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2008年4月30日 (水)

キューバ紀行 その11 

キューバ紀行 ⑪

【 旅での健康 】     下司孝之

今回のキューバ行きには、暴飲暴食を避けて、腹七分目で望んた。

特に酒は禁酒で終わらそうと思った。

というのは、北朝鮮旅行のときの辛い思い出があるからだ。

一九八四年に三十八度線の板門閣に行ったときだった。ポプラの木事件(1976.8.18)の英雄であるという将校が出てきて、チュッペ(乾杯)と杯をぐいと煽り、おかげでやりすぎてしなった。

以後、シブ腹での旅行となり、往生したからだ。

「キューバでは難しいですよ」という主催者の言だったが、結局キューバでは飲まないで終わった。

サービスで出てくる最初の一杯はどなたかの腹の中に納まっていったのだ。

むしろ、旅行では水の問題が切実だった。水道水の水質は比較的いいようだったが、原則飲めないとなると夜間ホテルに到着したりするとその晩は水分の補給が出来なくなる。

トランクには日本から水ボトルを、出来ればポカリスエットなど、3本ぐらいは入れておいた方が実際的だ。

逗留したホテルは清潔で、いつか皮膚の湿疹も消えていた。

旅行前のチェックで、血液検査の数字は沈静化しており、アレルギー反応もダニだけだったので、資料で埋もれる我が家から離れたのが良かったのだ。

早寝早起きを心掛け、夜間にタクシーで出かけることもしなかったが、若い人たちはそれぞれ楽しんでいたようだ。ここは北朝鮮とは趣が違う。

女性に誘惑されかかって腕を引っ張って帰ってきたとか、若い人はうらやましい。

四つ星ホテルとのことだったが、ホテルのお湯だけは50℃を越さない設定ということでぬるめだった。

ぬるめでも格別支障はなくこの方が身体にはいいが、燃料費を粗末にはしないという考えであるようだ。

トイレは西洋式だが、拭いた紙は隣の屑篭に入れて、水で流さないと注意をされていた。配管に詰まるからというのが理由。

このホテルでは大丈夫と思われたが、癖をつけたほうがいいと屑篭に入れたのだったが、違和感もあった。

日本のぽっとん便所にはお世話になったが、屑篭に保管するというのは体験をしてみないと分からない。

キューバでは訪ねるところが医療機関で、訪問団が医療関係者、なにより医療大国のキューバなので安心この上ない旅だった。

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2008年4月29日 (火)

映画「靖国 YASUKUNI」

国会議員による「事前検閲」や上映「自粛」など、封切り前から台風の目となっているドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」だが、かえって注目が集まり上映場所が増えたことは、渦中の稲田センセイはじめ右の人たちにとっては不本意な結果となってしまったことだろう。
 何はともあれ、こんなに大騒ぎされるこの映画、実のところどんな中身なの? ということで、映画の試写会に足を運んだ。「自粛」が相次いたことを「表現の自由の危機」と重くみた日弁連などがシンポジウムと併せて企画したものだ。
 会場には八倍近い抽選倍率をくぐり抜けた幸運な市民が詰めかた。国内外のマスコミのカメラがズラリと並び、独特の緊張感が漂っていた。
*    *

 正直なところ、観る前は「意外とつまんない映画では?」と思っていた。というのも、右翼主催の試写会の後に「われわれの主張も取り入れられている」とか「必ずしも反日とはいえないんじゃないか」などの感想も出ていたようで、私は「中立を演出するための両論併記のノッペリした仕上がりなのでは」と勝手な予想をしていた。
 しかし予想は大いに裏切られた。老刀匠の鋳造作業の様子から映画は淡々と始まるが、この老人がかつて靖国神社の御神体である「靖国刀」の刀匠だったことが紹介されるところから映画の趣は変わってくる。刀はかつて将校が携え、実際に中国大陸で殺りくに使われる。ここから刀に象徴される「靖国」の本質が、言葉ではなく映像で語られていく。
 八月十五日に日本軍の軍服を着て「英霊」を称え奇妙な儀式をする人、「勝手に合祀された魂を返せ」と迫る台湾や韓国の遺族、小泉の靖国参拝を訴える日本の若者を「中国に帰れ!」と袋叩きにする輩…映し出されているのは、まぎれもなくこの日本の一つの現実であり、侵略戦争時から現在に連なるわが国の暗部である。
 中国人の監督が手がけ、日中韓三カ国の協力により、真のアジア友好をめざす目的で製作された映画だが、そのために避けて通れない、目を背けるわけにはいかない重い課題をわが国民に突きつけている。日本人そこが観なければならない映画といえる。

*    *

 私がびっくりさせられたのは、この映画を観て「いいんじゃない?」とOKを出した右翼がいたということだ。えっ? どこを観ているの? これほどメッセージ性のある、強く問題提起する映画はそうはないだろう。間違いなくかれらのいうところの「反日映画」として合格のはずだが。
 結局、「観る人が観れば分かる」ということなのか。かれらには基本的に侵略されたアジアからの視点が完全に抜け落ちているのだろう。殺され奪われた側の人間が、時空を越えて今なお変わりなく存在する「靖国」の現実を見てどう思うか。そんなことは一秒も考えたことがないのだろう。
 私は心配してしう。この映画をのぞき穴として日本社会の一つの現実を見てしまった中国のお年寄りの中には、湧き上がる怒りやよみがえる恐怖のあまり卒倒してしまう人がいるのではと。
 映画は来月から全国で順次封切られる。引き続き「問題作」として世間を騒がすであろう。

労働新聞4月25日より転載

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2008年4月28日 (月)

9条世界会議 幕張メッセ

巨大な幕張メッセを舞台に繰り広げられる平和のフェスティバル。初日(5月4日)は「9条を考える全体会」、2日目(5月5日)は「9条を生かす分科会」です。初日の全体会の夜には、音楽ライブ「9ALIVE」が開催されます。

5月4日のプログラム

オープニング特別試写会
映画「火垂るの墓」(実写版) @国際会議場201

※鑑賞には当選ハガキが必要です。
開場 午前10時30分
開映 午前11時 (午後1時終了予定)
幕張メッセ・国際会議場201 定員200名(事前抽選)
舞台挨拶 日向寺太郎監督 ほか
※本特別試写会以外の全体会、9ALIVEにご参加いただくには4日のチケットが必要です
[ 全体会 ]
「9条を考える」 @イベントホール

開場 午後12時30分
開演 午後1時30分 (午後9時終了予定)
幕張メッセ・イベントホール 定員7000名
第1部 「世界の希望としての9条」 午後1時30分から

司会 古今亭菊千代 (落語家)
■主催者の言葉
吉岡達也 (「9条世界会議」日本実行委員会共同代表/ピースボート)
■挨拶
アニファ・メズーイ (国連経済社会理事会NGO部長)
■基調講演
マイレッド・マグワイア (北アイルランド/1976年ノーベル平和賞受賞)
「紛争を暴力ではなく、対話によって解決する。日本の9条は、そのような世界のモデルになります」

コーラ・ワイス (アメリカ/ハーグ平和アピール代表)
「すべての国の憲法が9条をもつべきです。今こそ戦争を廃絶するときです」

■海外ゲスト紹介
武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)
国際民主法律家協会(IADL)ほか
■9条ピースウォーク到着
■日本から
池田香代子 「9条世界会議」日本実行委員会共同代表/翻訳家
元日弁連会長 (交渉中)
■ビデオメッセージ
ワンガリ・マータイ (ケニア/2004年ノーベル平和賞受賞)
ジョディ・ウィリアムズ (予定)(アメリカ/1997年ノーベル平和賞受賞)
■合唱
世界をつなぐ歌 「ねがい」
市民と弁護士がうたう 「ベートーベン第九交響曲・合唱付き」
第2部 「戦争のない世界をつくる」 午後4時から

司会 堤 未果 (ジャーナリスト)
川崎 哲 (「9条世界会議」日本実行委員会事務局長)
■ピースボート・ダンスパフォーマンス
■世界から
エマニュエル・ボンバンデ (ガーナ/西アフリカ平和構築ネットワーク)
ベアテ・シロタ・ゴードン (アメリカ/元GHQ日本国憲法起草者)
李 錫兌(イ・ソクテ) (韓国/弁護士、人権活動家)
カルロス・バルガス (コスタリカ/国際反核法律家協会副会長)
■音楽・パフォーマンス
高橋竹山
ナターシャ・グジー
AINU REBELS
普天間かおり
亀淵友香
■トーク「イラク・アメリカ・日本」
アン・ライト (アメリカ/元陸軍大佐・外交官)
カーシム・トゥルキ (イラク/人道支援ワーカー)
エイダン・デルガド (アメリカ/イラク帰還兵)
雨宮処凜 (日本/作家)
高遠菜穂子 (日本/イラク支援ボランティア)
第3部 「9ALIVE」 午後6時30分から

UA
FUNKIST
原田真二
加藤登紀子

5月5日のプログラム

[ 分科会 ]
「9条を生かす」 @国際会議場

開場 午前9時
開演 午前10時(午後7時終了予定)
幕張メッセ・国際会議場 定員3000名
→ タイムテーブルはこちら(PDF)

シンポジウム1
「世界の紛争と非暴力」@コンベンションB
谷山博史* (日本/日本国際ボランティアセンター)
伊勢崎賢治 (日本/東京外国語大学)
ヤスナ・バスティッチ (ボスニア/ジャーナリスト)
フローレンス・ンパエイ (ケニア/ナイロビ平和イニシアティブ)
エル・ハジ・ムボッチ (セネガル/法学者)
‥‥ほか
シンポジウム2
「アジアのなかの9条」@国際会議室
権 赫泰(コン・ヒョッテ)* (韓国/聖公会大学)
ニコラ・リスクティン* (ドイツ)
ジョセフ・ガーソン (アメリカ/フレンズ奉仕委員会)
高里鈴代 (沖縄/基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)
陳 瑤華 (台湾/東呉大学)
班 忠義 (中国/映画監督)
ガス・ミクラット (フィリピン/国際対話イニシアティブ)
‥‥ほか
シンポジウム3
「平和を創る女性パワー」@コンベンションB
秋林こずえ* ( 日本/婦人国際平和自由連盟)
エレン・ウッズワース (カナダ/バンクーバー元市議会議員)
高里鈴代 (沖縄/基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)
高田公子 (日本/新日本婦人の会)
丁 京蘭 (チョン・ギョンラン)(韓国/平和を創る女性の会)
西野瑠美子( 日本/VAWW-NET JAPAN)
アン・ライト (アメリカ/元陸軍大佐・外交官)
フローレンス・ンパエイ (ケニア/ナイロビ平和イニシアティブ)
‥‥ほか
シンポジウム4
「環境と平和をつなぐ」@国際会議室
辻 信一* (日本/ナマケモノ倶楽部)
小野寺愛* (日本/ピースボート)
アウキ・ティトゥアニャ (エクアドル/コカタチ郡知事(先住民族出身))
星川 淳 (日本/グリーンピース・ジャパン)
アリス・スレーター (アメリカ/核時代平和財団)
‥‥ほか
シンポジウム5
「核時代と9条」@コンベンションB
中村桂子* (日本/ピースデポ)
浅井基文 (日本/広島平和研究所)
クリストファー・ウィラマントリー (スリランカ/元国際司法裁判所(ICJ)判事)
キャスリン・サリバン (アメリカ/軍縮教育家)
アリス・スレーター (アメリカ/核時代平和財団)
日本被団協 (交渉中)
‥‥ほか
シンポジウム6
「9条の危機と未来」@国際会議室
湯川れい子* (作詞家)
吉岡達也* (ピースボート)
品川正治 (経済同友会終身幹事)
水島朝穂 (早稲田大学)
香山リカ (精神科医)
伊藤真 (伊藤塾塾長)
ロニー・アレキサンダー (神戸大学大学院)
‥‥ほか
*はコーディネーター
特別フォーラム

1 「武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)」 アジア太平洋フォーラム @国際会議場(以降部屋番号のみ)303
韓国、中国、香港、台湾、モンゴル、ロシア、フィリピン、太平洋から約20名
2 「国際法律家パネル」@303
国際民主法律家協会、米ナショナル・ロイヤーズギルド、韓国民弁など約30名
実行委員会企画

パネル討論 (1)
「グローバリゼーションと戦争」@303
弘田しずえ (日本/カトリック正義と平和協議会)
ポール・サオケ (ケニア/社会的責任を求める医師の会)
フレデリック・デュラン (スイス/国際平和ビューロー)
コラソン・ファブロス (フィリピン/戦争を止めろ連合)
パネル討論 (2)
「軍隊のない世界へ」@201A
前田 朗 (日本/東京造形大学)
イム・ジェソン (韓国/良心的兵役拒否者)
クリストフ・バーベイ (スイス/脱軍事・非武装化を求める協会)
カルロス・バルガス (コスタリカ/国際反核法律家協会副会長)
‥‥ほか
ワークショップ (1)
「平和教育の世界キャンペーン 憲法9条と地球市民」@203
ベティ・リアドン (アメリカ/平和教育家)
松井ケティ (日本/清泉女子大学)

ワークショップ (2)
「軍縮教育 核廃絶の未来」@203
キャスリン・サリバン (アメリカ/軍縮教育家)
ディスカッション
「イラク、アメリカ、日本」@304
カーシム・トゥルキ (イラク/人道支援ワーカー)
エイダン・デルガド (アメリカ/イラク帰還兵)
雨宮処凜 (日本/作家)
高遠菜穂子 (日本/イラク支援ボランティア)

「自主企画」(順不同) @国際会議場

「世界に広がる9条の会」 (バンクーバー9条の会、憲法9条を守るジュネーブ・グループ)
「沖縄・米軍基地と9条」 (日本平和委員会)@301A
「東北アジアと米軍再編」 (平和フォーラム)@301B
「環境からみた基地問題」 (9条を生かす法律家有志の会)@101
「理性による平和 ワシントンDCにおける草の根運動」 (ワシントンピースセンター)@301A
「原爆と9条」 (日本原水協)@301A
「核のない地球@9条」 (日本YWCA)@101
「劣化ウラン兵器の禁止」 (劣化ウラン兵器禁止を求める国際連合)@301B
「平和構築とメディア」 (マスコミ9条の会、韓国記者協会、JCJ)@101
「海外から見た憲法9条」 (草の根メディア9条の会)@202
「憲法9条と地球市民」 (週刊金曜日)@201A
「紛争地で活かす憲法9条」 (非暴力平和隊・日本)@301B
「ポーポキ、平和って何色?」 (ポーポキ・ピース・プロジェクト)@202
「戦争と弾圧」 (映画「時代を撃て・多喜二」製作委員会)@202
「9条・ヤスクニ・歴史『和解』」 (平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動実行委員会)@201A
「『ねがい』交流会」 (ねがいコネクション/日本のうたごえ全国協議会)@302

ライブハウス @国際会議場304

「平和な演奏会」 和太鼓、玉すだれ、獅子舞、落語、日本の祭り
「ピースな演芸会」 (写9プロジェクト)古今亭菊千代 ほか
「音楽のパワーで憲法9条を守ろう!」 (Peace Not War Japan) 金子飛鳥、ピーター・バラカン ほか
「歌の力 平和へのねがい」 (うたごえ喫茶・ともしび9条の会) 清水正美とともしび合唱団
「戦争経済と児童労働、アートによる解決」 (Gondwanaland財団)ジョン・デバラジ、インドの子どもたち
「本多立太郎 95歳の決意表明」
「イラクに咲く花」 (イラク・ホープネットワーク)高遠菜穂子 ほか

ミニステージ @コンベンションA

「歌・命の輝き」 (被爆アオギリ二世を植え広げる会)
「9条ピースウォーク 広島から幕張までの71日間を再現!」 (9条ピースウォーク実行委員会)
「ナターシャ・グジー コンサート」
「非暴力たんぽぽ作戦」 (平和プロジェクト 背高女)
「たからもの、みぃつけた!」 (60.9ナインにいがた)

シネマ @国際会議場302

「あんにょん サヨナラ」「出草の歌」 映画でみるヤスクニ問題
「戦争をしない国 日本」
きくちゆみさんと観る「テロリストは誰?」
「イラク 戦場からの告発」
「君、知ってる? 首都炎上 アニメ東京大空襲」
「泥にまみれた靴で 未来につなぐ証言 侵略戦争」
ジャン・ユンカーマン監督と観る「映画 日本国憲法」

ブース・展示・販売コーナー@コンベンションA

100ブースが出展

5月6日のプログラム

「まとめの総会」 @国際会議場

開場 午前9時
開演 午前10時(午前12時終了予定)
幕張メッセ・国際会議場201
「9条世界宣言」を採択します。終了後、記者会見を予定しています。

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2008年4月26日 (土)

自由と生存のメーデー2008

☆★
生きることはよい。生存を貶めるな!/―低賃金・長時間労働を撤廃しろ。まと
もに暮らせる賃金と保障を!/社会的排除と選別を許すな。やられたままで黙っ
てはいないぞ!/殺すことはない。戦争の廃絶を!
                   メーデーを抗議と連帯と反攻の日に!

不安定な生を強いられる私たちの課題。それは私たちを分割し、互いに争わせ、
つながりあうことをを困難にする力をとらえること。<居住><差別><戦争>
を軸に、私たちが置かれた状況を見据えてメーデーを宣言する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5月3日
★東京 自由と生存のメーデー2008 プレカリアートは増殖/連結する
 時刻&場所 5月3日 
  1. 宣言集会 16:00-17:30○大久保地域センター
  2. デモ   18:00-20:00○大久保→新宿
  3. パーティ 21:00-29:00○CLUB ACID
 主催 「自由と生存のメーデー08」実行委員会
 呼びかけ/連絡先 フリーター全般労働組合
  〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-16-13 MKビル2階
 電話&FAX 03-3373-0180 
 e-mail union(at)freeter-union.org
 サイト http://freeter-union.org/mayday/

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4月25日

4月25日(金)

映画「アレクセイと泉」を見る。チェルノブイリ事故地から180キロメートル離れたブジシチェ村。立ち退きを勧告され、住民が去った後にも、55人の老人と1人の青年が残っている。彼らの命を支えているのは、村にあるひとつの泉。滾々と湧き出て止まない清水。地上の至るところ、高い放射能の値が。しかし、この泉からは放射能は検出されない。

私の手元に、20年余り前の1本のビデオ。「チェルノブイリクライシス」。1986年4月26日の朝、チェルノブイリ原発の黒鉛炉が暴発した。大気中に放出し続ける大量の放射能に対し、打つ手はなかった。最後の手段として、コンクリートを流し込み、この4号炉全体を巨大な石棺とすることとなった。その作業風景を撮ったものである。
祖国の危機に、ソビエト全土から、志高くたくさんの人々がこの労働に参加した。しかし、強烈な放射能を放ち続けるこの現場で、人々は、ガスマスクひとつ着けず、防護服に身を包むこともなく、日常生活そのままの服装で、何日間も作業を行っていたのだ。放射能は目にも見えず、匂いもなく、手にすることもできない。だが、確実に人体に入り込むのだ。
10年後、画面に映っているこの人たちの何割が生きているだろうか、後遺症は?癌の発生率は?と、暗澹たる気持ちで、私はその当時、見ていたことを忘れられない。映画を撮った監督は、この撮影の3ヶ月後に亡くなっている。

映画を見て帰宅。今日の高知新聞。伊方原発3号機で使用するMOX燃料の製造を開始したという。フランスのメロックス社で製造。2010年までに3号機の燃料157体のうち、40体を上限に、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX燃料)に切り替えるという。通常の原発をプルサーマルにするのだ。
ひとたび事故が起これば、私たちに、逃げ場はどこにもない。伊方原発からは、わずか80キロメートルである。

mm記

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2008年4月25日 (金)

ガソリンがなぜ高いか 天木直人

日本のガソリン価格はなぜ高いのか

 ガソリン暫定税率が国民的論議の的であった時、新聞では、日本のガソリン価格はそれでも国際的にはまだ安いほうだ、などという政府の代弁者に成り下がっていた。

 私にはそれが笑止千万であった。

 読者はそれをどんな思いで読んだだろうか。いやそれよりもなによりも、ガソリンの小売価格がどのように決められているのか、正しく知っている国民はどれほどいるだろう。

 かくいう私もここまで詳しくは知らなかった。

 ある目的で、最近発刊された「石油がわかれば世界が読める」(朝日新書、社団法人石油学会著、瀬川幸一編)という本を買い求めて読んだ。

 その中で、「原油価格支配者の変遷」というくだりがある。これを読んだ時、私は目からうろこが落ちる思いだった。

 その秀逸な記述の要旨を、私の独断で、思い切り短縮して以下に述べてみる。つまりその本はこう我々に教えてくれている。

 ・・・原油価格が今のように大きく高騰したのは極めて最近のことであって、長い間1バレル3ドルで安定的に推移してきた・・・73年の第一次オイルショックで12ドルに、そして79年の第二次オイルショックで36ドルと上昇した・・・しかし先進国は省エネや北海油田、アラスカ油田など輸入先を多角化し、開発してOPECに対抗た。その結果86年には10ドル以下まで下落した・・・

 それから20年余りたち、今では原油価格の支配者はOPECでもメジャーでもなく、市場だ・・・
  もっと正確に言えば、石油価格が大きく変動する理由はレント(差額地域)と呼ばれる、超過利潤である・・・つまり石油というのはボロ儲けできる資源で、生産者、メジャー、ブローカー、精製業者、輸入政府、などが皆儲かることになっており、その儲けを山分けし、最後に消費者が高い消費価格のツケを支払わされているのだ・・・
  もっと驚くべきは、1リットル140円のうち、原油生産と輸送・精製・販売にかかる全体のコストは、ガソリン価格の3割程度で、残りの7割が資源国か消費国政府、石油会社の儲けであるということだ。その中でも意外なことに、消費国政府の儲けである石油課税が圧倒的に大きい・・・

 もうおわかりであろう。私がここで強調したいのは、この最後のくだり、つまり、「消費国政府の儲けである石油課税が(ガソリン価格の中で)圧倒的に大きい・・・」という部分である。

 あらためて我々は気づかなくてはならない。わずか25円の暫定税率の撤廃で我々は大騒ぎしているが、財務省はせせら笑っていることだろう。はるかに大きい金額を、さまざまな税金の名目でガソリン価格に上乗せし、彼らの財源にしているからだ。

 財務省が独占してきたこの国の税制そのものに光を当てなければならない。メディアはその事を国民に知らせなければならない。

 税務署ににらまれると脱税容疑で脅かされる、などとおそれてはいけない。失うものは何もない国民は、財務省、税務署を恐れる必要はない。

 それどころか、血税に依存するだけの寄生虫のような官僚を糾弾する立場にある。

 メディアは今こそ、そのような国民の立場にたって、この国の税制のいかさまを徹底的に白日の下にさらしてもらいたい。今求められていることはそれである。
  

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2008年4月24日 (木)

キューバ紀行 その10

キューバ紀行 ⑩

【 赤いカバン 】     下司孝之

キューバに行くのに軽量のカバンをつれあいが買ってきた。

暗証番号で開錠できるのだが、鍵穴が一つある。

「鍵は」と聞くと、アメリカ入管当局が持っているのだという。

随分なカバンなことと思ったが、アメリカへ行くのではないし、小型の赤いカバンとリュックで旅をすることにした。

混同を避ける為に、取っ手にハンカチを結びつけた。

帰りに、中継地のカナダのホテルでカバンが開いているのに気がついた。他にも同様の被害にあった方がいた。

汚れた衣類以外に土産物すらも入っていないカバンだが、中の荷物止めホックも外れていたのだった。次はカバンに帯バンドをして手間がかかるようにして防ごうと思った。

キューバの名誉のために言っておきたいのだが、治安の良さはこの目で見てきたし、国民の文化程度は高く、教育も行き届き、ホテルの従業員もよく訓練をされていた。中南米の旅での物騒な話がないのは助かる。

それでも、ドルショップやレストランの前で手を出してくる高齢者がいないわけではなかったし、買売春もあるという。

国家が外国からの観光に力を入れる中で、一晩目をつむるなら一か月分の給料を稼げるので、誘惑が生じる。カストロはアメリカテレビのインタビューにその存在を認め、とても悔しかったのか、「キューバの売春婦は高学歴だ」とあらぬ弁解をしたそうだ。

でもインタビュアーは果たして、こんな質問をアメリカや日本のトップにするのだろうか。また、大統領や首相は買売春の存在をカストロのように悔しがるだろうか。廉恥を知るカストロを好ましく思う。

私たちは外国の事情に通じないで日本での生活をしているから、海外で経済格差に直面をしたとき、優越感を抱きやすい。人間としてなにも優れているのではなくても、国への属性がなせる業である。

特に桁外れの貨幣価値は人間を狂わす。医師の場合はこうだった。革命のとき6千人いた医師のうち4千人が海外逃亡した後、半世紀かけて育成した新しい価値観の医師7万人は海外に出るチャンスはありながらも逃げ出していない。いや、本当はアメリカが招きよせ6百人が逃げたんだが、百倍の給料が手に入るのに逃亡者が1%とは驚きだ。

現在、キューバから生活難で逃げた民衆がキューバの親族に送金をするのもアメリカ政府は利敵に成ると禁止している。カストロは「革命は自壊以外に失敗しない」と言っている。送金は受けた家族とそれ以外の国民との経済格差を生じさせ、内部矛盾を孕む。送金の禁止は国民を同質的な結束に誘い、皮肉なことだが当初の効果を挙げていないのではないだろうか。皮相な見方では革命が自壊を免れている一つにアメリカの経済封鎖も寄与している。

北朝鮮に対してわが国も同様の処置をとっているが、ここも半世紀の敵視政策下で鍛えられているから、送金がなくてもさほどの効果は得られないようだ。総てにおいて、アメリカが韓国に居座っている限り、崩壊の力が動きようがないからだ。

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2008年4月23日 (水)

違憲判決のこころざし(2) 天木直人

名古屋高裁違憲判決のこころざしを引き継ぐ(その2)-青山邦夫裁判長を憲法9条の化身にする

  全国の平和を愛する国民は、今こそ青山邦夫裁判長を憲法9条の化身とみなし、彼の下に結集し、平和の一大市民運動を起こしていかなければならない。

 いや、それは平和運動に限らない。権力や既成体制に抗って正義を貫いたために、権力から不当な弾圧を受けて苦しみ、孤立している、全国の多くの人たちこそ、青山裁判長の下に結集すべきなのだ。

 憲法9条を守るという事は、単に平和を守るだけではない。憲法全体を貫き通している「正義」を実現する事なのだ。

 青山裁判長を憲法9条の化身として結集し、日本をこれ以上息苦しい国にしないためにも、強権的、弾圧的な方向にどんどんと流されつつある今の政治を、方向転換する一大市民運動、護憲運動を展開して行かなければならない。

  青山裁判長は名城大法科大学院(名古屋市)の教授にするため、定年まで2ヶ月を残して3月31日付で依願退職していた。そのことを殊更にとりあげて、辞めることがわかっていたから最後に好き勝手な判決を残したのだと無責任な事を言うものがいる。

  私はこういう連中を最もさげすむ。こういう連中に限って、悪に目をつむり、口をぬぐう。その一方で自己栄達、自己保身しか考えない。良心と現実の葛藤を避け続ける卑怯者なのだ。

  辞めるから何でも言える、というのは大きな間違いである。彼は大学の教授になった後も、元裁判官であり、違憲判決を下した名古屋高裁裁判長である。

 そのことは、生きている限り一生ついて回る。国の政策が違憲であると断じた事により、たとえ彼が裁判官を辞めたとしても、国や同僚の彼を見る目は一変する。

 それを一番知っているのは本人に違いない。つまり彼は今までの裁判官人生の人間関係をすべて断ち切る覚悟であの判決を書いたのだ。その決断は計り知れないほど重く、厳しい。

 私は今回の判決が、その後につづく北海道札幌のイラク派兵違憲訴訟に悪影響を与えることを恐れるのだ。つまり今回の判決で青山裁判長への圧力が政府側からかかることによって、札幌の裁判官は萎縮し、二度と同じような違憲判決を書かなくなってしまう恐れがあるのだ。

 そうなると青山裁判長の勇気ある判決はあだ花で終わってしまう。歴史的な語り草として葬りさられてしまう。そうさせてはならない。

 札幌地裁の裁判長に圧力をかけようと言っているのではない。青山裁判長を孤立させてはいけないと言っているのだ。青山裁判長に対する国民的な支持が自然発生的に拡大していくことによって、こころある裁判官の良心的判決の輪を広げていこうと言っているのだ。

 青山裁判長を憲法9条の化身とさせ、その下に全国の平和を願う市民が結集する、そして大きな大衆運動にしていく、メディアも味方につける、そうすることによって世論を恐れる政治家に、これ以上強権政治ができないように圧力をかけていく、そうすることによって第二、第三の青山裁判長を、我々に手で誕生させていくのだ。

 ひょっとすると、この流れが日本を救う突破口になるかもしれない。日本の政治を変える大衆運動になるのかもしれない。そうしなければ、後退する。前に進まなければ後退する。

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2008年4月22日 (火)

違憲判決のこころざし(1) 天木直人

名古屋高裁違憲判決のこころざしを引き継ぐ(その1)-護憲政治家の責務

  名古屋高裁が下した空自イラク派遣違憲判決を受けて、野党からはこれを歓迎する声明が相次いだ。

  「(小泉首相の)インチキ答弁が裁判所に否定された」(菅直人民主党代表代行)、「今こそ(空自は)撤退すべきだ」(穀田恵二共産党国対委員長)、「自衛隊恒久法を出させないために勇気づけられる」(福島瑞穂社民党党首)などなど。

  いいだろう。しかし私はこのひとごとのような発言に、限りない違和感を覚えた。重装備した自衛隊のイラク派兵を防げなかったのは国会における護憲政党、護憲政治家ではなかったのか。たとえ数の力で押し切られたとしても、その政治力を最後まで出しつくして、本気で防ごうとしたか。

  「自衛隊が行くところが非戦闘地域だ」、「どこが非戦闘地域か俺に聞いてもわかるはずがない」などというふざけた発言を国会で行った小泉元首相に対し、護憲政治家たちは罷免要求ひとつ出さなかった。国会をストップさせる迫力を見せなかった。

  徒手空拳の市民が、平和を愛する情熱を唯一の力にして、違憲訴訟を起こし、継続した。その熱意が裁判官を動かした。そして、その裁判官が、その情熱に正面から受け止め、それに答えるように、自らの裁判官人生を賭けて違憲判決を下した。壮大な人間ドラマである。

  政治にこの人間ドラマがあるのなら、自衛隊を連れ戻すことが出来ないはずはない。違憲判決があるのだ。なによりも今のイラクの現状は、これ以上自衛隊を送り続ける正当性も、妥当性も完全に失われているのだ。

  今度こそ、護憲政治家たちは、その政治信念を賭けて自衛隊のイラクからの撤収を実現させなければならない。

 19日の朝日新聞によると、名古屋高裁判決を受けて、町村官房長官、高村外相、石破防衛相が国会内で急きょ協議し、空輸活動を継続する方針を確認したという。

 違憲判決をあからさまに無視した挑発的な行動である。憲法の定める、閣僚の憲法遵守義務を正面から否定する違憲行為であり、違憲閣僚である。護憲政治家は直ちにこれら政治家の罷免を求めるべきではないのか。

 19日の各紙は、名古屋高裁判決を聞いたあとの定例記者会見で、田母神と名乗る航空幕僚長が、「私が(隊員の)心情を代弁すれば大多数は『そんなの関係ねえ』という状況だ」と発言した事をいっせいに報じている。

 ここにこの国の防衛体制のおごりと弛緩を見る。

 制服組のトップにこのような発言をさせて、護憲政治家は黙っているのか。直ちに国会に喚問して発言の趣旨をただすべきではないのか。

 それよりもなによりも、今こそ小泉純一郎元首相の国会招致を求め、イラク戦争を支持し、自衛隊を派遣した違憲性を質すべきではないのか。

 護憲政治家の本気度が、今まさに問われている。
 

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2008年4月21日 (月)

立川反戦ビラ弾圧救援会

みなさん 転送たくさんしてください!
立川反戦ビラ弾圧救援会の井上森です。

 昨日、最高裁判所は、立川反戦ビラ入れ裁判に対して、被告
全員に罰金有罪判決をくだした高裁判決を支持し、上告を棄却
する不当判決をくだしました。

 詳しい判決批判は、また皆さんに送ります。とりあえず私た
ちは、こんな判決は認めないという活動を始めます。みんなが
判決を認めなければ、そして判決が引用されなければ、それは
判例とはならないからです。

 以下の「不当判決を認めない宣言」に名前をぜひ連ねて宣言
者になってください。
 氏名の公表が可とされている方のものは、ホームページやチ
ラシなどで今後紹介させていただきます。
 集約先のメールアドレスはこのアドレスではなく、以下のア
ドレスです。ご注意ください!

集約先メールアドレス: tento72@yahoo.co.jp
※ ※ ※ ※
●立川反戦ビラ入れ裁判●
○不当判決を認めない宣言

 立川反戦ビラ入れ裁判・上告審において、2008年4月1
1日に最高裁判所がくだした有罪判決は、表現の自由を脅かす
不当な判決であると考えます。
 よって私は、この判決を認めません。

氏名・団体名(ペンネーム・あだ名も可):
肩書き(なくても可):
氏名の公表:可/不可

集約先メールアドレス: tento72@yahoo.co.jp

●この宣言に署名いただいた氏名(「公開・可」のもの)は、
インターネットやチラシなどで順次発表させていただきます。
●宣言の数によっては、すべての氏名を発表することができな
い場合があるかもしれません。その場合はご容赦ください。

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2008年4月20日 (日)

サミット

サミット(主要国首脳会議)を考える

「サミット」は政治ショーでもパフォーマンスでもありません。

序 サミットは、参加国の首脳が非公開の会談で国益を賭けて本音をぶつけ合い、
激論を交わす戦場です。無理をしてでも参加する必要がある非公式の会議です。
サミットは地球統治の「内閣」であると言っても過言ではありません。世界の富
と軍事力を牛耳る主要国(日、米、英、仏、独、伊、加、露)の首脳が、直接会
談して合意するサミットの影響力は、国連をはるかにしのぎます。そして、私た
ちの生活に大きな影響を与えています。

1,サミット開催の背景

 1971年のニクソンショック(金とUSドルとの交換停止)、1973年の
第1次石油ショック,ベトナム戦争のアメリカ敗退、日本を除く先進国のGNP
(国民総生産)のマイナス成長、財政危機、物価高騰、東西冷戦に加えての資源
ナショナリズムによる南北対立、学生運動などの世界的な異議申し立ての機運、
1974年のニクソン、田中角栄、ブラントの政治スキャンダルによる退陣など
で、先進国の政治力が大幅に低下していました。それらの混乱を収拾させ、政治
力の回復をはかろうと、フランスのジスカールデスタン大統領が提唱して始まっ
たのがサミットです。1975年にパリ郊外のランブイエで開催されました。日
本からは三木武夫首相(当時)が出席しました。それから毎年各国持ち回りで開
かれるようになりました。

2,サミットの時代区分

高瀬淳一による区分(「サミット」高瀬淳一著 芦書房 2000年 39Pよ
り)

A 1975年から1979年(純経済サミットの時代)
B  1980年から1984年(政治サミットの時代)
C 1985年から1989年(経済サミットへの回帰の時代)
D 1990年から1894年(冷戦後の政治サミットの時代)
E 1995年以降(グローバル・ガバナンスを模索する時代)
 
3,「シェルパ(個人代表)」が果たす大きな役割

 サミット開催の前に、各国首脳のシェルパ(個人代表)が非公開の会議をして、
サミットの議題を決め、宣言文の素案を作ります。シェルパは各国につき3人。
日本では外務省の経済担当の外務審議官が担当します。次席シェルパの一人は必
ず財務省(旧大蔵省)の財務官が就くことになっています。
  シェルパ会議の日程はサミットと同じ3日間で、激論を交わします。1992
年の日本のシェルパだった松浦晃一郎氏は、1回のシェルパ会議で20時間は議
論しただろうと著書で述べています。(「サミット」150Pより)
 シェルパ会議の内容は一部を除いて公表されません。

4,サミットのおかげで焼き肉食い放題?
 
 サミット開催前に、日米の懸案事項の処理された事例が「牛肉・オレンジ輸入
自由化」問題でした。1988年6月のトロント・サミットの最重要議題は農業
保護の削減でした。竹下登首相(当時)は、サミットでの日本たたきを避け、ア
メリカの制裁による自由貿易の強要を牽制するために、この牛肉・オレンジ輸入
自由化問題を「首相主導」で早期解決する決断をしました。6月19日、サミッ
トが始まる数時間前に日米政府は大筋で合意し、日本は輸入自由化に踏み切りま
した。これによって、焼き肉食い放題、吉野屋の激安牛丼が登場しました。そし
て日本の畜産農家は壊滅的打撃を受けました。

5,サミットの問題点 なぜ反対するのか

A サミットは、国連加盟国192カ国の内、たった8カ国しか参加しない会議
です。発展途上国はまったく参加していません。途上国の意思が反映される会議
ではありません。

B サミットは非公開の会議です。「自由闊達に議論するために」という理由で、
首脳の会談の内容は秘密にされています。公開が原則の民主政治に反します。

C サミットでは民衆は終始蚊帳の外です。ほんの一握りの人間が、秘密会議を
行い、合意します。民主的統制のメカニズムが存在しません。

(使用した資料 「サミット」高瀬淳一著 芦書房 2000年)

(ここまで)

 サミットは主要国首脳が密室で行う談合政治です。なぜサミット反対の声が巻
き起こるのか、私は理解しました。
 
坂井貴司
福岡県

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2008年4月19日 (土)

下された正義 天木直人

下された正義ー名古屋自衛隊イラク派兵違憲訴訟の判決と真の立役者

 17日、名古屋高裁は、4年余りに及ぶ自衛隊イラク派兵違憲訴訟を終えることとなる、歴史的な判決を下した。

 その事実関係や、下された判決の評価については、今日の各紙に取り上げられているのでここでは述べない。

 しかし、次の諸点だけは、どうしてもこのブログで強調しておかなければならないと思う。それは、この訴訟にかかわってきた一人である私の義務でもある。

  まず、この判決は、戦後の憲法9条(戦争放棄、武力の不保持)をめぐる数ある違憲訴訟の中で、政府が決定し、実施した自衛隊の活動が、たとえ一部であるとしても、「違憲である」と司法が明確に判断した、戦後初の画期的な判決であるということである。

 この点はいくら強調しても強調しすぎることはない。「画期的判決」、「歴史的判決」という言葉が平凡に聞こえるほど、大きな意味を持つものである。

 次に、私が注目したのは、判決文の周到さである。すなわち判決文は、たとえ政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲とした場合であっても、自衛隊の活動の一部、つまり航空自衛隊のバグダッド空港への多国籍軍の兵員輸送活動は、イラク特措法にも、憲法9条にも違反している、と断じたことである。

 首都バグダッドが、もはや戦闘地域であることは今では誰の目にも明らかである。また、空輸という名の後方支援が武力行使と一体であることは世界の常識(軍事評論家江畑謙介)である。
 
 福田首相、町村官房長をはじめとした政府関係者が、そしてその政府に加担する有識者が、この判決にどのような不快感を表してみたところで、その物言いに説得力はない。

 それどころか、政府側が反論をすればするほど、ごまかし続けてきた自衛隊のイラク派遣そのものの不当性が明るみになっていくのだ。物言えば唇寒し。反論しようがないのである。

 三番目に強調したいことは、市民が裁判官を動かしたという事実である。弁護士たちがするどく弁論し、学者が論理を提供し、そして市民の応援が彼らを支えるという形で、平和を願う市民の熱意と協力が、裁判官を動かしたのだ。

 この事は、裏を返せば護憲政治家に責任を迫ることでもある。そもそも政府の違憲的政策を阻止するのは政治の役目である。

 小泉元首相の「どこが戦闘地域か聞かれてもわからない」とか「自衛隊の派遣されるところが非戦闘地域だ」などというふざけた答弁を許してきたのは誰だったのか。そんな首相に好き放題をさせ、政府の違憲行動を阻止できなかった責任は護憲政治家、政党にこそある。

 今こそ護憲政治家は、この判決を追い風にして、一日も「早いイラクからの自衛隊撤収実現に向けて行動を起こさなければならない。
 
 最後に私が強調したいことは、終結した名古屋イラク派兵違憲訴訟の真の立役者は、この判決を下した青山邦夫名古屋高裁裁判長であり、その裁判長をささえた二人の裁判官であるという事である。

 青山裁判長については、大学の教授に就任するために定年を2ヶ月残して3月31日付で依願退職しているから、このような判決が書けたのだと言う向きがある。

 しかし、そのような事を軽々しく言えるものは、自分の進退を賭けて行動する状況に追い込まれたことのない幸せな者だ。

 というよりも、自らを決してそのような状況に置こうとしない、保身に汲々とする臆病者だ。

 この判決は、裁判官を辞した裁判長であれ、これからも裁判官人生を送ることになる二人の裁判官であれ、彼らに一生ついてまわる。それを覚悟をした上での判決であった。その決断は重いものがある。

 2008年4月17日の終わった4年余りに及ぶ名古屋のイラク派兵違憲訴訟の主役は、数々の陳述を重ねた原告、それを弁護した弁護団、法的論理を展開した学者、そしてそれらを応援してきた市民たちである。その熱意が裁判官を動かした。

 しかし真の立役者は、この判決を下した裁判官に違いない。私は原告の一人として、そして国家権力の下で働いた経験のある元国家公務員の一人として、その勇気と決断に、心からの敬意を表したいと思うのだ。

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2008年4月17日 (木)

航空自衛隊イラク派遣は違憲 名古屋高裁

イラク特措法にも違反  名古屋高裁の違憲判断

 イラク派遣の航空自衛隊の空輸活動は違憲との判断を示した名古屋高裁の青山邦夫裁判長(退官のため高田健一裁判長代読)は17日の判決理由で「現代戦で輸送の補給活動も戦闘行為の重要な要素。武装兵員の輸送は自らも武力の行使を行ったと評価を受けざるを得ない」として、武力行使を禁じたイラク復興支援特別措置法にも違反するとした。

 原告側は実質勝訴と受け止め上告しない方針。請求自体は1審に続き退けられたため国も上告できず、自衛隊のイラク派遣に対する初の違憲判断は確定するとみられる。

 町村信孝官房長官は同日午後、「バグダッド飛行場などは非戦闘地域の要件を満たしており、納得できない。自衛隊の活動は継続する」との見解を示した。

 青山裁判長は判決で、空自の空輸活動は「多国籍軍の戦闘行為にとって必要不可欠な軍事上の後方支援を行っている」とし、空輸が行われているバグダッドについて、「戦闘地域」とした。

2008/04/17 21:30   【共同通信】

*****

ようやく、一般常識ともいえる違憲判決が下された。

それにしても、裁判所の判決に従うことも無く、納得できないから、バクダッドでの活動は続けるという政府の判断!この国の民主主義はどこに?バクダッドが戦闘地域ではないと、世界に向かって公言する**。

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2008年4月16日 (水)

山口2区補欠選挙  天木直人

山口2区の補欠選挙の前に野党が追及しなければならない事

   報道が進むにつれて、後期高齢者負担制度の正体が明るみになってきた。

   このとんでもない改正法案は、当初より野党の強い反対があった。それを、2年前に、強行採決までして小泉政権が成立させたのだ。

   野田毅など、法案の内容を少しでも知っている自民党議員は、こんなひどい法律はない、と反対していた。それでも強行採決して成立させた。

   強行採決した小泉元首相も、2年後にそれを実施させられる福田首相も、厚生労働省がいじくりまわしてきた積年の無責任な医療保険制度の矛盾を、自らの頭で理解し、吟味することなく、官僚に踊らされて追認するだけであった。それが自民党政治であった。

   その自民党政治の矛盾が、今ものすごい勢いで明らかになっている。あれも、これも矛盾だらけだ。日本は行き詰っている。

   下落し続ける福田政権が、果たして国民の怒りによって息の根をとめられるか、その命運が決着するのが4月27日の山口2区の補欠選挙である。

   その事を、4月16日付けの日刊ゲンダイで、政治評論家の伊藤惇夫氏が、見事に喝破している。すなわち、「天下分け目の補欠選挙」という言葉は、これまで幾度となく言われてきたけれど、今度こそ歴史に残る、文字通りの補欠選挙になると。

   ところが問題は、自公候補者が勝つかもしれないのだ。私はそういう気がしてならない。

   自公・官僚政権の生き残りをかけた執念は半端ではない。今の野党連合の力量を見るにつけても、そのような自公政権の執着力を突き崩せそうもない。

   私は今の日本の行き詰まりを打開する道は、とにかく一度でいいから自公・官僚支配のこの国のシステムを木っ端微塵に破壊するしかないと思っている一人だ。だから山口補選では野党が勝たなければならないと考える。

   ならば野党はどうすべきか。それは福田首相が12日の「桜を見る会」でもらした、物価高「しょうがない」発言を追求することだ。徹底的にこの発言を国民の意識に上らせ、メディアが取り上げざるを得ないようにもっていく事だ。

   この事に気づいているのが東京新聞である。

   すなわちこの福田失言は、その政治的ダメージが深刻であるがゆえに、メディアは奇妙に沈黙を守ってきた。ところが16日づけの東京新聞「こちら特報部」では、初めてこれが大きく取り上げられた。

   政財界や芸能人などから1万人の招待客を集めて満開の桜の下で浮かれていた福田首相の口から、次のような言葉が漏れたのだ。

 「物価が上がるとか、しょうがないことはしょうがないんで。耐えて工夫して切り抜けていくことが大事だ」
 である。

  この失言を見逃してはならない、とばかり東京新聞は書いた。二世議員の福田首相にとっては物価高はもとより、年金問題も医療保険問題も、本当のところは「かんけいねぇ」なのだ。そんなお殿様気分を許していていいのか。これでまたガソリン税をあげるような事があれば許せない、と。

  その東京新聞はまた、同じ日の記事で、15日の選挙で大勝し、三度目の首相返り咲きを決めたイタリアのベルルスコーニ氏の事をこう書いていた。

 すなわち暴言や失言は数知れないベルルスコーニ氏が勝った。その理由としては、もちろん彼の明るさや、イタリア人の面白がりがあるかもしれないが、同時に彼はイタリア一の大富豪でイタリア媒体の7割を占める「メディア王」であると。つまり暴言・失言も世論操作でごまかせるのだ、と。

 天下分け目の4月27日の山口補欠選挙を前にして、野党は国民の怒りを結集せよ。メディアを使って、弱者切捨ての今の自公政権の非を白日の下にさらしてみよ。それで怒らない国民はいない。

 それでも自公政権を支持する国民がいたとしたら、それは自公政権との利害共有者か、庶民の苦しみなど関係ないと思っている富裕層か、情報操作にだまされて目の前の現実が見えない者に違いない。いずれも全国民を代表しているものではない。

 山口2区の有権者は、今度こそ全国民を代表して投票して欲しい。全国民は山口2区の有権者に自らの思いを託そう。

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2008年4月14日 (月)

イラク戦争(2) 天木直人

語り継がれるイラク戦争(2)

   イラク制圧に失敗したブッシュ大統領は、一方においてイラク攻撃に反対したロシアと中国を利してしまった。他方において対米従属に終始した日本の外交を弱体化させた。

   ここではイラク戦争が日本の対ロシア外交に及ぼす影響について、二つの報道を引用して書いて見る。

   毎日新聞が連載した「イラク後の世界」④(4月8日)で、大木俊治モスクワ支局長がこう書いている。

  ・・・戦争に参加しなかったロシアは結果的に「勝ち組」になった・・・原油価格の高騰を追い風に経済復興を果たし、エネルギー資源というあらたな武器を手に国際舞台に復活した・・・自信をつけたロシアはコソボ独立や米ミサイル防衛問題(東欧への配備)で一歩も引かず欧米を当惑させてきた。
    プーチン大統領は6日、米ロの「和解」を演出したブッシュ大統領との最後の首脳会談でも、譲歩しなかった・・・

   このプーチン大統領の対米強硬姿勢は、次の如き彼のイラク攻撃批判の発言に如実にあらわれている。

   私はこの演説を知らなかった。大木支局長の記事が教えてくれた。昨年2月のミュンヘン安保会議で発言し、対米強硬路線を国際社会に強く印象づけたという。

  「一方的かつ正当性のない行為は何一つ問題を解決しなかった。あらたな人類の悲劇を生み、緊張の火種に油を注いだだけだった」

  ここまで強い対米批判を行うプーチン大統領のロシアと、対米従属一辺倒に終始し、語るべき言葉のない日本が、北方問題や平和条約締結問題でロシアとまともな交渉ができるはずはない。

  7日日本とロシアとの次官級戦略対話が行われた。その後の記者会見で藪中三十二外務次官は、「アジア太平洋地域で協力を深める可能性を話し合った」と胸を張った。

  本当か。協力を進める可能性とは具体的に何を指すというのか。

 4月9日の朝日新聞「政策ウオッチー進む経済関係 見えぬ平和条約」の中で駒木明義記者が書いている。

 「北方領土問題を置き去りに経済関係だけを進めることはできない、という従来の政府の立場はすっかり色あせて見える・・・緊張含みの米ロ関係が影を落とす可能性もある。対ロ交渉打開を日米同盟関係とどう両立させるか。日ロ関係を解くための連立方程式は複雑さを増している」

 

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2008年4月13日 (日)

イラク戦争(1) 天木直人

後世に語り継がれるイラク戦争(1)

   今更イラク戦争でもないだろう、こう考える日本人は多いに違いない。

   しかし、そうではない。第一に、イラク戦争はまったく終わっていないのだ。

   イラク駐留米軍のペトレイアス司令官が、8日、部隊削減を休止する方針を発表した。これは象徴的だ。

   ブッシュ大統領の最後のよりどころがイラクの治安改善であった。そして、それがついこの間まで喧伝されていた。ところが、それがまったく根拠のないものであった事が明らかになりつつある。

   テロはおさまりそうもない。それどころか、民兵組織の対立がより深刻になっている。そしてその民兵組織の掃討作戦に出たイラクのマリキ政権は、その「政治的賭け」に敗れ、機能不全に陥っている(9日読売)。

   民兵組織の伸張が、如何に国家を分断させ、長期的な混乱をもたらすかは、レバノン内戦の例を見るだけでよい。レバノンは内戦が1990年に終わった今も、国家が民兵組織を持った宗派対立に分断されたままである。

   誰が米国の新大統領になったところで、イラクからの撤退が最大の問題となって米国を悩まし続ける事になる。

   しかし、私がここで言いたいのは、イラク戦争を通じてあぶりだされる、「国際政治の現実」である。メディアで語られることの少ない情報である。その一例を今回と次回に分けて書いてみたい。

  今日9日の毎日新聞「記者の目」で布施広論説委員が「何のためのイラク戦争だったのか」という記事を書いていた。

  そしてその中で、布施委員はブッシュ大統領の浅薄な歴史観について次のように言及していた。

   ・・・(イラク攻撃の正当性については、もはやブッシュ大統領にとって残った最後のカードは「民主化」を訴えるしかない。だが、その民主化論において)
      しばしば日本が巻き添えにされるのも不愉快だ。
      一例をあげると、ブッシュ大統領はイラクでの反米武装勢力の掃討作戦を、太平洋戦争における硫黄島の戦いなどにたとえ、旧日本軍を9・11の実行組織アルカイダになぞらえている。
      昨年8月の演説では、旧日本軍が特定のイデオロギーを他民族に強要し、これをやめさせようとした米国人を(太平洋戦争ー真珠湾奇襲攻撃で)殺した、という論理を展開した・・・大統領は日本の軍国主義とイスラム過激主義を同列に論じているのだ。
      この大胆な歴史観のオチは、「あの日本も米国のよき友人になったのだから、イラクは必ず民主化されて友好国になる」というものだ・・・

  このような歴史観を持ったブッシュ大統領がイラク攻撃を始めた。その事を当時の日本人が知っていたら、「ブッシュ大統領は正しい」と叫んで追従した小泉元首相を、果たして支持したであろうか。愛国・右翼主義者たちは、いやしくも本当の愛国・保守主義者であれば、小泉元首相のイラク戦争支持に沈黙し続けたか。

  布施委員の記事にはもう一つ注目すべき次の言及がある。

  ・・・自民党の山崎拓前副総裁が、

  「米国の対イラク開戦はイスラエルを守るためだったと解釈しています。イランの核問題にもそういう観点で対処している」

  と語っているのが目を引く(朝日新聞07年3月9日朝刊)。日本の論者には珍しい視点だ。確かに(反イスラエルを唱える)フセイン元大統領は処刑され、イランは国連制裁下に置かれ、パレスチナ指導部は分裂した。少なくともユダヤ系米国人にとって、ブッシュ大統領は名大統領かもしれない。
    この説が当たっていないことを祈りたい。イスラエルのために15万人ものイラク人が死んだのなら切な過ぎる・・・

    これは単なる説ではない。中東の人々の間の常識だ。切な過ぎるのだ。だから自爆テロが後を絶たないのだ。
    イラク開戦当時、この事を日本国民が知っていたなら、それでも「ブッシュ大統領が正しい」と叫んでイラク戦争を支持した小泉元首相を国民は許しただろうか。

    イラク戦争をめぐってはこれからもどんどんと新しい情報があぶりだされていくことだろう。イラク戦争はその度に語り継がれていくことになる。

 

  

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2008年4月10日 (木)

キューバ紀行 その9

キューバ紀行 ⑨

【 キューバの野球 】     下司孝之

大昔、長嶋が現役の頃「共産圏には野球がないからつまらない」というふうなことを言っていたことがある。

勿論、キューバ野球のことは知らなかったのだろう。王とは違って政治的にはよく分かっておられない方のようだから。

キューバ人案内人のAさんが団体バスの中で

「日本とキューバは仲がいいのですが、一つだけ敵対していることがあります。今年は北京オリンピックですが日本野球はキューバにとって強敵です」

と英語でいう。

「日本の仕上げがうまくないんだ」

と団員。

Aさんは、チッチッチと指を立ててふり

「いやー、そうではないんじゃないですか。日本は手ごわい」

と、いれ込んでいる。

北朝鮮ではこんな会話には到底ならない。

日本が直接に侵略した『日帝支配36年』はまだ63年前に過ぎないからだ。

名前を日本式に強制的に変えさせたり、統治能力がないからと国を召し上げてしまう乱暴は野蛮のきわみだ。

キューバ旅行はそういう意味では気が楽だった。

それでも北朝鮮に7年前に訪問したとき、サッカーで

「日本がアメリカと対戦するとしたらどちらを応援するか」

という問いに

「アジアのよしみで日本を応援する」

と、よいしょをしてくれた。

北朝鮮では野球はまだ発達をしていないから、野球の会話は出来ないが中国に野球を教えると瞬く間に強くなったのだから、そのうち「キューバ-北朝鮮」戦なんて組み合わせが出来るのかもしれない。

残念したのは、キューバでその野球を見れなかった、偵察できなかったことだ。

なんだか愛国的になってしまうが、強豪キューバに勝てばかなり気分がいい。

まぐまぐ「キューバのベースボールを知りたい人」

http://archive.mag2.com/0000138731/index.html

ハバナ郊外に、カストロが野球をしている写真が入った野立て看板があった。

スローガンもあったが、バットを振る場面をとらえて、爽やかな感じに仕上げていた。

総じて、キューバではカストロやゲバラの写真は見かけない。ゲバラは今でも人気が有り、観光客も競って買っていくから土産物屋にもグッズは多い。食事のときにも手に持って売りに来るのはゲバラのシャツだった。

野外でのフィデル(カストロ)の看板はこれだけだった。

よく見られたのはスペインからのキューバ独立運動の革命家ホセ・マルテイの像の方だった。

旅行はカストロが国家元首に当たる国家評議会議長職を引退する意思を表明する直前だったからフィデルのキューバ最後の訪問団となったようだ。

車の中から草野球の小さな野球場は見たが、野球には遭遇できなかった旅だった。

勿論キューバ野球は健在の様子で5万人以上が入る『ラテンアメリカ・スタジアム』ではアメリカ同様の盛り上がりが見られるようだ。

一昨年には、ここでアメリカ-台湾の決勝戦・キューバ-日本の準決勝戦という面白い取り合わせの野球が見られた。

映画王国キューバの映画館で観客と一体感を求めたかったし、野球場でも気分に浸りたかったのだが、また次の機会を楽しみにするほかない。

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2008年4月 9日 (水)

六ヶ所村再処理工場 グリーン・ピース

グリーンピース・ジャパンは、原発1基が1年で放出する放射能を、一日で出して
しまう六ヶ所再処理工場の本格稼働を中止し、自然エネルギーへの転換を求める
サイバーアクションを現在展開中です。

これまでに2000人を超える人に青森県知事宛てのメッセージを送っていただきま
した。グリーンピースの Web サイトへの掲載許可をいただいたメッセージを
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/enerevo/switch1/messages/?cyber
に掲載しています。ぜひ、ご覧ください。

★ 英語版サイバーアクションを立ち上げました!

六ヶ所再処理工場が放出する放射能は、日本にとどまることなく地球全体に広がっ
ていきます。また、プルトニウムは核兵器の材料です。六ヶ所再処理工場の運転
開始は、日本だけにかかわる問題ではないことから、海外在住のグリーンピース
のサポーターさんや、グリーンピースのサイトを見たという方々から、外国や日
本在住の友人たちもメッセージが送れるよう英語版をつくってほしい、との要望
が多く寄せられました。

そこで、英語でもアクションを立ち上げました。
https://www.greenpeace.or.jp/ssl/enerevo/switch1/index_en_html?cyber

国内、国外を問わず、日本語のアクションには参加できないが、英語なら可能だ
というお知り合いがおられたらぜひ、このアクションをぜひお知らせください。

以下のページから英語のメッセージを簡単に送ることができます。
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/enerevo/switch1/mailsender_en_html?cyber

★ 六ヶ所再処理工場の現状

六ヶ所再処理工場では、昨年11月から高レベル廃液の固化試験が行われています。
使用済み核燃料を再処理すると、きわめて高いレベルの放射性廃液が発生します
(つまり再処理しなければ、高レベル廃液は発生しません)。この廃液は人類が
つくりだしたもののなかで、もっとも毒性が強く、そのうえ高い熱を発している
ため、常に電気を使って冷却する必要があります。地震などで電源を失うと、半
日ほどで沸騰しはじめ、爆発に至る危険があります。広範囲に壊滅的な放射能汚
染を被るのは避けられません。

不安定な液状のままにしておくのはあまりにも危険なので、廃液はなるべく早く
固めてしまうことになっています。固められた廃棄物は、「ガラス固化体」とか
「高レベル廃棄物」と呼ばれ、最終的に日本のどこかに埋め捨てられる計画です。
しかし、この3月に日本原燃が公表した中間報告をみると、廃棄物を詰めたステ
ンレス容器の蓋が溶接できなかったり(!)、固化ラインが目詰まりのために動
かなくなったりと、唖然とするような内容が並んでいます。固化体がつくれない
のなら、当然、再処理は取りやめにするしかないでしょう。さもなければ、超危
険な高レベル廃液がたまり続けることになります。

六ヶ所再処理工場の本格稼働に向け、危険なテストが5月の稼働をめざして強行
されています。

しかし、今ならまだ間に合います。

ぜひ、青森県知事に本格稼働の最終的なゴーサインである安全協定へのサインを
しないように求めるメッセージをお送りください。主な携帯電話でも可能です。

★「スイッチ OFF 六ヶ所再処理工場」サイバーアクション(日本語)に参加す

https://www.greenpeace.or.jp/ssl/enerevo/switch1/?cyber
★ 英語版
https://www.greenpeace.or.jp/ssl/enerevo/switch1/index_en_html?cyber
★ お知り合いに六ヶ所再処理工場の問題を英語で伝える
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/enerevo/switch1/mailsender_en_html?cyber
★ お知り合いに日本語で問題を伝える
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/enerevo/switch1/mailsender_html?cyber

ぜひよろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人 グリーンピース・ジャパン
〒160-0023 東京都新宿区西新宿 8-13-11 NFビル2F

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2008年4月 8日 (火)

キューバ紀行 その8

キューバ紀行 ⑧

【 キュ-バの援助 】 下司孝之        

「キュ-バの援助」と書くとキューバが先進国から経済援助をされているのですかと、質問が来そうです。

それが逆で数字の大きさには度肝を抜かれるのです。

経済的には日本の百分の一ほどでしかない国が何でこんなことが出来るのだろう。だとすれば、政治のありようでは日本はまだまだ飯を食っていかれる国だということを、キューバから学びえるのではないでしょうか。

実態の幾つかを列挙します。

キューバが医師を派遣援助している国は常時、中南米・アジア・アフリカの69カ国で16000人もの医師派遣をキューバの経費で賄っています。

パキスタンやインドネシアの地震災害にも多くの医師を出しています。津波のひどかったインドネシアには135名、はじめは共産主義の宣伝に来たのではないかと警戒されたのですが、誠実に任務を果たして感謝をされました。

パキスタンには熱帯から来た女性の医師が酷寒の山岳地帯にまでリュックを背負って入り込み、どの国よりも一番遅くまで治療したというのです。その医師数は2283名だったといいますから驚きです。

旧ソ連圏の国々からは、チェルノブイリ原発事故での子どもの治療を1万人以上、無償で受け入れています。日本も受け入れたり、現地治療をしたりしていますが、いずれも民間の努力であり限られています。

2月13日、ハバナ近郊にある世界各地からの留学生受け入れ校であるラテンアメリカ医学校を見学する機会に恵まれました。カリブ海に面した医学校では、広い敷地内に拡声器でラテン音楽を流していました。
6年制で医学生は1学年、3000人から4000人もいるとのことでした。総数が2万人にもなります。
高学年になりますとキューバ各地の医科大学に分散するようですが、それにしても大勢ですから量と質に対しての質問が飛び交いました。

通りかかった医学生達をつかまえて聞くと、近隣の国々から来てキューバ側の負担で無償で教育を受けていると言っていました。

学生の51%が女性、数は多くありませんがアメリカ合衆国からの受け入れもあり、それぞれ母国に帰って医療に励むことが入学の条件といえば条件のようでした。

申し抜かっていましたがキューバ国民は医療と教育が無料、医学部進学すらも無料ということは知っておいてください。

近年の台風「カトリーナ」でフロリダが被害にあった時、キューバ政府は全国の医師7万人に呼びかけ1万人が応募、1500人の医師を選抜して待機させ、アメリカに援助を申し込んだのですが、アメリカは拒否をしています。

このとき都市が壊滅し、アメリカでの死傷者はおびただしいものでしたが、キューバでの死者はいませんでした。

アメリカが受け入れておれば、また新しい歴史の一頁が開けていたでしょうが、アメリカには政治的に断わらざるを得ない政治が優先したのです。

キューバがこのように積極的な医療援助を世界に広げることが出来る財政的裏づけの一つがカストロの朋友、ベネズエラのチャぺス大統領の存在です。

ベネズエラと共同実施の「奇跡計画」は、2016年までに、ラテンアメリカ・カリブ海地域の、すべての白内障患者の視力を取り戻そうと毎年60万人ずつ10年間で計600万人を無料で治療する計画を進行させています。

医療費はキューバが負担。渡航費用と2、3週間分の食費に宿泊費の一切はベネズエラ政府が負担します。昨年12月には、100万人の手術を実施したことが報告されています。

石油産油国のベネズエラが石油を国営化し、キューバと手を組んだことが経済を好転させているのでしょう。

キューバにとっての医療援助は国家戦略に間違いないことです。

それから学ぶことは、医療大国を標榜しようと思えば出来る日本にとって大きなチャンスではないかと思うのです。

キューバの公式サイト

http://embacuba.cubaminrex.cu/Default.aspx?alias=embacuba.cubaminrex.cu/japonj

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2008年4月 7日 (月)

ベトナム旅行報告

ベトナム旅行報告
百花繚乱特にブーゲンビリアの花見てハロン湾で一杯。生きててよかった。
世界遺産7つ各国から訪れていました。米国による爆撃で破壊されいましたが、
修復されていました。米国の不発弾も世界遺産の場所に残されています。
中部の方に特に多いのですが地雷による被害で足や手が無い人が多く見られました。
枯葉剤の被害者300万人。200万人が政府援助で生活100万人が施設で身体が動かなくきついのでしょうか通勤できなくて全寮生になってい
ました。子供もつくることができません。ホーチミンにある戦争証跡博物館ここにはギロチンで首を落とされたりヘリコプターから落とされたり悲惨な戦争証跡の数々があります。
6年前に行った時ハノイ空港は静かなもでしたが今回はびっくりでした。すっかり変わりました日系企業の多いことです。最低賃金は月9000円です。6年前は5000円でしたから
労組が頑張っています。日本の国内産業が空洞化するのも当たり前です。
自給率は120%。米の値段が上がりましたから所得も大丈夫でしょう。
参加した中で10歳の次に俺が若いでした。以前の会社は入社から定年まで有給休暇は垂れ流しでしたから若い人は有給も取れずに来れないのかなと思いました。
たった1度の人生です。組合は平和のこと労働条件の事1番多い勢力ですから頑張って欲しいです。万国の労働者は団結して地球は地球人のものですから1番の勢力ですから先頭でがんばれ。国民連合の会員ですから俺もぼちぼちやろうそう思いました。

自主・平和・民主のための広範な国民連合会員K

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2008年4月 6日 (日)

「ウラン兵器なき世界をめざして」 出版

みなさま
 「NO DUヒロシマ・プロジェクト」からお知らせしておりましたように、 [ウラン兵
器なき世界をめざしてーICBUWの挑戦] を4月4日出版いたしました。
A4版256頁の分厚い本になりましたが、ウラン兵器の一日も早い廃絶の願いをこ
めて、劣化ウラン兵器被害の実態、科学的究明、被害支援の推進、禁止法の実現など
世界の50数名による報告を中心に、国際禁止キャンペーンの現段階の情報を満載して
おります。
 お求めは、NODUヒロシマ・プロジェクト(Fax:082-921-1263又はnfo@nodu-hiroshima.org)
或は、合同出版から配本され全国一般書店で。1冊2500円。(NO DUヒロシマ・プロ
ジェクト直接注文の場合、5冊以上は単価2000円になります。)

 下記は、中国新聞に特設された「ヒロシマ平和メディアセンター]のHPに掲載さ
れた記事のアドレスと記事本文からの一部抜粋です。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/jp/news/n080403/n080403.html

**********
イラク開戦5年 広島の民間団体が報告集
劣化ウラン弾禁止へ世論喚起 被害の実態 内外で訴え

(08年4月3日)
■記者 森田裕美

 イラク戦争が2003年3月に始まって5年が経過した。広島市でも開戦直前、約
6000人の市民が抗議の思いを「NO WAR(戦争反対) NO DU(劣化ウ
ラン反対)」との人文字にかたどった。その願いを受け継ぎ、DU禁止を訴えてきた
広島の市民プロジェクトが近く実態報告を出版する。その活動や報告内容を軸に被爆
地ヒロシマが果たした役割をみた。

「NO DU」 人文字集会の願い継承

 今月上旬、広島市中区のビルの一室。「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」
(嘉指(かざし)信雄代表)事務局のメンバー5人が校正作業をしていた。「この表
現は直そう」「こっちの写真が大きい方がいい」。真剣なまなざしで目を通す。26
0ページに及ぶゲラ刷りには、5年間の活動が凝縮している。

 プロジェクトは、イラク戦争でDUが使用されたのを受け、03年6月に始動。
「放射能兵器」とも呼ばれるDU禁止を訴え、世界的キャンペーンを被爆地から起こ
そうと人文字集会の実行委が母体となった。

 発足後まもなく、イラク戦争での米英軍によるDU使用の実態調査のため、事務局
長の森滝春子さん(69)=広島市佐伯区=たちが現地入り。帰国後には現地の様子
を国内外に訴える写真冊子「ヒロシマ・アピール」を作り、英語版も含め約2万部が
国内外へ送られた。

 他団体と連携した、イラクの医師と研究者の招請や写真展を通じ、現地の実情を重
点に紹介。訪問歴のある嘉指代表、森滝さんが中心になって国内外へ講演や国際会議
に出かけ人脈も広げていった。

 06年夏には被爆地に世界12カ国から科学者や戦争被害者、運動家ら延べ約10
00人を集め、国際大会を開催。ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)で
も中心的役割を果たす。

 プロジェクトの動きと連動するように、国際社会でも、DU禁止の動きが熱を帯び
る。07年3月にはベルギー議会が同国内での製造や使用、貯蔵などを禁じるDU禁
止法を可決。07年末の国連総会では、次回総会で議題にDU問題を取り上げるよう
求めた決議が賛成多数で採択された。

 「波が高まっている今こそ力を振り絞りたい」。森滝さんを突き動かすのは、戦争
前後に2度訪れた現地の実態だ。

 がんや白血病、体の障害に苦しむ人たちを目の当たりにした。確かに因果関係の科
学的な立証は済んでいないが、DUの影響と考えるのが「当然」と思える光景だっ
た。DUがイラク戦争で使われてから5年。現地の市民をさらにむしばんでいるかも
しれない、との不安がよぎる。

 治安も悪化の一途で、交流を続けるイラクの医師たちとも最近、連絡が取れなく
なった。「心配で胸がつぶれそう。これ以上被害者を増やしてはならない」と森滝さ
ん。

 熱意はメンバーにも伝わっている。国際大会を手伝って以来、積極的にかかわる元
大学教授岡本珠代さん(69)=安佐南区=は「実情に触れれば自分も動かざるを得
ない」。仕事の合間に参加する会社員佐々木崇介さん(25)=東区=は「すぐに何
かを止めたりはできなくても、問題提起にはなる」。無力感で運動を離れていった若
者とは対照的な感想を持つ。

 「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」が出版する本の題名は、「ウラン兵器な
き世界をめざして」(合同出版、2500円)。国際大会での報告を中心に、攻撃さ
れたイラク、攻撃した側の米国それぞれでDU被害に苦しむ人たちの実態、科学的分
析、世界の禁止運動などがまとめてある。

 その文面を丹念に追うと、市民一人一人が行動すれば、核兵器やDUがない平和な
世界をつくる世論を束ねることができる、と勇気がわいてくる。
**********

森瀧春子
NO DUヒロシマ・プロジェクト事務局
info@nodu-hiroshima.org
http://www.nodu-hiroshima.org/

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ミサイル防衛システム  天木直人

壮大な税金の無駄遣いーミサイル防衛システムの虚を衝く

  4月6日の報道の中で特筆すべきは、何と言っても東京新聞の一面トップに大きく掲載されていたミサイル防衛システムの矛盾であろう。

  米国から巨額の予算を払って購入したミサイル防衛システムが、予算不足のため実射訓練をすることができない状態であるという。目を疑うスクープ記事だ。

  ミサイル防衛システムとは、敵地から発射された直後にイージス艦から発射するSM3と、撃ち漏らした敵ミサイルを、本土に着弾する直前に迎え撃つPAC3の二つのミサイルシステムの事を指す。

  2003年末に当時の小泉政権下で導入を閣議決定した。その初期配備だけで約1兆円かかる。すでに配備を始めている。

  ところが6日の東京新聞によると、実射訓練をしようとすれば、ミサイル一発で約5億円(PAC3),約20億円(SM3)という高額な弾代がかかるほか、敵のミサイルを模擬したミサイルの発射を米国に頼まざるを得ない。その経費が追加される。とてもそのような予算は組めないというのである。

 武器を購入したのに実射訓練をしないというのは、軍事的常識では「極めて異例」だという。ただでさえ、その実効性に技術的な欠陥があると言われるミサイル防衛システムである。実射訓練をせずにどうしてその信頼性を確保できるのか。しかも一発でも撃ち損じて日本本土に着弾すれば、日本は壊滅的打撃を受けるのである。

 我々は日本の防衛政策についてもっとまじめに考えたほうがいい。米国に言われるままに高額な武器システムを買わされている。それが現実に役に立たないのだ。そんな中途半端な武器のために巨額の軍備費を払う。しかもそのツケはこれからどんどん大きくなっていく。

 敵に攻撃される前に、経済的困窮により、日本国民はその命を奪われてしまう。その事を教えてくれる東京新聞のスクープである。

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2008年4月 4日 (金)

キューバ紀行 その7

キューバ紀行 ⑦

【 キューバの夕立 】   下司孝之     

キューバも2月は冬、影が北に延びます。エクアドルの辺りが赤道ですから北半球にあるのです。

本州の半分ほどの大きさの島が東西に緯度を同じくして横たわっています。

ハバナ付近で高度を下げたACD機の窓からは野焼きをしている煙が、散在している農園の各所から立ち上って見えました。

私も子供の頃は土手で害虫退治だといって野焼きをよくしましたが、こちらでは有機農業の大事な手段なのでしょう。ソ連崩壊後の肥料や農薬の途絶えた危機を乗り切るひとつに有機への傾斜と、野焼きがあるのではないでしょうか。

日本ではすっかり廃れてしまった農法です。

例外に高知県の旧池川町椿山(つぼやま)地区の焼畑が日本で唯一保存されているぐらいです。

真冬とはいえ、2月のキューバの平均気温は22℃、高知では7℃ですから15℃も高くて5月頃の気温です。

キューバでは真冬がもっともしのぎやすい季節だそうです。それでホテルの部屋に通されてはじめにしたことは冷房を止めることでした。私は元来薄着で、高知でも殆んど上着無しで冬をやり過ごしていました。家でエアコンも使っていませんからこんなサービスはいりません。

キューバの室温は体温にちょうど、夜間は長袖シャツに寒ければ薄手のカーデガン着用といったところです。

キューバで何方かが、「インドの匂いがする」と言っていましたが、空港でもホテルでも焦げた空気の匂いがしました。

前線がフロリダの方へ通過したらしく、朝方にかけて雷鳴がとどろきました。

雨と雷雲、冬のこの季節に大粒の雨です。

宿泊したコモドロホテルはカリブ海に面して建てられていて、ハリケーンのときはすさまじいことになるのだろうなと想像しました。

夕立には、ハバナ近郊にあるへミングウエイの邸宅に行ったときにあいましたがその話はまた後日。

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イラク現地は今 西谷文和

イラク戦争から5年!現地は今-映像報告

イラク取材から3月下旬帰国したフリージャーナリスト西谷文和(大阪在住)さんによる
現地の生々しい映像を報告いたします。

と き   2008年 4月20日(日曜日) 午後 2時から5時まで
ところ   広島市平和公園内 平和記念資料館 研修室
資料代・カンパ   500円
              
プログラム)
講師    西谷文和(イラクの子どもを救う会代表)

*イラク戦争から5年! 今イラクに必要なものは、の問いに西谷さんは現地からメール
で何か一つ上げるとすればそれは<電気>と答えています。
 この夏,避難キャンプでは気温が50度にもなる。電気がなければ扇風機が回りません。
 子供が脱水状態で死ぬのではと心配している。
 イラクの子どもを救う会として「発電機と扇風機」を贈ろうと呼びかけています。
 人口2500万人のイラクから,家を追われ逃げ出した難民は数百万人に上るといわれ、
その中には毒ガス,劣化ウラン弾による被爆者の被害者が多数います。
 しかしながら、このような実態の公的機関の報道は今日ほとんどありません。
 現地の人々はヒロシマに特別の想いをもって交流と支援を望んでいます。
 イラクに和平を!子供たちを救おう! ウラン兵器廃絶を!

 映像でイラクの今を伝えます。 報道されなかったイラク戦争の実態を告発!
 北イラク取材 キルクーク油田取材 アメリカ石油資源の争奪 民営化代理戦争の本質
が見え隠れする実態をくまなく報告します。
 ヒロシマ・ナガサキから劣化ウラン弾禁止の声を世界へ!
 米軍・自衛隊の完全撤退を!

西谷文和 講師紹介 1960年京都市生まれ 大阪市立大学経済学部卒
                      吹田市役所勤務
          2004年退職後 フリージャーナリストとしてイラク・アフガン
                   を取材
          2006年 平和共同ジャーナリスト基金大賞を受賞 
                 著/報道されなかったイラク戦争
             イラクの子どもを救う会代表 http://www.nowiraq.com/

主 催  イラク現地報告/西谷文和講演広島実行委員会
賛同団体 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会 NODUヒロシマプロジェクト
     許すな憲法改悪市民連絡会 イラク平和テレビ局inJAPAN
     岡本非暴力平和研究所 スクラムユニオンひろしま
     グローバリゼーションを問う広島ネットワーク
     東北アジア情報センター

事務局 ひろしま市民活動ネットワーク気付 広島アジア友好学院 
広島中区大手町1丁目3-51 09013376174 (山田)

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2008年4月 3日 (木)

甘利経産相の4つのウソ  JANJAN

友人の小倉文三氏が、高知新聞に載った意見広告への反論として、「甘利経産相の4つのウソ」をJanJanに書きました。タイトルは、週刊誌的なものに変更されているようです。

 http://www.news.janjan.jp/living/0804/0804024078/1.php

*****

政府は、我々国民の莫大な税金を使って、政府に都合のよい主張だけを宣伝している。国民の税金だ。反対する国民の主張を、同じ額だけ使って、宣伝してもよいではないか!これでは、税金が政府と官僚のポケットマネーになっている。

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