛び散った。」

  私たちの間、つまりこの虐殺の証人でありまた犠牲者である私たちと、生存者の証言から幾分かの情報を得てやって来た者との間には、明らかに堪え難いほどの差が存在している。ローマからは、復興作業に必要な資金提供はハマスによるガザ統治が続く間は欧州議会が凍結するという内容の情報が入ってきた。

  外務担当欧州委員のベニタ・フェッレーオ・ワルドナーの言葉を借りるとこうである。「ガザ回廊の復興作業に対する援助は、パレスチナ自治政府首相アブ・マーゼンが新たに自治区への権限を持つ場合においてのみ、実現するであろう。」

  ガザのパレスチナ人にとって、これは明らかに市民戦へ向かわせる諸外国からの招待状となり、また彼らの国家への大きな打撃と受け取れるであろう。

  まるで、彼らの両親が民主主義を選び、ハマスを自由な選挙において選んだからという理由で、410人の子どもたちの虐殺が合法化されるといわんばかりである。「アメリカ人はブッシュのような戦争屋を自由に選ぶ権利があり、イスラエル人はシャロンやネタニヤフのように血で汚れた手を持つ指導者たちを選ぶ権利があり、私たちガザの市民にはハマスを選ぶ自由はない・・・」と、イスラム運動には一票を投じなかった人権活動家のモハメッドがつぶやいたが、私にはそれに反論できるほどの意見を持ちあわせていなかった。

  いまなお生きているパレスチナ人は死者から学び、また死にもだえながら生きていくすべを小さい時から学んでいる。幾たびと重なる停戦は、人々にとって、いつもそう遠くはない和平に向けての、ある虐殺とまた別の虐殺の合間に死体の数を数える不吉な一時期であるという観念をさずける。

  一台の救急車に乗ってガザ市を巡回している最中、一度サイレンを鳴らさずにいたとき、この戦争が、笑顔を奪われ、おびえるような目つきをし、目はたえず飛び回る飛行機を探しまわりながらじっと空を見つめている人々が、この町の廃墟に永遠に刻まれ続けるだろう、と感じた。

  ある一軒の家の中の床に、パステル絵の具の、明らかに幼い子どもによるもので、かなり大急ぎで避難するために、途中で書くのをあきらめたと思われる何枚かのスケッチ画があるのに気がついた。

  手に取った一つの紙には、戦車とヘリコプター、そしてばらばらになった体が描かれていた。紙の中央には、石を手にした子どもが太陽の高さまで昇りつめ、死者たちの乗った空飛ぶ車を破壊している絵が描かれていた。子どもの絵に描かれている太陽は、生きていたいという、また姿を現したいという願望の表れだと言われている。私が目にした太陽は血の涙を流して泣いていた。

  これらの心的外傷を和らげるためには、一方的な停戦で充分なのだろうか。私たちは人間であり続けるのだろうか。

  Reportage da Gaza

  Solo i morti vedono la tregua

  Un sole di pastello che perde sangue 

  Vittorio Arrigoni

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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841  札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011-882-0705
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
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2009年4月 5日 (日)

岩国 4・12愛宕山大集会

岩国市の愛宕山に米軍住宅を建設することに反対する集会が行なわれます。よろしく御参加下さい。

(以下転載)
--------------------------------------------
愛宕山に米軍住宅も米軍施設もいらない!
4・12愛宕山大集会

■日時:4月12日(日)15~16時

■場所:愛宕神社前公園
     岩国市牛野谷町3丁目百合ヶ丘団地内
        
※駐車場がありませんのでバスか電車でご参加ください。

 最寄駅はJR南岩国駅です。タクシーで1000円余り、4人乗り合いで300円弱です。

”愛宕山に米軍住宅はいやだ”は市民の強い思いです。
 国はアメとムチの圧力を強め、米軍再編をごり押ししようとしていますが、市民の反撃も10万人を大きく突破した米軍住宅反対署名や爆音被害に怒りの「爆音訴訟」提訴で盛り上がっています。

 愛宕山を米軍に提供するような署名にだまされてはいけません。愛宕山跡地は米軍・市民共用の施設ではなく、市民のために有効な活用を求めましょう。

4・12大集会を成功させ米軍住宅、米軍施設の阻止を!

■主催:「4・12 愛 宕 山 大 集 会 実 行 委 員 会 」
  実行委員長 : 岡村 寛(愛宕山を守る会)
  副実行委員長: 重岡邦昭(議員有志の会)
    連絡先:岩国市牛野谷町1-5-3、電話:090-4807-1538

http://www.geocities.jp/setouchi_net08/atagoyama090412.html

集会チラシ表(PDF)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/atagoyama090412-1.pdf

集会チラシ裏(PDF)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/atagoyama090412-2.pdf

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/

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岩国 オバマ米大統領へ書簡 

3月30日(月)、「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)」
は、オバマ米大統領へ書簡を送付しました。

■関連記事

在日米軍再編:艦載機移転 反対の住民団体ら、オバマ大統領に手紙を送付 /山口
(毎日新聞 2009年3月31日)
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/archive/news/2009/03/31/20090331ddlk35010482000c.html

↓オバマ大統領への書簡が「瀬戸内ネット」のホームページにUPされました。御覧にな
って下さい。

オバマ大統領への書簡
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/letter-to-obama.html

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/

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2009年4月 4日 (土)

辺野古 アセスメント

辺野古浜通信です。
既に閲覧に言った方も、ニュースを見た方もいらっしゃると思いますが、
沖縄県外ではニュース自体が目に触れないようですので、 
http://henoko.ti-da.net/ にいくつかリンクしておきました。
今回の準備書で、アセス調査にさえ影響を受け、主たる棲息場所を移さざるを得ないくらい、ジュゴンへの影響が顕著に表れていることは良く判りました。それだけでも基地はつくるべきではないことは確かです。

ところで環境影響評価(アセスメント)の準備書の内容は、極めて不誠実、非科学的・・・

5400ページを一言で要約すると「ゼロオプションが無い(工事をしな選択がない)」です。

もう2、3言加えると、次のようになります。

【ジュゴンについては】
○ 嘉陽に常駐確認できたのは本島全体でも古宇利の2頭と嘉陽の1頭のみで最小3頭
○ 建設予定海域には食み跡がなかったから餌場への影響はない
○ ジュゴンの複数年調査に関しては充分資料が揃ったので必要ない。1年で打ち切り。

【サンゴについては】
○ 施設建設によって消失するのは大浦湾の3.5%に過ぎない
○ また、建設区域には注目されるサンゴはない
○ 波や潮の流れの変化はサンゴと関係なく、地形変化もない
○ 一部サンゴが消失しても移植により保全措置をとるので、十分に環境に配慮している

命も、シマも、自然も、人も・・愚弄した書類です。

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2009年4月 2日 (木)

宇宙開発戦争

杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)です。

手前味噌ですが2つの情報をお送りします。[転送・転載歓迎/重複失礼]

1. 3月27日に発売される書籍の紹介です。私、杉原も「日本の宇宙軍拡と
  の関わりと宇宙ビジネス」という解説を書いています。ぜひお近くの図
  書館にリクエストしてください。よろしければお買い求めください。
  「人工衛星打ち上げ」をめぐる緊張と「若田光一さん」。今こそ読まれ
  るべき一冊です。

◆『宇宙開発戦争――〈ミサイル防衛〉と〈宇宙ビジネス〉の最前線』
 (ヘレン・カルディコット、クレイグ・アイゼンドラス著、
  植田那美、益岡賢訳/作品社) 本体:2400円(税別)

 <宇宙軍拡か? 100兆円市場か?>

 衛星通信、GPS、気象観測など、生活に不可欠となった衛星ビジネスのシェア争い。宇宙兵器配備によって軍事覇権を握ろうとする米国。熾烈化する“宇宙開発戦争”の実態と最前線をまとめた、話題のベストセラー。
「日本の宇宙軍拡との関わりと宇宙ビジネス」収載。

 http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/shinkan-info.htm
 [作品社ウェブサイト]

2. シンポジウム:イージス艦「あたご」による漁船沈没事件を考える の発言記録が掲載されています。

  3月7日に東京・竹橋の毎日ホールで開催されたシンポジウム(主催:
  「平和に生きる権利の確立をめざす懇談会」=「平権懇」)でのパラ
  ーの発言が「へいけんこんブログ」に掲載されています。ぜひご一読ください。

<3・7 シンポジウム報告>

◆イージス艦「あたご」とはどのような船なのか

 杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)
 → http://heikenkon.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-46f7.html

◆「あたご」事件とは何か
  大内要三(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会)

 [へいけんこんブログ]
 http://heikenkon.cocolog-nifty.com/blog/

 追って、田川俊一弁護士の発言「海難審判で何が争われたか」も掲載されるとのことです。

…………………………………………………………………………………………

 <核とミサイル防衛にNO!キャンペーン>

(E-mail)kojis@agate.plala.or.jp
(TEL・FAX)03-5711-6478
(HP)http://www.geocities.jp/nomd_campaign/
(第2HP)http://www.anatakara.com/petition/index2.h

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2009年4月 1日 (水)

砂川事件 「伊達判決」

伊達判決に関する米国公文書館公文書公開と内閣府・外務省・最高裁ほかに対する情報開示請求行動について」

2009年3月25日
砂川事件元被告人代表:土屋 源太郎

1. 米国公文書館公文書において新原昭治氏によって発見された電文は、
判決の出た夕方に、米国務省に対し「重大な事態である。」と打電し、翌日朝8時から藤山外相と会談し、跳躍上告を認めさせ閣議での協議を確約させています。
また最高裁で裁判が始まっている時に、田中最高裁長官と密談し早期に破棄するための判決を出すことを確約させています。
 私達元六被告人は、この様な行為は絶対に許せないとして、まず日本の内閣府、外務省、最高裁に対してこれら一連の行為の全ての内容を公開させるため、3月5日に情報開示請求を提出しました。
 この闘いは、50年経っても生き続けている「安保条約は違憲」とした伊達判決の正しさを証明すると共に、憲法9条をはじめとする平和憲法を守る闘いにもつながっていると確信しています。そしてまた、国民の知る権利である情報が闇の中に捨て去られていることも許すことができません。情報開示制度を成熟させていく闘いにもつなげたいと考えています。

2. 安保条約違憲判決を破棄するための日米の陰謀
砂川事件裁判で「安保条約は違憲であり、被告人全員を無罪」とした一審・伊達判決が出されて3月30日で50周年を迎えます。
 砂川闘争とは立川米軍基地拡張のため、民有地の強制収用に反対する地元反対同盟を支援して労働者・学生が共に闘った闘争です。
砂川闘争は1955年から1957年にかけて闘われました。第3次闘争で抗議のため基地内に立ち入った労働者・学生が多数逮捕され、うち7名が起訴されたのが私達です。
 当時、新日米安保条約改定作業を進めていた日米両国は、この判決が「大きな障害となる」として早期に破棄すべく協議し、同年12月16日、跳躍上告により最高裁は「米駐留軍は合憲として一審への差し戻し判決を下したのです。
昨年4月、日本の著名なジャーナリストである、新原昭治氏が米国立公文書館で、当時の駐日米国大使マッカーサーが伊達判決をつぶすため、外務大臣:藤山愛一郎と最高裁長官・当時件裁判長:田中耕太郎と密談した内容の電文を発見し、公表したのです。

 いま、ソマリア沖での武器使用・アフガンへの自衛隊派遣など、(日米の密約により)日米両政府は、国民を危険な戦争に駆り立てようとしています。
 安保条約を破棄し憲法9条を守るため、この情報開示請求行動で闘うことが必要なのです。3月5日に行った、内閣府・外務省・最高裁への開示請求はその第1歩です。これから長く続く闘いを覚悟し、より多くの方々と連帯して運動を進めていきます。
以 上

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